AOKI ビジネスコート発売、帝人Fの機能性素材を使用

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2019年11月12日

 AOKIは帝人フロンティアの「SOLOTEX(ソロテックス)」「MINOTECH(ミノテック)」などを使用したビジネスコートを発売する。販売するのは、AOKI「Active‐Tech(アクティブテック)」メンズ3WAYコート、ORIHICA「アクティブテック」メンズコート、AOKI・ORIHICA「アクティブテック」レディースコートの3種類。

 3WAYコートは表地にソフトで独特な感触と風合い、発色性に優れた新感覚素材「SOLOTEX SYNEX(ソロテックス・サイネックス)」を使い、撥水加工も施した。スタンドカラーの襟部分には専用のフードが収納されており、急な天候変化にも対応可能な機能性を持つ。新素材の中綿を使用したライナーは、コートから取り外すことができ、単品のベストとしてオフィス内の防寒着としても活用できる。

 メンズコートは、表地に「蓑」の構造に着想を得て開発した撥水素材の「ミノテック」を使用。水滴を転がし落とすため、急な雨でも安心して着用できる。ライナーをコートから取り外せるため、スプリングコートとしても使える。

 中綿には形態回復性・伸縮性に優れた「ソロテックス」と、吸湿発熱繊維の中でも最高クラスの、帝人フロンティアグループの東邦テキスタイル製素材「SUNBURNER(サンバーナー)」を使用。空気を多く含むことによる高い保湿性と、「サンバーナー」の吸湿発熱性により、軽く温かいコートに仕上がっている。

 レディースコートは「SOLOTEX FULFLAN(ソロテックス・フルフラン)」を使用したことで、ウール調で温かみがあり、さらに動きやすく快適な着心地を実現した。裏地にも保湿性の高い素材を使い、ストレッチ性も高く、表地の動きをサポートするため、スーツの上からでも動きやすくなっている。

 新製品は、AOKI・ORIHICA全店舗と、それぞれの公式オンラインショップで販売する。

宇部興産 ノボ社に脂肪肝炎治療薬の独占的ライセンスを供与

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2019年11月11日

 宇部興産はこのほど、デンマークのノボ ノルディスク社(ノボ社)に、宇部興産が創出した前臨床段階の候補化合物「UD‐014」について、全世界における独占的ライセンスを供与したと発表した。

 同化合物は、SSAO/VAP‐1選択的阻害薬(低分子化合物)。前臨床試験で内皮細胞に対する抗炎症作用と抗酸化作用について、期待できる有効性を示したことから、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療に使用される可能性がある。

 NASHは、肝臓内の脂肪蓄積と炎症を特徴とする慢性進行性肝疾患で、肝線維症や肝機能障害を引き起こす可能性がある。また、放置すると末期肝疾患、肝がん、肝移植が必要な状態など、患者が深刻な事態に直面することがあり、肝関連死亡のリスクが著しく上昇する。今回の契約により、ノボ社は同化合物に関して、今後の開発、製造及び販売に関する権利を獲得する。

 宇部興産執行役員で化学カンパニー医薬事業部の舩山陽一部長は「当社は、複雑な疾患であるNASHについて、より多くの治療選択肢が提供されることを願っており、その選択肢としてUD‐014が有力な潜在的候補になると考える。この重要なプロジェクトの移転により糖尿病や代謝性疾患に関して幅広い知識を持つノボ社のチームと共に作業できることが楽しみだ。このプロジェクトは、NASHの治療を受けていない多くの患者に変化をもたらす可能性がある」とコメントしている。

旭化成 名大と世界最短波長深紫外レーザー発振に成功

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2019年11月6日

 旭化成は5日、名古屋大学未来材料・システム研究所の研究グループ(天野浩教授ら)と、室温パルス電流注入による271・8㎚という世界で最も短波長のレーザー発振に成功したと発表した。

 両者は窒化アルミニウム(AlN)基板を用いた深紫外(UV‐C)半導体レーザーの共同研究を進めている。同研究のUV‐C半導体レーザーは、旭化成のグループ会社であるCrystal IS社が製造するAlN基板を使用した。

 Crystal IS社のAlN基板は、二インチでかつ1000個/㎠レベルの低い欠陥密度が特長で、今回のUV‐Cレーザー発振に大きく寄与している。これまでの半導体レーザーは、発振波長336㎚にとどまっており、今回の結果は、世界に先駆けてUV‐C帯への短波長化の道を切り開いた。

 UV‐C波長帯の半導体レーザーが実現できれば、ガス分析などセンシングへの応用、局所殺菌、DNAや微粒子などの計測・解析といった、ヘルスケア・医療分野への応用が期待される。今回の成功のキーポイントとして①レーザーの光を閉じ込める層に特別なp型層を用いて抵抗を下げたこと②欠陥の少ないAlN基板を用い光散乱による損失を抑えたこと③旭化成での最先端の薄膜結晶成長技術と名大での卓越したプロセス技術・評価技術を融合させたことが挙げられる。

 今後も旭化成と名大は、共同研究をさらに発展させることにより、UV‐C半導体レーザーの室温連続発振と実用化を目指して開発を進めていく。なお、今回の研究成果は、10月30日付の「Applied Physics Express」オンライン版に掲載された。

BASF 消泡剤の新製品発売、主な食品接触材料規則に準拠

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2019年11月5日

 BASFは新しい消泡剤「Foamaster(フォーマスター)WO2360」を発売した。新製品は接着剤に関する中国の食品接触材料規則に初めて準拠したほか、米国、ドイツ、スイスなど主要な食品接触材料規則に準拠している。

 この白色オイルベースの消泡剤は、持続性に優れた消泡効果を発揮し、アクリル系PSAシステム全般への適合性や、接着剤配合の保管中に高い耐油性を示す。紙コーティング剤に適用すると、優れた消泡性と素早い消泡時間により、高い消泡効率を発揮する。

 汎用性があり、食品と接触する紙コーティング剤処方、バリアコーティング、紙や板紙向けなど広く適用することが可能で。これにより顧客が複数の消泡剤を在庫する必要がなくなる。

NEDO ドローン運航管理システム相互接続試験を報告

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2019年11月1日

 NEDOは30日、都内で記者会見を開催し、10月23~24日に実施した同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムとの相互接続試験の結果を報告した。

NEDOの宮本プロジェクトマネージャー
NEDOの宮本プロジェクトマネージャー

 今回の試験にはNEDOプロジェクト参画の17事業者に加え、一般のドローン事業者12社が参加。福島県、南相馬市、福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力のもと、「福島ロボットテストフィールド」(波江町)で飛行試験を実施し、運航管理システムの実用性や相互接続に関するセキュリティー対策の有効性を実証した。

 NEDOロボット・AI部の宮本和彦プロジェクトマネージャーは、「21種類もの多岐にわたる用途のドローンが、システムに相互接続した。試験では最大37機が

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帝人ファーマ 関節リウマチ治療薬バイオ後続品の販売を開始

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2019年11月1日

 帝人ファーマは31日、関節リウマチと多関節に活動性を持つ、若年性特発性関節炎治療薬のバイオ後続品「エタネルセプトBS皮下注『TY』」の販売を、11月1日から開始すると発表した。

 同剤は500例を超える関節リウマチ患者を対象とした第Ⅲ相国際共同治験の結果を基に、昨年3月にYLバイオロジクスが厚生労働省に製造販売承認申請を行い、今年3月に承認された。

 同剤はインドの医薬品メーカーであるルピンリミテッドが製造する原薬を基に、陽進堂の100%子会社であるエイワイファーマが日本国内の工場で製剤化している。帝人ファーマと陽進堂は、2018年7月に同剤に関する販売提携契約を締結しており、今後、両社共同で販売していく。

 帝人ファーマでは、注力する「骨・関節領域」の製品ラインアップに同剤を加えることで、関節リウマチ患者のさらなるQOL向上に貢献していく。

NEDO CO2を有効利用するメタン合成試験設備が完成

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2019年10月31日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はこのほど、国際石油開発帝石、日立造船とともに、CO2と水素からメタンを合成する試験設備=写真=を、国際石油開発帝石・長岡鉱場(新潟県長岡市)の越路原プラント敷地内に完成させた。

NEDO メタン合成 写真1 メタネーション試験設備 NEODは、CO2有効利用技術開発事業に取り組んでいる。同試験設備では、越路原プラントで天然ガス生産時に付随して出されるCO2と、水の電気分解によって製造された水素を合成することによりメタンを製造する。

 メタンを合成する反応器には、日立造船が開発した熱回収効率が高く、メタン合成能力の大型化に適したプレート型を採用。事業所内で分離・回収したCO2を用いたプレート型での試験は世界初の試みで、将来の大型化を見据えた取り組みとなる。

 試験設備のメタン合成能力は、1時間当たり8N㎥。今年度末までをめどに各種試験と連続運転を実施。今後の本格運転では、メタン合成プロセスの反応温度、反応圧力、反応負荷などのパラメータを種々変化させた最適化などの技術課題の評価・検討を行い、カーボンリサイクル技術の1つである、CO2を原料にメタンを生成する「メタネーション」技術の確立を目指す。

 事業規模は、2017~19年度の期間全体で約13億9千万円。火力発電などから排出されるCO2の削減は、気候変動対策として重要であり、またCO2を資源と捉えて、これを回収し、有効利用する「カーボンリサイクル技術」の開発も求められている。

 カーボンリサイクル技術としては、燃料や化学原料などの有価物へ再利用することが有用と考えられており、その中でもメタンは天然ガスの主成分で、エネルギーキャリアとして高いポテンシャルを持つほか、天然ガス(都市ガス)で使われている既存インフラを利用できるなど、大きな利点があると期待されている。

BASFジャパン 新規殺菌剤を発売、小麦の赤さび病などに高い効果

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2019年10月28日

 BASFジャパンはこのほど、畑作用の新規殺菌剤「イントレックス・フロアブル」の販売を開始した。小麦の赤さび病や雪腐病、てんさいの葉腐病、根腐病など、主に北海道で問題になっている畑作物の病害の防除で、高い予防と治療的効果を発揮するという。

 「イントレックス・フロアブル」はBASFが開発した新規有効成分ゼミウム(成分名:フルキサピロキサド)を含む、SDHIの系統の殺菌剤。北海道を中心に発生が見られる小麦の赤さび病の防除で、SDHI系統の薬剤はほとんど使用われておらず、「イントレックス・フロアブル」は耐性菌管理の新たな手段としての価値を生産者に提供する。

 浸達性と移行性に優れた有効成分のゼミウムは、植物体表面に速やかに強く吸着し、散布時に薬剤が接触しなかった部分にも成分が行き渡る。また、すぐに取り込まれない有効成分は葉の表面に結合し、徐々に吸収されることで優れた残効性をもたらし、作物を長期的に保護し病気の発生を防ぐ。

三菱ケミカル 蘭社と3Dプリンターで造形可能な樹脂を開発

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2019年10月28日

 三菱ケミカルは25日、オランダAtum3Dと、光造形3Dプリンターで造形可能な紫外線硬化樹脂「ダイヤビーム」の共同開発に成功したと発表した。「ダイヤビーム」の開発グレードは、11月19~22日にドイツ・フランクフルトで開催されるヨーロッパ最大の3Dプリンター展示会「Formnext2019」に出展する予定。

 3DプリンターメーカーのAtum社は、光硬化タイプの液体樹脂に紫外線を当てることにより、樹脂を硬化させて造形するDLP方式(Digital Light Processing)のオープン材料型3Dプリンターで、欧州で確立された顧客基盤と技術を持っている。

 同社は保有するプリンター・ソフトウェアの製造技術と蓄積されたノウハウによって、特定の原料による造形だけなく、顧客の要望に沿った樹脂を原料として造形することを可能としており、今回、三菱ケミカルで製造を予定する「ダイヤビーム」の共同開発に成功した。

 「ダイヤビーム」は紫外線硬化樹脂では両立することが難しい耐熱性と耐衝撃性をバランス良く持ち合わせ、耐摩耗性にも優れている。この特性と光造形3Dプリントにより、複雑な形状品の製造が可能なことから、自動車の内装材などへの採用が期待される。

 三菱ケミカルグループは今回の共同開発を含め、欧米市場とのネットワークを拡大することで、3Dプリンティング用素材にかかわる戦略を進化させ、積極的な事業展開を図っていく。

BASF 日本で栄養成分などの健康ソリューションを提案

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2019年10月25日

 BASFは世界で初めて人工知能(AI)によって同定された栄養成分「PeptAId(ペプタイド)」など、スポーツや健康的なライフスタイルに関心を寄せる日本の消費者に健康ソリューションを提案している。

 BASFのポートフォリオに新たに加わった 「ペプタイド」は、運動に関連する炎症マーカーの調整を助ける新世代の植物由来ペプチド。アイルランドを拠点とするバイオテクノロジー企業Nuritasとの協働事業により開発され、運動後のリカバリーをサポートする。

 数々の大きなスポーツイベントが日本で開催されるのを受け、日本の消費者の間では、スポーツ活動や健康への関心が高まっている。また、昨年以降、日本はアジア太平洋地域でスポーツニュートリションの最大市場となっており、関連製品は2桁の成長を続けている。過去15年間にフィットネスセンターへの加入率は約30%増加した。

 激しい運動による課題の1つに、炎症反応を引き起こす筋肉のストレスや損傷が挙げられる。これは筋肉痛や疲労感として身体活動を制限することがあり、アクティブな消費者にとっては懸念事項だ。

 「ペプタイド」は炎症マーカーの分泌をコントロールすることによって、損傷に対する身体の反応を調整し、炎症を抑え、回復を促進する。玄米から作られ、マイルドな植物性タンパク質の風味は、様々なアプリケーションに応用可能だ。