三菱ケミカル 低反射フェイスシールド、2種類を発売

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2020年12月1日

 三菱ケミカルは30日、グループ会社であるジェイフィルムが、従来の防曇機能に加え反射防止機能を兼ね備えたフェイスシールドを開発したと発表した。医療機関や介護施設向けに、来年1月より販売する予定。

低反射フェイスシールド2種類発売
低反射フェイスシールド2種類発売

 ジェイフィルムは、食品包装トレーに採用しているポリエステルシート製造技術や化粧品向けクリアケースの折り曲げ罫線付与技術を応用して独自形状(特許申請中)のフェイスシールドを開発し、5月より厚生労働省や医療機関などに提供している。組み立て式のため保管スペースが少ないことや防曇機能などが評価され、多くのユーザーが利用している。

 今回、ジェイフィルムは、三菱ケミカルがもつ多様な素材や技術と組み合わせることで、低コストで反射防止機能に優れた新製品を開発。脱着しやすいメガネタイプとカチューシャタイプの2種類を発売する。植物由来原料のバイオポリエステルシートを使用することで、環境負荷軽減にも配慮した。

 三菱ケミカルグループは今後も、グループの総合力を生かした製品開発を続け、「新しい生活様式」に対応した製品の提供を通じて、社会に貢献していく。

アジア石化市況 エチレンは4週ぶりに800ドルを回復

2020年12月1日

ブタジエンは前週並み、SMは1100ドルを突破

 アジア地域の11月第2週の石化市況では、エチレンは下値60ドル高、上値50ドル高の800~850ドル/tでの取引となった。前週まで弱含みの展開が続いていたが、7週ぶりに反転し、下値は4週ぶりに800ドル/tを回復している。米国大統領選が終了し、原油・ナフサ価格が上昇傾向となる中、アジア地域ではクラッカーで火災事故が発生。堅調な誘導品需要を背景に供給不安が高まり、市況を大きく押し上げる結果となった。

 ナフサとのスプレッドも

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プラ工連9月実績 原材料生産は回復傾向、輸出も増加

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2020年11月30日

 日本プラスチック工業連盟がこのほど発表したプラスチック原材料・製品の生産・輸出入状況によると、確報となる8月のプラスチック原材料生産は、前年同月比10%減の82万2000tと6カ月連続で減少した。依然としてマイナス基調が続くものの、7月の同15%減からは大きく改善した。9月の速報でも同4%減と減少幅は1桁台まで縮小しており、回復の兆しが伺える。

 9月の主要品目を見ると、

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三井化学 高機能プラスチック展に開発品などを出展

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2020年11月30日

 三井化学は27日、幕張メッセで来月2~4日に開催される「第9回高機能プラスチック展」に出展すると発表した。

三井化学ブースのイメージ
三井化学ブースのイメージ

 ヒトの体温を感知して、触れたカラダをやさしく包み込む形状記憶シート「HUMOFIT(ヒューモフィット)」、既存耐油ゴム代替であり工数削減による生産性向上に貢献する超耐油熱可塑性エラストマー「ミラストマ―(Rシリーズ)」、耐熱性と低温特性改善に貢献する高機能性液状ポリマー「ルーカント」、金属代替可能な変性ポリアミド6T「アーレン」といった新素材や主力製品に加え、開発品である人肌の温もりが接着剤となる不思議で透明な「体温感知自己粘着シート」、ヒトには無害で害虫に対して忌避作用をもつ「防虫シート」など、全23製品を出展する。

 ブース番号は17‐58。

 

財務省 10月の輸入ナフサ価格はCIF2万9900円/kl

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2020年11月30日

 財務省が27日に発表した貿易統計によると、10月の輸入ナフサ価格は407.56ドル/t、CIF2万9900円/kl(為替レート:105.5円/米ドル)となった。なお、諸チャージ「2000円」を加算した国産試算価格は3万1900円/kl。10月の輸入ナフサ価格は、ドルベースで前月比3ドル高、円ベースでは為替が円高に振れたこともあり100円安となったが、ほぼ前月並みで推移した。

 C&Fジャパン・スポットナフサの月平均価格を見ると、

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塩ビ樹脂 10月総出荷は2%増、硬質・軟質ともに回復基調

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2020年11月27日

 塩ビ工業・環境協会(VEC)がこのほど発表した需給実績によると、10月の塩ビ樹脂(PVC)の総出荷量は前年同月比1.7%増の15万4900tと、国内出荷の回復と輸出の増加が寄与し2カ月ぶりにプラスとなった。輸出は同10.1%増の6万5100tと、5月以降は6カ月連続で前年を上回る高水準で推移しており、主要輸出先であるインドを中心とした堅調な需要が見られる。この基調が続けば、今年(暦年)の輸出量は70万t超えも予想される。

 一方、国内出荷は

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AGC 遺伝子・細胞治療CDMOサービス拡大を本格化

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2020年11月27日

 AGCはこのほど、株式公開買い付けで100%子会社化したMolecular Medicine(イタリア)の社名をAGC Biologics(イタリア)に変更した。AGC Biologics社のグローバルネットワークに遺伝子・細胞治療CDMOを組み入れ、サービス拡大を本格化する。

 遺伝子・細胞治療は、遺伝子または遺伝子を導入したヒト細胞などを人体に投与する最先端医療の1つ。世界中で進行中の治験数はすでに約1000件を超え、CDMO市場も高い成長が見込まれている。AGC Biologics(イタリア)は、遺伝子・細胞治療の開発・製造を行い、細胞加工・ベクター製造などのプラットフォーム技術をもち、バイオベンチャーから大手バイオ医薬品製薬会社まで様々な顧客にGMP対応の遺伝子・細胞治療CDMOサービスを提供している。

 すでにミラノを起点に、欧州のほか日米グローバルに遺伝子・細胞治療CDMOサービスを提供できる体制にあり、今後の日米拠点での製造拠点の設置も視野に、遺伝子・細胞治療CDMOサービス分野でのグローバル一体運営を推し進める。

 AGCグループはライフサイエンス事業を戦略事業の1つと位置づけ、合成医農薬CDMOと動物細胞と微生物を使うバイオ医薬品CDMOで積極的な買収・設備投資で事業を拡大。2025年に売上高1000億円以上の目標を、2~3年前倒しで達成する見込み。成長著しい遺伝子・細胞治療領域までCDMO事業の幅を広げグローバル展開し、製薬会社、患者、社会に貢献していく。

ゼオンメディカル 光センサ付きIABPバルーンを発売

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2020年11月27日

 ゼオンメディカルは26日、IABPシステムに使用されるバルーンカテーテルの新製品「IABP バルーンカテーテル MEISHU sensor」を発売したと発表した。

光センサを搭載した「IABP バルーンカテーテル MEISHU sensor」
光センサを搭載した「IABP バルーンカテーテル MEISHU sensor」

 IABP(Intra‐Aortic Balloon Pumping)とは、心筋梗塞や心臓外科手術の際、心臓のポンプ機能を補助する方法の1つ。バルーンカテーテルを大腿動脈から挿入し、胸部下行大動脈に留置し、動脈圧または心電図の周期に合わせてバルーンをヘリウムガスで収縮・膨張を繰り返すことにより、ダイアストリックオーグメンテーション効果とシストリックアンローディング効果を促して心機能の回復を行うシステムで、現在国内では年間2万症例前後で使用されている。

ポンプ駆動装置「IABP コンソール ZUIRYU」
ポンプ駆動装置「IABP コンソール ZUIRYU」

 ポンプ駆動装置「IABP コンソール ZUIRYU」に接続して使用される「IABP バルーンカテーテル MEISHU sensor」は、日本人の血管径、血管長から設計された従来品「IABP バルーン MEISHU」に、新たに光センサを搭載。国産メーカーによる初めての光センサIABPシステムの導入となる。

 光センサにより遅延の少ない正確な血圧のモニタリングができることから、心臓の周期に合わせたより的確な駆動が可能となり、駆動応答性の高い「IABP コンソール ZUIRYU」とのセット使用により、治療効果の向上が期待できる。

日本ゼオン ソーラーカード式デザインデバイス、テスト発売

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2020年11月27日

 日本ゼオンは26日、オープンイノベーションプロジェクトとして展開する「project LNES」の第2弾として、来月4日よりソーラーカード式デザインデバイス「LNES SL-02」を試験発売すると発表した。

ソーラーカード式デザインデバイス「 LNES SL-02」
ソーラーカード式デザインデバイス「 LNES SL-02」

 同社は、太陽・自然、そして地球と育みあえる豊かなライフスタイルを生活者と共創して実現していくオープン型のイノベーションデザインプロジェクトを2016年より始動。同プロジェクトでは、「FRESH ENERGY」というコンセプトとクリエイティブデバイスを通じて、社会の変化、生活者の行動と心の機微、その接点を重視した素材から体験を探索してきた。

 今回発売する「LNES SL-02」は、これまで同社が長年培ってきたプラスチック技術とナノテクノロジーの融合技術を活用し、B to C向けの製品としてプロジェクトの中で開発されたソーラーカードを使用。5種の灯り機能とスポット的充電機能を搭載しており、もしもの時に「心の安心」を得られる。生活者検証で得られたニーズに基づき、〝エコな手間〟をあえて製品に組み込むことで生活者に新たな価値を提供している。

 同社は新型コロナウイルスの影響で生活者のSDGsへの関心が高まる中、「project LNES」を通じて今までにないサステナブルな暮らしを提案。今まで屋根への設置などが主流だった太陽光発電の技術を、産官学連携で培った独自技術で向上させ、手のひらサイズを実現。太陽光発電の技術がこれからの新しい生活様式に根付くことを目指している。また、在宅時間の増加を機に広がる、ベランダやリビングでのキャンプスタイルシーンでも、この製品が太陽を通じて自然との共生を感じ、「心の安心」を得られるアイテムとして活躍することを期待している。

 なお同製品は「エコプロ Online 2020」(今月28日まで開催)に出展している。

 

三井化学 経営概況、基盤素材の変革方針固める

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2020年11月27日

次世代をにらみ、ICT材料とヘルスケアに注力

 三井化学は26日、オンラインによる経営概況説明会を開催し、今年度中に行う優先順位の高い4つの戦略方針①コロナへの対応②基盤素材の変革方針③ポートフォリオ改革の加速④長期経営計画「VISION2030」策定に向けた取り組み―を中心に今後の事業活動を示した。特にポートフォリオ改革については説明資料で多くの紙幅を割き、成長3領域や新規事業の現況と施策を解説。

橋本社長=経営概況説明会にて
橋本社長=経営概況説明会にて

 モビリティ領域とフード&パッケージング領域では、これまでに行ってきた投資の確実な回収と、新たな成長モデルの早期実現を目指すとともに、特に注力分野と位置づける半導体・電子関連部材を中心とするICT材料分野とヘルスケア領域への積極投資を明らかにした。

 ICT材料分野では、

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