塩ビ樹脂 5月の総出荷は6%増、国内減少も輸出堅調

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2019年6月20日

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が19日発表した需給実績によると、5月の塩ビ樹脂(PVC)の総出荷量は前年同月比6%増の12万2000tとなった。

 国内出荷は2%減の8万400tとマイナスだったが、輸出は24%増の4万1600tと前月に続き大幅に伸長し、5月のPVCの総出荷は8カ月連続のプラスとなった。

 昨年の4月から6月は大型定修により国内出荷を優先したこともあり、輸出が3万t台にまで落ち込んだが、その定修要因もなくなり、輸出量が回復した形となった。

 国内出荷を用途別で見ると、

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可塑剤工業会 フタル酸系可塑剤の5月国内出荷は10カ月ぶりに増加

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2019年6月19日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、5月のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同月比2%増の1万6700tとなり、10ヵ月ぶりにプラスとなった。

 品目別では、DOPは

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東海カーボン ドイツの炭素電極メーカーを約1000億円で買収

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2019年6月19日

 東海カーボンは17日、ドイツの炭素黒鉛製品メーカーであるCOBEX HoldCo(コベックス社)の全株式を取得し子会社化することについて株式譲渡契約を締結したと発表した。取得価額は約1000億円(企業価値ベース)。

東海カーボン社長
長坂社長

 コベックス社は、アルミ精錬用のカソード(陰極)、一貫製鉄所の主要設備である高炉の内張りに使われるライニング(高炉用ブロック)、金属シリコンなどの精錬に使われる炭素電極の3分野において世界有数の市場シェアを保有。本社はドイツ・ヴィースバーデン。ポーランドに2工場(ノビサッチとラチボルツ:年産合計7万t)があり、また中国・上海に販売サービスセンターの拠点がある。2018年12月期の業績は売上高298億円、営業利益89億円だった。

 同日開催された説明会見において長坂一社長は「粗鋼生産は年率2%成長だが、アルミニウムの成長率は年率4%が見込まれている。アルミは、軽量化、デザイン性、耐腐食性に優れており、建設分野や輸送機器分野、エレクトロニクス分野の銅代替などで市場が拡大している」とした上で、「コベックスの各事業は

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三菱ケミカル CFRPがホンダ車用ルーフ基材に採用

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2019年6月18日

 三菱ケミカルは17日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が、八千代工業(埼玉県狭山市)が開発・製造・販売する「CFRP ROOF」に採用されたと発表した。

三菱ケミカルのプリプレグ
三菱ケミカルのプリプレグ

 採用されたのは、ホンダの軽スポーツカー「S660」のルーフ用プリプレグ。CFRP部材の量産成形技術であるPCM工法向けに使う、樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維中間基材で、プレス機による圧縮成形により、140℃・5分の硬化時間で自動車向け部材を量産できる材料だ。

 純正の幌タイプのルーフに比べ、約22%の軽量化を実現し、車体の低重心化に寄与するだけではなく、カーボンの織物仕様を施した意匠性にも優れている点が評価された。 

採用された八千代工業の「CFRP ROOF」(画像提供:八千代工業)
採用された八千代工業の「CFRP ROOF」(画像提供:八千代工業)

 昨今の自動車市場では、電動化やCO2排出規制の強化などを背景に車体の軽量化に対する関心が高まってきている。こうしたニーズに対し、三菱ケミカルは、今後も炭素繊維・CFRPをはじめとする最先端素材の研究・開発を加速させ、技術革新の著しいモビリティ分野に対して最適なソリューションを提供するとともに、積極的に事業を展開していく考えだ。

アジア石化市況 エチレンは下値930ドル/tに

2019年6月18日

 アジア地域の石化市況では、エチレンの5月第4週は930~1020ドル/tでの取引となった。トラブルや定修などで供給が絞られる反面、誘導品需要が弱含んでいることもあり、需要家の思惑から引き合いにばらつきが出た。そのため下値が50ドル安、上値は15ドル高となり価格のレンジが90ドルに広がっている。

 ナフサとのスプレッドは

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カセイソーダ 4月の出荷合計は3カ月ぶりにプラス

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2019年6月17日

 日本ソーダ工業会がこのほど発表したソーダ工業薬品需給実績によると、4月のカセイソーダの出荷合計は、前年同月比11%増の33万7000tだった。

 輸出が同90%増の6万4000tと、前月に続き大幅増になったことに加え、内需も同2%増の27万3000tとなったことで、出荷合計は3カ月ぶりにプラスとなった。

 内需を用途別に見ると、

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