【40周年突破記念・国際化特集】JSR代表取締役社長  小柴満信氏

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2019年4月1日

地域化と個別化に対応、米国と中国で売上伸ばす

 ━現在の国際情勢をどう見ますか。

 IMG_1112 小柴社長昨年から一貫して言っているのは、米中より欧州のほうが問題だということです。欧州はEUの財政規律とブレグジットで不安定化しており、何か起きた時に、適切な危機対応ができるのかです

 世界的にはデット(負債)が積み上がっていて、危険な状況です。中国も米国もそうですが、国の財政と企業のデットがかなり積み上がっています。ただ、崩れる時は崩れるので、問題はその後の対応です。リーマンショックの時は、米国は巧妙に対応した。中国もある程度うまく対応している。これに対し、今の各国の政治に崩れた後の対応力があるのか、不安です。

 ━米中の技術の覇権争いは今後も続くのでしょうか。

 それは間違いなく続きます。ただ、中国にしても

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【40周年突破記念・国際化特集】昭和電工代表取締役社長  森川宏平氏

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2019年4月1日

 新中計1年目に変化を示し、個性派企業へ歩みを進める

 ━米中貿易摩擦の動きをどう見ますか。

 化学産業にとって中国の影響はますます大きくなっています。需要面では化学製品を多く消費する中間層が拡大し、購買力が高まっています。

森川社長01 供給面では、一昨年から政府が強化した環境規制により、環境への配慮に乏しい工場は操業停止に追い込まれ、市況がタイトになりました。

 昨年前半まで需要・供給両面の動きから、世界の企業業績に良い影響を及ぼしていましたが、状況に変化が表れています。その要因は中間層の伸びの鈍化、米中の貿易摩擦などが考えられますが、はっきりとは分かりません。

 ━新年特集でのインタビューの際、景気動向について「遠くに黒い雲が見え始めた」との発言がありました。現在は。

 世界経済の先行きが不透明であることは変わらず、黒い雲は

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【40周年突破記念・国際化特集】旭化成代表取締役社長 小堀秀毅氏

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2019年3月29日

 新中計スタート、組織改編で新規事業の創出を加速

 ━米中貿易摩擦の今後を、どのように見ますか。

 IMG_1191小堀社長 左追加関税の問題に関しては、おそらくそれほど大きな課題にならないでしょう。今までの流れの中で、終息の方向が見えてくるのではないかと、期待感を込めて見ています。

 ただ安全保障を含めたテクノロジーでの覇権争いは、相当長期化すると思います。中国が米国の技術に依存できなくなってきますから、中国経済の減速が懸念されます。

 一方では、米国の企業も中国への展開がかなり厳しくなる。「デカップリング」、つまり米中の関係が少し離れてくれば、従来の大きな流れであった

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【40周年突破記念・国際化特集】三菱ケミカルホールディングス代表執行役社長 越智仁氏

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2019年3月29日

 世界は多極化へ、リージョナルヘッドクォーターで対応

 ━米中摩擦やブレグジットをどう見ますか。

 IMG_1147越智社長 HP用 起こるべくして起こったと思います。米中摩擦は技術や情報管理に関わる問題で、単純に貿易赤字を解消するという交渉ではないので、決着には1年や1年半という時間はかかるでしょう。

 ブレグジットについては、ハード・ブレグジットにはならず、延期しながら答えを見つけることになる可能性が高いと思います。

 こうしたことで、景気は全般的に足踏みしている印象です。米中貿易摩擦を意識して、中国経済も少し減速していますし、欧州も中国への依存が大きいので、影響を受けている感じがしています。

 ━化学産業が2017、18年と良かったのは。

 MMAやポリカーボネートなどは需給にタイト感があって、スプレッドが拡大したことはありますが、それだけではなく、

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【40周年突破記念・国際化特集】信越化学工業代表取締役会長  金川千尋氏

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2019年3月28日

 足元の仕事を着実に実行、将来を見据え事業の課題を考え抜く        

 ━昨年から、世界経済に不透明感が増していますが、2019年の世界情勢と化学業界の見通しは。

 変化の激しい時代であり、先行きを見通すのは難しいことです。変動する景気の中、環境の変化に適切に対応し、業績を伸ばしていくことに取り組んでいます。

金川会長画像① ━海洋プラスチックごみ問題が注目され、プラスチックへの風当たりが強くなっています。この問題をどう見ていますか。

 塩ビは窓枠やサッシなどの建築材料や、パイプなどインフラ材料に使われる硬質塩ビが需要の中心であり、使い捨てされる軟質塩ビは限られています。

 軟質塩ビの代表的な用途である食品用のラップは、日本の場合、一般のごみと一緒に焼却処理されるので、河川、海洋にプラスチックとして排出される可能性は極めて低いと認識しています。海洋プラスチック問題は、化学業界団体が中心となり取り組んでいます。

 私がかつて1998~2000年まで塩ビ工業・環境協会の会長を務めていた時に

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【40周年突破記念・国際化特集】経済産業省製造産業局素材産業課長 湯本啓市氏

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2019年3月28日

 AI加速、コネクティッド・インダストリーズ3テーマを始動

 ━2019年の世界経済の動向をどのように見ていますか。

 湯本課長 アジアや欧州で少し弱い動きが見られますが、全体としては緩やかに回復していると捉えています。ただ、1月にIMF(国際通貨基金)が世界経済の見通しを、3.7%から3.5%に下方修正しました。

 昨今のブレグジットを中心とした、欧州の景気減退への懸念が主な要因だとされていますが、米中の貿易摩擦も未だに先行きが見えない状況で、中国経済も減速傾向にあります。

 一方では、日米物品貿易協定の新しい枠組み交渉が今後開始される見通しであるなど、引き続き諸々の動向を注視していく必要があります。

 ━その中でも、中国経済の動向が気になります。

 そうですね。特に石油化学の関係では、中国経済の

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【ポリアセタール特集2】ポリプラスチックス

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2019年3月28日

 世界トップシェア、さらなる成長へ欧米市場の開拓図る

 ポリアセタール(POM)は、ポリプラスチックスを代表する製品だ。最初に日本で製造を開始した静岡県の富士工場は昨年、操業50周年を迎えた。

POMの採用事例。写真提供:ポリプラスチックス(株)
POMの採用事例。写真提供:ポリプラスチックス(株)

 同工場の10万tのほか、台湾の大発工場に2万5千t、中国の南通工場(三菱ガス化学など3社との合弁)に6万t、マレーシアのクアンタン工場に12万3千tの設備があり、合計生産能力は四拠点で約30万tになる。これは世界で1、2を争う規模で、シェアでは世界トップの約20%を占めている。

 リーマンショック以降、中国・アセアン・インドの市場が成長する中で「アジアを

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OPPフィルム 2月の国内出荷は3カ月連続で減少

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2019年3月27日

 日本ポリプロピレンフィルム工業会がこのほど発表した需給実績によると、2月のOPP(延伸ポリプロピレン)フィルムの国内出荷は前年同月比9%減の1万7500tとなり、3カ月連続でマイナスとなった。

用途別では、食品用が同10%減の

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合成ゴム工業会 合成ゴムの1月の出荷量は6カ月ぶりにプラス

2019年3月27日

 合成ゴム工業会がこのほど発表した需給実績によると、1月の合成ゴム全体の出荷量は前年同月比1%増の11万9800tとなり、6カ月ぶりにプラスとなった。

 出荷量を品目別で見ると、SBRは同3%増の4万5900t、NBRは

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