ブタジエン上昇基調を継続、ベンゼンは弱含みに
アジア地域の9月第4週の石化市況では、エチレンは下値、10ドル高、上値20ドル高の850~880ドル/tでの取引となった。前週に1月第5週に記録した今年(暦年)の最高値に並んでいたが、9月第4週はさらに一段高となった。アジア市場では、大型クラッカーの定修が予定される中、誘導品の需要が強く需給バランスがタイト化。エチレンを確保する動きが継続しており、エチレン市況は5週連続で上昇している。 スプレッドも、
2020年10月13日
2020年10月12日
2020年10月12日
旭化成ホームプロダクツは、環境省が運営する循環型社会推進のためのウェブサイト「Re-Style」のパートナー企業として、同省主催で今月からスタートした「選ぼう!3Rキャンペーン2020」に参画し活動を行うと発表した。

同キャンペーンは、消費者1人ひとりが、買物を通じて3R(リデュース、リユース、リサイクル)や資源の大切さを認識・共感し、日頃の消費行動(商品選択)へ結びつけてもらうことを目的に、2017年に開始された。4年目の今回は、「リデュース」につながる省資源商品や「リサイクル」などに関連した各参加メーカーの環境配慮型商品を対象に、全国のスーパーやドラッグストアなど約1万2000店舗で実施。対象商品購入者は、エコな商品が当たる抽選に応募できる。実施期間は10月1日から12月15日まで。

同社は2017年の「Re-Style」発足時から参画しており、今年も環境負荷低減に配慮した洗剤「フロッシュ」シリーズの商品群を中心に、自社ウェブサイトでのキャンペーン告知や相互リンクの実施、キャンペーンへの景品提供などを行う。
同社は今後も、3Rの認知・共感・理解を目的とした様々な企画への周知・参加促進などを積極的に支援するとともに、循環型社会の構築に向けた取り組みを支援していく。
2020年10月12日
積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニーは、機能テープ事業の主力製品であるクラフト紙を基材としたクラフトテープの長尺品(1000m巻)を今月から本格的に販売開始すると発表した。

クラフトテープは、主に段ボール組み立てなどの用途として、食品・物流業界を中心に使用され、業界の標準品としては最長は500m巻だったが、今回業界で初めて1000m巻を標準品として販売する。海洋プラスチック問題を背景に高まるプラスチック使用量低減などの環境配慮ニーズや、通販市場が拡大する食品・物流業界での製造現場の自動化・効率化ニーズに対応していく考えだ。
クラフト紙を基材とするクラフトテープは、バイオベース率が56%を占め、プラスチックを基材としたOPP(延伸ポリプロピレン)テープと比較して使用プラスチック量の大幅な削減につながる。併せて、石油資源の使用を抑えた材料や生産方法の採用により環境にやさしいテープを実現。同社の汎用OPPテープとの比較では、製品ライフサイクルでの炭酸ガスの発生量を約86%削減する。
また、長尺のため自動テープ貼り機(製函機・封緘機)へのテープ補充の手間を軽減できることから、現場作業員の業務効率化や現場拘束時間の削減に貢献し、ソーシャルディスタンスを取ることができる環境づくりへの寄与も期待される。テープ幅は38mm(重量約4.3kg)と50mm(同約5.7kg)の2種類をラインアップした。
2020年10月12日
デンカは9日、5GおよびxEVに新たなサーマルソリューションを提供する最先端機能性セラミックス「デンカ球状マグネシア」を10月より本格的に市場投入したと発表した。今回の市場投入を通じて環境・エネルギー分野のさらなる強化を進め、SDGsに掲げるクリーンで安全な未来社会の実現に貢献していく。

5Gはスマートフォンだけでなく医療・防災などの他産業にも活用される次世代情報通信インフラであり、温室効果ガスの削減に貢献するxEVとともに持続可能な社会の実現において重要な役割を担う分野。こうした次世代情報通信インフラやxEVの開発と普及が進むにつれ、通信量の増加や高速化、車載部品の高性能化により、放熱材料に対する高熱伝導性や高信頼性の要求が飛躍的に高まっている。
今回市場投入する球状マグネシアは球状アルミナの約1.5倍の高熱伝導を示し、5G・xEVで求められる要求特性に応える素材。同社は1915年の創業以来培ってきた無機材料の高温焼成・窒化反応・粒径制御等の基盤技術を元に、球状溶融シリカ、窒化ケイ素、窒化ホウ素(BN)、球状アルミナ、蛍光体などの様々な機能性セラミックスを製造しており、これら製品は半導体・電子機器、風力発電、通信基地局、自動車等に幅広く使用されている。
同社は経営計画における成長戦略「事業ポートフォリオの変革/スペシャリティー事業の成長加速化」の一環として環境・エネルギー分野に注力。球状マグネシアに加え低誘電正接シリカや高誘電率フィラーなどの新規セラミックスや、5Gにおいて伝送損失を低減することに有効な低誘電絶縁材料(LDM)やLCPフィルムなどの開発も進めている。さらに、今後需要の増加が見込まれるLIB向け超高純度アセチレンブラックの安定供給に努め、クリーンで安全な未来社会の実現に貢献していく。
同社は、今後もSDGsを羅針盤に、独自の技術を活かした製品開発に取り組み、真に社会に必要とされる企業となることを目指していく考えだ。
2020年10月9日
2020年10月9日
可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、8月のフタル酸系可塑剤の国内出荷は、前年同月比6.8%減の1万2300tとなり、11カ月連続で減少した。
品目別では、DOPは同5.9%減の5800t、DBPは同15.9%減の37t、DIDPは同39.3%減の108t、DINPは同7.3%減の5700t、その他は同微減の705tだった。
一方、財務省貿易統計によると、8月のフタル酸系可塑剤の輸入量は、同25.3%減の2800tと2カ月連続で前年実績を下回った。国内出荷と合算した内需は同10.8%減の1万5100t程度となり、前月に続き2桁減となった。
塩ビ工業・環境協会(VEC)が発表した、塩ビ樹脂の製品別生産出荷実績を見ると、8月の軟質向けは軒並み2桁減で推移。フィルムシートをはじめ、壁紙、レザー、電線など可塑剤の需要業界が振るわなかったことから、可塑剤の内需も伸び悩む結果となったようだ。フタル酸系可塑剤全体の輸入品平均単価は、
2020年10月9日
太陽石油はこのほど、2017年9月より掲出中の芸陽バス(広島県東広島市)運行路線バスへのSOLATOラッピング広告を全面リニューアルした。
新しいデザインの特徴は、大きく描かれたSOLATOステーションのシンボル「モノリス」「キャノピー」と、可愛いキャラクターたち。乗降口側に「クロロ」「リリス」「ソラヒツジ」、反対側には「クマト」「ソラトくん」「スズ」がデザインされており、「あ!SOLATOのバスだ!」と、一目でわかる賑やかで楽しいデザインとなっている。またバス車内でも、SOLATOステーションと共にブランドキャラクター勢ぞろいのポスターを掲示しているほか、サイネージでもソラトくんが登場する。
同社は、ラッピングバスを通じ多くの人にSOLATOブランドを知ってもらい、SOLATOステーションの集客につなげていく考えだ。なお、運行ルートは主に、JR西条駅を基点に広島バスセンター、三迫間となっている。

2020年10月9日
旭化成ホームプロダクツは、ジッパーバッグ市場でトップシェアを誇る「ジップロック」から、開け口や素材を改良しさらに使いやすくなった「ジップロック」ジッパーバッグを、リニューアル発売すると発表した。

今回のリニューアルでは、オープンタブの付いたジッパーバッグの開け口部分に凹凸の滑り止めをつけることにより、料理中の濡れた手でも使いやすくした。対象製品は、定番の「フリーザーバッグ(全6種)」をはじめ、「ストックバッグ(全2種)」「お手軽バッグ(全3種)」「スタンディングバッグ」の4製品。また、スライド式ジッパーの付いた「イージージッパー(全4種)」は、本体のフィルム素材を変更し破れにくさを強化した。同社では、キッチンでの使用のほか、小物の整理や収納といった様々な場面での使い方を提案している。
同社はリニューアルに際し、ブランドメッセージを「HELLO! IDEA」に一新した。この理念をもとに「ジップロック」がもつ無限大の可能性を発信し、暮らしから生まれるアイディアをサポートしていく考えだ。11月9日から全国のスーパー、ホームセンターなどで販売を開始する。
2020年10月9日
三井化学は、三池炭鉱の時代から令和に至るまで100年以上の長きにわたり走り続けてきた、大牟田工場(福岡県大牟田市)の炭鉱電車への感謝の意を込め、未来に向けた〝風景の遺産〟の継承を目的に、このほどメモリアル映像2本をYouTubeなどで公開した。

炭鉱電車は、三井化学専用線(旧三池炭鉱専用鉄道)として濃硝酸や液体塩素といった原材料の運搬などに使用されてきたが、今年5月をもってその運用が廃止された。同社が取り組む「ありがとう炭鉱電車プロジェクト」の中で、炭鉱電車にまつわる映像や音の保存を進めており、今回は大牟田市と荒尾市にまたがり地域と共に歩んだ炭鉱電車の動く最後の姿などを記録として残すため、映画監督の瀬木直貴氏による短編映像2本の制作を行った。
「紅い恋人編」(https://youtu.be/7DdupuFWWNU)では、くれない色の車両が特徴の炭鉱電車と身近に過ごした人々へのインタビューや過去の貴重な映像資料などを通して、炭鉱電車の魅力を掘り起こしている。また、募集したエピソードを基に詩人の道山れいん氏が書き起こした詩の朗読や、〝音の遺産〟としてアーティストSeiho氏が炭鉱電車の音を使って作曲した楽曲が織り込まれた。全編にわたり、炭鉱電車の走行音と、踏切の打鐘式警報機のカランカラン、カランカランというレトロな響きが印象に残る。

「炭鉱電車の1日編」(ttps://youtu.be/H6sZ6VK6xZo)は、炭鉱電車の運行、整備に長く携わってきた人々の1日の仕事を追いかけたドキュメンタリー。運転や整備の様子、機関庫や工場内を走る様子、液体塩素を運ぶ黄色いタンクのラストランなど、貴重な映像を収録している。
制作した2本の映像は、地域の資産として自由に活用してもらうため、先月末、大牟田市をはじめ関係者に同映像の贈呈が行われた。