中国の汎用樹脂輸入 12月は前年同月比で2品目が減少

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2019年2月1日

 中国の昨年12月の汎用樹脂輸入では、高密度ポリエチレン(HDPE)とABS樹脂が前年同月比でマイナスとなった。

 PEの中では低密度ポリエチレン(LDPE)は同7%増と堅調な伸びを見せ、直鎖状低密度(L-LDPE)も同45%増と大幅に伸長したのに対し、HDPEは同8%減と落ち込んでいる。

 他の品目では、ポリプロピレン(PP)同3%増、塩ビ樹脂(PVC)は同14%増、ポリスチレン(PS)は同22%増、EPS同154%増と伸長したが、ABS樹脂は同5%減とマイナスとなった。ABS樹脂は自動車や家電など景気動向に左右されやすい製品に多く使われることから、中国経済の減速が表れているとの見方も出ている。

 国別で米国品を見ると、PEでは

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財務省 第4四半期の国産ナフサは5期連続で上昇

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2019年1月31日

 財務省が30日に発表した貿易統計によると、昨年第4四半期(10-12月期)の国産ナフサ価格は5万4200円/klとなり、5四半期連続で上昇した。

 昨年8月下旬以降、原油価格の上昇基調に連動しスポットナフサ市況も騰勢を強め、10月3日に742.125ドル/tと昨年最高値を記録。その後は下落基調となったものの、

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BASF 果樹と畑作物向け新規殺菌剤を年内に発売

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2019年1月31日

 BASFジャパンはこのほど、独BASFが開発した新規有効成分「ゼミウム」(成分名:フルキサピロキサド)を含む「アクサーフロアブル」と 「イントレックスフロアブル」の2つの新規殺菌剤の販売を開始すると発表した。これらの殺菌剤は果樹と畑作物の主要な病害に対し、強力で長期間防除効果を発揮する。

BASFアクサーフロアブルボトル
アクサーフロアブルボトル

 果樹専用殺菌剤のアクサーフロアブルは、ゼミウムとジフェノコナゾールの混合剤。リンゴのモニリア病や黒星病、梨の黒星病や黒斑病、桃の灰星病など、果樹のさまざまな主要病害に効果がある。作用が異なる有効成分の混合剤であるため、耐性菌管理にも有効。3月の販売開始を予定している。

イントレックスフロアブルは小麦など畑作物の主要病害に対応
イントレックスフロアブルは小麦など畑作物の主要病害に対応

 畑作物専用殺菌剤のイントレックスフロアブルはゼミウムの単剤で、小麦・ジャガイモ・テンサイの主要病害に対応する。特に小麦の雪腐病やテンサイの葉枯病など、北海道で問題になっている病害の防除に高い効果を発揮する。今年第4四半期中に販売を開始する予定だ。

 ゼミウムは果樹と畑作物のさまざまな病害を防除する効果に加え、浸達性と移行性に優れているため、成分が葉面の裏側や葉内を含む植物のすべての部分にいきわたる。また、そのユニークな特性により植物表面に吸着することから、長期にわたり病害を防除することが期待できる。

合成ゴム工業会 合成ゴムの11月出荷は4カ月連続でマイナス

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2019年1月30日

 合成ゴム工業会がこのほど発表した需給実績によると、昨年11月の合成ゴム全体の出荷量は前年同月比10%減の11万7500tと4カ月連続でマイナスとなった。

 出荷量を品目別で見ると、SBRは14%減の4万3500t、NBRは19%減の8100t、CRは

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可塑剤工業会 昨年のフタル酸系可塑剤国内出荷は21万600t

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2019年1月29日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、2018年(1―12月期)のフタル酸系可塑剤の国内出荷は前年比6%減の21万600tとなり、4年ぶりに前年実績を下回った。ただ、前年(2017年)が7年ぶりに年間22万tを突破する高水準だったことを加味すれば、前年比ではマイナスとなったものの21万t超と堅調だった。

 今年については、新年賀詞交歓会で鮫島政昭会長(新日本理化 執行役員 可塑剤事業部長)が、「住宅着工件数や自動車の生産台数などの底堅い需要と、オリンピック関連の特需があると期待している」と展望を述べたように、それに伴う可塑剤の出荷増も見込まれる。

 昨年のフタル酸系可塑剤の国内出荷を品目別で見ると、

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旭化成ファーマ レジオネラ症の迅速診断キットを販売開始

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2019年1月29日

 旭化成ファーマは28日、体外診断用医薬品「リボテスト」シリーズの新製品として、レジオネラ・ニューモフィラのすべての血清型(1~15)を検出できるレジオネラキット「リボテスト レジオネラ」の国内販売を2月1日から開始すると発表した。 販売はアリーアメディカルと、極東製薬工業の2社が行う。

「リボテスト レジオネラ」製品写真
「リボテスト レジオネラ」製品写真

 リボテスト レジオネラは旭化成が開発した抗体技術(L7/L12)を用い、旭化成ファーマが製品化したレジオネラ症の診断補助のための迅速診断キット。

 レジオネラ症はレジオネラ・ニューモフィラに代表されるレジオネラ属菌に起因する感染症で、レジオネラ属菌は土壌、河川などの環境中に存在し、アメーバなどに寄生して増殖する。症状によりポンティアック熱型と肺炎型に分類され、肺炎型は進行が速く、2~10日の潜伏期の後に呼吸器症状が現れ、しばしば48時間以内に重症化する。そのため、早期診断と適切な初期治療が求められている。

 従来の迅速診断キットはレジオネラ・ニューモフィラ血清型1のみを検出する目的で使用されていることから、レジオネラ・ニューモフィラの血清型(1~15)が検出可能なキットの開発が望まれていた。

 旭化成ファーマは同製品の販売を通じ、レジオネラ症の迅速診断に大きく貢献していく考え。

帝人 航空機向け炭素繊維強化 英社への供給期間を延長

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2019年1月29日

 帝人は28日、英ボンバルディア・エアロストラクチャーズ・アンド・エンジニアリング・サービスのエアバスA220向けの、炭素繊維「テナックス」の供給契約を延長したと発表した。

ボンバルディア社の翼部材製造工程
ボンバルディア社の翼部材製造工程

 両社は2010年に「テナックス」の供給契約を締結し、主翼やセンターウィングボックス(翼胴結合部)、尾翼などの構造材向けの指定原糸として供給してきた。新たな供給契約の締結により、契約期間は2025年まで延長されることになる。

 帝人は炭素繊維事業の拡大に向け、航空機用途を注力分野の一つとしている。高強度高弾性率炭素繊維をはじめ、熱可塑性樹脂を使用した一方向性プリプレグテープ、炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板、熱硬化性プリプレグ、一方向に並べた炭素繊維の束を化学繊維糸で縫い付けたシートのノンクリンプファブリックなど、幅広い製品展開により、強力に用途開発を推進している。

 今回の契約延長を機に、航空機向け炭素繊維製品のマーケットリーダーとしてソリューション提案力を一層強化し、2030年ごろまでに、航空機用途で年間9億米ドル以上の売上を目指す。

アジア石化市況 エチレンは年明けに850ドル

2019年1月29日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが4週ぶりに下落し、1月第1週は850~870ドル/tでの取引となった。12月は小幅上昇となり、900ドル台に回復していたが、年明けは12月第3週との比較で(第4週はN/A)下値は60ドル安、上値は70ドル安と低水準でのスタートとなった。米中貿易摩擦など世界経済の不透明が深まる中、2月の中国・旧正月を前に需要家の買い控えが続いているもようだ。

 ナフサとのスプレッドは

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「オートモーティブワールド」など開催

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2019年1月28日

 自動車やエレクトロニクスなどの最新技術を集めた「オートモーティブワールド」「ネプコンジャパン」などで構成された複合展が16~18日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。主催はリードエグジビションジャパン。化学メーカー各社も多様なテーマで製品や技術を紹介した。

オートモーティブワールド2019

 クルマの軽量化技術展

東洋紡が初出展したコンセプトカー
東洋紡が初出展したコンセプトカー

 東洋紡は、〝未来への挑戦〟として、コンセプトカーを初展示した。

 同社グループの発泡成形材料、高熱伝導グレード、高衝撃スタンパブルシート、金属代替材料、ブロード成形用材料、3Dサクションブロー成形など、車の内外装に同社の技術を結集。部品の約80%が同社製品で、残りの部品は他社との協業によるものとなっている。来場者の注目度が高く、係員に質問する姿が目立っていた。

 宇部興産は、UBEグループ(同社ナイロン・ラクタム・工業薬品事業部・ナイロン営業部、宇部エクシモ、宇部マテリアルズU&Mプラスチックソリューションズ)として出展した。

宇部興産はナイロンの自動車部材への適用などを紹介した
宇部興産はナイロンの自動車部材への適用などを紹介した

 主にナイロン6やナイロン12の自動車部材への適用・展開、高機能ポリアミドエラストマーの自動車用途への展開、高熱伝導ポリアミド樹脂、セルロースナノファイバー(CNF)/ナイロン6複合樹脂の開発などをパネルで紹介。CNF/ナイロン6の複合材料はサンプル提供を開始しており、3年後をめどに事業化を図っていく方針を示していた。

出光興産はエンプラ樹脂を中心に展示
出光興産はエンプラ樹脂を中心に展示

 出光興産は、ポリカーボネートとSPS(シンジオタクチックポリスチレン)のエンプラ樹脂を中心に展示。特にSPSは

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