プラマテルズ 岸本社長「アジア拠点の収益化に注力」

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2018年12月11日

 プラマテルズは8日、都内で個人投資家向けセミナーを開催。今年6月に就任した岸本恭太社長が、会社概要と上期(4―9月期)業績について説明を行った。

プラマテルズ岸本社長
プラマテルズ岸本社長

 同社はプラスチック専門商社で唯一の上場企業(JASDAQ)。最もQCD(品質・コスト・納期)に厳しい日本の優良企業と継続的に取引するために、「高い専門性」、「提案力」と「ネットワーク力」、「少量多品種即納体制」の構築をコア・コンピタンスとしている。

 プラスチック原材料では、全体の40%を占めるエンジニアリング系をはじめスチレン系などに強い。分野ではOA・事務機器・光学機器と電機・家電・電子向けが売上全体の55%となっているが、岸本社長は「衛生材料や医療資機材向けの取引が拡大傾向にある。この二つに自動車部品を加え、これら次期成長分野の売上比率を高めていきたい」意向だ。

 また、海外戦略については、「顧客の海外進出に合わせて、

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東ソー通期業績 交易条件悪化も今年度営利1000億円達成へ

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2018年12月11日

 東ソーは先月、原燃料高や製品市況下落などにより今年度業績の下方修正を行った。ただ、中期経営計画(2016~2018年度)で設定した営業利益850億円を上回る1000億円の達成を見込んでおり、中計の進捗は順調に推移している状況だ。7日に経営概況について社長会見を開催した。

東ソー山本社長
東ソー山本社長

 上期(4―9月期)業績について山本寿宣社長は、「コモディティではクロル・アルカリ事業の減益を石化事業がカバーしたことに加え、スペシャリティでは高機能材料製品の拡販などにより増益となった。上期の各利益項目は最高益を更新した」と語った。

 通期業績については、「機能商品は

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アジア石化市況 エチレンは5週ぶりに1000ドル台を回復

2018年12月11日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが3週連続で上昇し、11月第4週は1020~1054ドルでの取引となった。ナフサ安にもかかわらず上昇傾向となっており、前週から下値で25ドル高、上値で4ドル高と、5週間ぶりに1000ドル台に回復している。

 ナフサとのスプレッドも

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昭和電工 タイのアルミ缶新工場が完成し30億缶体制に

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2018年12月10日

 昭和電工は7日、タイ・バンコク近郊にあるアルミ缶新工場が完成し、市川秀夫会長らが列席のもと6日に竣工式を執り行ったと発表した。

カラバオ社サティアンセータシット会長(左)、市川秀夫昭和電工会長
カラバオ社サティアンセータシット会長(左)、市川秀夫昭和電工会長

 同社と連結子会社の昭和アルミニウム缶は、タイの大手飲料メーカー・カラバオ社(バンコク)と、アルミ缶製造・販売会社Asia Can Manufacturing(ACM)を合弁で設立し、工場建設を進めていた。資本金は7億タイバーツ。出資比率はカラバオ社が74%、昭和アルミニウム缶24%、昭和電工2%。新工場稼働後は、主にカラバオ社の輸出製品用アルミ缶を製造する。

 昭和電工グループは、現在進行中の中期経営計画「Project 2020+」の中で、アルミニウム缶事業を「成長加速」事業に位置づけ、東南アジアをターゲットに事業拡大を進めてきた。今回のタイでの新工場稼働により、ベトナム・ハナキャン社の缶体生産体制とあわせ、東南アジア地域全体では30億缶の生産能力にまで拡大する。一方、カラバオ社は東南アジア諸国や中国、英国を中心とした海外事業の拡大を目指している。

 ACMは今後、昭和アルミニウム缶が培った生産技術と品質管理体制で、高品質なアルミ缶を安定的に供給し、カラバオ社の海外展開をバックアップしていく。

 

三菱ケミカル 京東と中国最大級の「植物工場」の稼働開始

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2018年12月10日

 三菱ケミカルと中国市場を牽引するECサイト「京東商城(ジンドンしょうじょう:JD.com)」を運営する、京東集団は7日、昨年6月の両者合意に基づき、北京市通州区で三菱ケミカルが京東に納入した植物工場が完成し、稼働を開始したと発表した。

三菱ケミカルの佐々木等常務執行役員(左)と京東集団 の王笑松FMCG 事業・食品事業総裁
三菱ケミカルの佐々木等常務執行役員(左)と京東集団 の王笑松FMCG 事業・食品事業総裁

 また、京東と三菱ケミカルは、今後も植物工場事業で協力関係を継続していくことを目的に、戦略的パートナシップ契約を締結した。

 今回の京東と三菱ケミカルとの協業により、京東は栽培から配送まで、全ての生産過程の品質をコントロールできるようになる。三菱ケミカルの技術で安全な野菜を栽培し、京東のコールドチェーンとECのプラットフォームの統合により、新鮮な野菜を収穫したその日に消費者に届けることができる。

 新工場は、広さ1万1040㎡におよぶ中国最大級の植物工場。育苗までを人工光で行い、以降は太陽光を利用して効率的に生産を行う併用型の水耕栽培システムを採用している。温度、湿度、光、液肥などを自動制御し、天候や季節に変動されることなく、高品質で均一な野菜を生産できる。また、従来の栽培方法と比較して、大幅な節水、肥料の低減と生産スピードの向上が可能となる。

中国最大級の植物工場
中国最大級の植物工場

京東は、現在この植物工場で、ほうれん草やレタス、サラダ菜などを生産しており、今月から同社が中国で展開する生鮮スーパーで販売を開始する。京東と三菱ケミカルは今後、トマトやキュウリ、イチゴなど、さらに多くの野菜や果物の生産についても検討していく。

 両社は生産、倉庫管理、流通から販売まで、農業の新しいモデルを探求し、安全で高品質な製品を消費者に提供することを目指すという京東の試みを実現するため、緊密に協力していく方針だ。

出光興産 タイに10万t規模のブラックペレット工場建設へ

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2018年12月10日

 出光興産はブラックペレット(半炭化ペレット)の2020年の生産開始に向け、タイでプラントの建設準備を進めている。「環境に調和した石炭事業の一環」として、ブラックペレット供給事業を開始する。

ブラックペレット(右)とホワイトペレット
ブラックペレット(右)とホワイトペレット

 6日に都内で開催した「第15回アポロエナジーミーティング」に先立ち行った、バイオマス特別講演で明らかにした。タイの地元企業2社と共同で、スラータニー県に年産10万tレベルの工場を建設する。来年、着工の予定。全量を日本で販売する。

 すでにデモプラントが完成しており、製法の検討とサンプル出荷を開始した。原料は樹液の出なくなったゴムの木を使う。将来的にはタイ各地に工場を建設し、生産を拡大する計画だ。

 自ら製造する以外に、インドネシアのブラックペレット製造者からの仕入れ販売も行う方針で、日本市場への独占販売権について合意した。

 現在、日本でも石炭火力の混焼用として、通常の木質ペレット(ホワイトペレット)が使われている。しかし、ホワイトペレットは

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帝人フロンティア 「2020春夏スポーツウエア素材展」を開催

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2018年12月6日

 帝人フロンティアは2020春夏スポーツウエア向けに、「新世代スポーツウエア」コンセプトと、新製品の「デルタSLX」などを提案する。4、5日に東京都中央区のプラザマームで開催した「2020春夏スポーツウエア素材展」で紹介した。

「新世代スポーツウエア」の製品例
「新世代スポーツウエア」の製品例

新世代スポーツウエアのコンセプトは、東京オリンピックの開催が迫る中で、スポーツ機能やスポーツテイストを生活全体に取り込んだスポーツライフスタイルウエアが求められているとの認識を基に提案。展示会では多様な快適素材を使った、スポーツでも、アスレジャーとしても使えるウエアの製品例を披露した。

 その一つ、高通気フィールドジャケットとパンツは、高通気素材の「エアインプレッション」を使用。ジャケットは高通気を保ちながら撥水性をもち、春夏の活動的なシーンを快適に過ごすことができる。パンツは高通気で衣服内コンディションを高め、快適運動と新しいシルエットを可能にした。

 また、新快適トラックジャケットとマルチフィールドパンツは、ポストジャージをコンセプトに開発。物性・機能・品位を高次元で融合させた「デルタ」を使い、リラックス感と表情豊かな外観、レトロなデザインにフレッシュな素材を加え、スポーツミックスの着こなしを可能にした。

 一方、素材の中で特に注力していたのが「デルタSLX」である。高バランス素材の「デルタ」とPTT繊維「ソロテックス」を糸の段階で融合させ、理想的な着圧感と高密度でナチュラルな質感を実現した。「デルタ」のソフトな伸びと「ソロテックス」の優れた復元性を複合することで、独自のストレッチ性も生み出した。さらに、吸汗速乾性、撥水性、強度・形態安定性、UVカット性・防透性なども兼ね備えている。

 同社ではこの新素材を、スポーツをはじめ、ファッション、学生服・ユニフォームなどの機能性衣料などへと幅広く用途展開する方針だ。展示会では、このほかに「涼感」「汗対応」「防水・防風」「ストレッチ」の快適四テーマに沿った素材など、スポーツの新しい流れをとらえた多様な素材を紹介していた。

OPPフィルム 10月の国内出荷は3%増、全用途で増加

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2018年12月5日

 日本ポリプロピレンフィルム工業会がこのほど発表した需給実績によると、10月のOPP(延伸ポリプロピレン)フィルムの国内出荷は前年同月比3%増の2万1700tとなり、2カ月ぶりに前年の水準を上回った。

 用途別では、

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帝人フロンティア 子会社がインテリア分野でライセンス契約締結

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2018年12月5日

 帝人は4日、帝人フロンティア子会社のテクセットが、チェコのラブミー社と「LAVMI(ラブミー)」ブランドの日本国内での包括的なライセンス契約を締結したと発表した。テクセットはリビング・インテリア商品の企画・販売を行っている。ラブミー社は壁紙・インテリア雑貨の企画・販売メーカー。

「LAVMI」のデザイン例
「LAVMI」のデザイン例

 テクセットはライセンス契約を受け、「ラブミー」を同社のインテリアブランドである「IN‐FA‐LA(インファラ)」のサブブランドと位置付け、カーテン、寝装品、ラグマット、クッションカバーなどに使用し、インテリア分野でトータルコーディネート提案を強化する。

 ラブミー社はシンプルでパワフルなグラフィックデザインと、洗練された色彩が特徴。チェコの首都プラハでの店舗展開を中心に、欧州をはじめとする世界20カ国以上でビジネスを行っている。

 また、デザイナーであるバベーダ・オンドローバ氏の独創的なデザインと、洗練された色彩の組み合わせは、チェコの代表的なデザインを集めた 「チェコデザインアイコン百選」として紹介されている。1997年にはスロバキア文化大臣グラフィックデザイン賞を受賞した。

デザイナーのバベーダ・オンドローバ氏
デザイナーのバベーダ・オンドローバ氏

 「ラブミー」ブランドの商品は、6日から国内の大手ライフスタイルショップで販売を開始し、その後、ECサイト(https://www.rakuten.co.jp/texet/)でも販売する。「ラブミー」ブランドの販売目標は初年度に5000万円、3年後に1億円の売上を目指す。