シージーエスター フタル酸系可塑剤など10日から値上げ

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2021年11月2日

 シージーエスターはこのほど、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、DBP、PL-200)とイソフタル酸系可塑剤(DOIP)について、11月10日納入分からの値上げを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅はDOP、DBP、DOIPが「46円/kg以上」。DINPが「20円/kg以上」、PL-200が「10円/kg以上」。

 高騰するナフサ価格の影響により、可塑剤の原料アルコールと酸の価格が上昇、また、前回の価格改定で大幅な値上げを実施したDINPについても、原料のイソノニルアルコールが依然として高止まりしている。

 同社は継続的なコスト削減に注力しているが、原料コストの上昇に諸経費増の負担も加わり、自助努力の範囲を超えるものとなっている。今後の安定供給を維持するためにも、価格改定による採算是正が必要だと判断した。

サン・トックス ポリオレフィンフィルムを再値上げ

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2021年11月2日

 サン・トックスは1日、OPPフィルムとCPPフィルムの全製品について、11月22日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「500㎡当たり250円(厚み20㎛相当品)」。

 同社は、これまで3回の値上げを行ったが、購入しているポリオレフィン樹脂の価格はさらに上昇を継続。また、副資材価格、物流費なども上昇し、加えてエネルギーコストも大幅に上昇している。同社は、こうしたコストの上昇が自助努力の範囲をはるかに超えていることから、フィルム製品の採算是正を図るために追加の値上げを決定した。

アジア石化市況 エチレン5週間で約200ドル上昇

2021年11月2日

ブタジエン1000ドル割れ、ベンゼンは軟化傾向に

 アジア地域の9月第4週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル高の1135ドル/tでの取引となった。これで5週連続での上昇となり、その間で195ドルも急騰している状況だ。中国では、電力不足により生産が絞られていることに加え、コロナ対策で域外品の到着が延びている。市場に先高観が強まり、上値を追う展開が続いている。

 スプレッドも

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三井化学 アンモニア系製品を値上げ、原燃料高騰に対応

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2021年11月2日

 三井化学は1日、アンモニア系製品を11月22日納期分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、液体アンモニア(ローリー)が「34円/kg以上」、液体アンモニア(ボンベ)が「53円/kg以上」、アンモニア水(ローリー)が「9円/kg以上」、尿素が「23円/kg以上」、「アドブルー」が「9円/ℓ以上」、メラミンが「69円/kg以上」。

 同製品は今年5月以来の値上げとなるが、その後も原燃料価格の上昇などによるコスト増加が同社の事業運営に大きな負担となっている。こうした厳しい事業環境の中、あらゆるコスト削減に取り組んできたが、自助努力により吸収できる限界を超えていることから、今後の事業継続と安全・安定的な供給を維持するために今回、価格改定に踏み切った。

デンカ ABS樹脂など9製品を再値上げ、採算是正図る

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2021年11月2日

 デンカは1日、「ABS樹脂」「デンカIP」「透明樹脂」「クリアレン」について、11月15日納入分から値上げすると発表した。対象商品は、「デンカAS」、「デンカABS」、「デンカ耐薬ABS(SRシリーズ)」、「デンカABSコンパウンド(ガラス繊維強化、摺動、PCアロイなど)」、「デンカ耐熱ABS(マレッカ)」、「デンカIP」、「デンカ透明ABS(TE、CL)」、「デンカ透明樹脂(TP、TH、TX各シリーズ)」、「クリアレン」で、改定幅はいずれも「30円/kg以上」となっている。

 国産ナフサ価格および各種原材料価格が上昇を続けており、ユーティリティコストと物流費についてもコストアップとなっている。こうした中、同社は、継続してコスト削減に取り組んでいるものの、製品の安定供給と事業の維持継続のため、値上げせざるを得ないと判断した。

ENEOS 11月のベンゼンACPは前月比20ドル高

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2021年11月2日

 ENEOSは1日、11月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を1005ドル/tで決着したと発表した。10月のアジアベンゼン市況は、中国エネルギー規制などの影響はあったが、原油価格の上昇と中国国内価格の高止まりを受けて、総じて堅調に推移。こうした市場環境を反映し、11月ACPは前月比20ドル/t高で決着した。

 なお国内価格換算想定値は、119.7円/kgとなる。

財務省 3Q国産ナフサ5万円/kl超と5期連続上昇

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2021年10月29日

原油高・円安基調が背景、4Qは6万円/klも視野

 財務省が28日に発表した貿易統計によると、3Q(7-9月期)の国産ナフサ価格は5万3500円/klとなった。四半期の価格が5万円/kl超となるのは、2018年4Q(10―12月期)の5万4200円/kl以来。前四半期2Q(4-6月期)比5800円高の大幅高で推移し、

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