旭化成 ポリエチレンを来月から値上げ、ナフサ高に対応

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2021年10月13日

 旭化成は12日、ポリエチレン「サンテック」「クレオレックス」の全製品を11月1日出荷分から「21円/kg以上」値上げすると発表した。対象となるのは、「サンテック-LD」「サンテック-HD」「サンテック-EVA」「クレオレックス」の4製品。

 ナフサ価格の上昇により、今年第4四半期(10-12月期)以降はさらなるコスト上昇が予想される。厳しい経営環境の下、同社では継続的にコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇分の吸収は極めて困難なことから、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン約4カ月ぶり1000ドル台

2021年10月12日

定修などで先高観、芳香族3製品は小幅な値動き

 アジア地域の9月第1週の石化市況では、エチレンは前週比45ドル高の1020ドル/tでの取引となった。2週連続での上昇となり、5月以来約4カ月ぶりに1000ドルを回復した。アジア地域において定修やトラブル、また物流の混乱などが重なり、需要家の間で玉を確保する動きが強まっている。スプレッドも

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トクヤマ セメントを値上げ、製造コスト上昇に対応

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2021年10月12日

 トクヤマはこのほど、セメントおよびセメント系固形材の国内価格について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定価格は「2200円/t以上」。

 石炭をはじめとする原料価格の急騰、設備老朽化に伴う大規模補修・維持更新投資の実施、加えて、環境対策投資も必要となり、製造コストが大幅に上昇している。さらに物流コストの上昇もあり、急激に事業採算が悪化している。

 同社は、今後も自社の合理化、省力化を推進していくものの、企業努力を超える影響を受けており、安定供給の責務を果たしていくため、今回の値上げを決定した。

 

トクヤマ 液体カセイソーダを値上げ、採算是正図る

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2021年10月12日

 トクヤマはこのほど、液体カセイソーダについて、11月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、仕切価格(固形換算)で「20円/kg以上」。

 近年、国内市況は軟化傾向にある一方、原燃料価格の高騰により事業採算は大幅に悪化している。また、海外マーケットでは需給バランスはタイト化し、海外市況も上昇傾向でさらなるひっ迫が想定される。

 同社は、今後も安定供給のために電解の安定稼働を維持していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、今回の値上げを決定した。

デンカ 球状シリカを値上げ、製造コスト上昇に対応

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2021年10月12日

 デンカは11日、「デンカ球状シリカ(FB・FBX)」について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、FB、FBXの両グレードとも「現行価格の10~15%」。

 原料の天然珪石の価格高騰により球状シリカの製造コストが上昇している。同社は、生産の合理化や諸経費の削減など、徹底したコスト削減に取り組んできたが、これら製造コストの上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えるものであり、製品の安定供給と事業の維持継続のため、値上げの実施を決定した。

東ソー 重金属処理剤を値上げ、安定供給の継続図る

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2021年10月8日

 東ソーは7日、重金属処理剤の全グレードについて、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、現行価格から「15円/kg以上」。

 同社は、コスト削減、省力化や合理化などのあらゆる施策を実施し、競争力のある製品の生産・供給に努めている。

 しかし、直近の原料価格ならびに各種ユーティリティ、物流費などのコスト上昇により、現行価格での販売が極めて困難な状況となっている。こうした状況を踏まえ、同社は、今後も安定供給を継続するため、値上げの実施を決定した。