塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、一段安の決着に

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2021年6月30日

モンスーンやコロナ影響で需要減、輸入品も増加

 塩ビ樹脂(PVC)の7月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比130~150ドル安のCFR1450ドル/t、中国・その他向けは同100ドル安の1240ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け “塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、一段安の決着に” の続きを読む

DIC 共押出多層フィルムを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年6月30日

 DICは29日、共押出多層フィルム「DIFAREN(ディファレン)」の全銘柄について、7月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)あたり250円以上(厚み20㎛換算)」。

 同社は、今春にも同製品の値上げを実施していたが、その後も、原油や国産ナフサ価格は高騰を続け、フィルム製品の原材料価格がさらに高騰している。加えて、物流費、副資材費、設備維持費といったコストも上昇している。こうした中、同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用の吸収は極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給のためには、値上げが避けられないと判断した。

三井化学 不織布と関連製品を値上げ、主原料など高騰で

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2021年6月30日

 三井化学は29日、不織布と不織布関連製品について、7月1日出荷分から「40円/kg以上」値上げすると発表した。前回の同製品の値上げは2014年4月に実施しており、約7年ぶりの価格改定となる。

 国産標準ナフサの価格高騰により、同社の不織布製品の主原料であるポリプロピレン、ポリエチレンの樹脂価格の上昇に加え、用役・物流費なども上昇傾向にある。また国産標準ナフサ価格は、引き続き高水準で推移しており、今後も継続すると見込まれている。こうした厳しい経済環境下、同社はコスト削減などに注力しているものの、このようなコスト高騰は自助努力のみで吸収することは極めて困難だとし、価格改定せざるを得ないと判断した。

旭化成 ポリウレタン原料PCDを値上げ、安定供給を維持

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2021年6月30日

 旭化成は29日、高機能ポリウレタン樹脂原料であるポリカーボネートジオール(PCD)「デュラノール」全品種について、7月1日出荷分より「現行価格から15%」値上げすると発表した。

 同製品は、主原料の世界的な需給ひっ迫による価格高騰が続いている。同社では合理化に努め、コスト上昇に対応してきたが、自助努力による吸収の範囲を上回る状況にあることから、製品の安定供給維持のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレンは2週間で100ドル下落

2021年6月29日

ベンゼンは弱含み、スチレンモノマーも大幅安に

 アジア地域の5月第4週の石化市況では、エチレンは前週比40ドル安の1015ドル/tでの取引となった。わずか2週間で100ドル安となっており、軟化傾向が続いている。各社の定修が明けてくることや、新規設備の稼働を控えており、市場に先安観が強まっていることが背景にある。

 ナフサが反転したことから、スプレッドは

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ウレタンMDI 4月以降はアジア市況が軟化傾向

2021年6月25日

買い控えで需給タイトが緩和、足元で下げ止まり

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、異常気象による設備停止などの影響で、3月にかけてアジアスポット市況が急騰していたが、4月以降は軟化傾向となっている。

 足元の市況は、モノメリック2400ドル、ポリメリック2100ドルとなっており、3月のピーク時から、モノメリックで1000ドル、ポリメリックで1200ドルも下落した。ベンゼンとのスプレッドについても、

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デンカ ポリビニルアルコールを再値上げ、供給がひっ迫

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2021年6月25日

 デンカはこのほど、ポリビニルアルコール「デンカポバール」について、今月28日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「45円/kg」。

 同社は、市場での需給バランスのタイト化や、各種原材料のコストアップを理由に、5月24日から値上げを実施していた。しかし、ポリビニルアルコールはさらに需給タイトな状況となっており、同社製品の供給もひっ迫している。

 こうした中、同社は、市場への安定供給を維持するためには、再値上げが必要であると判断した。