DIC 可塑剤を値上げ、原料や包装材料費の高騰に対応

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2021年7月16日

 DICは15日、可塑剤について今月26日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ポリエステル系可塑剤が「25円/kg以上」、エポキシ化大豆油(ESBO)が「30円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「35円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤が「22円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「23円/kg以上」、特殊可塑剤が「25円/kg以上」となっている。

 原油・ナフサ価格の上昇および需給のひっ迫により可塑剤の主原料である各種酸、植物油、アルコール類の価格が高騰を続けている。さらに、鋼材価格の上昇からドラム・缶の包装材料費も高騰している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今の原料価格および包装材料コストの上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。

三菱ケミカル 酢酸ビニルモノマー再々値上げ、原料高に対応

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2021年7月14日

 三菱ケミカルは13日、酢酸ビニルモノマーについて、今月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。

 同社は、今年2月と4月にも酢酸ビニルモノマーの値上げを実施しているが、原料価格は想定以上に上昇を続けている。同社は、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であり、今後の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン一段安の925ドル/t

2021年7月13日

ブタジエンは上昇継続、芳香族は3製品とも反落

 アジア地域の6月第2週の石化市況では、エチレンは前週比60ドル安の925ドル/tでの取引となった。5月第1週は1125ドル/tを付けていたが、わずか5週の間に200ドルも下落したことになる。誘導品需要が弱含む中、アジア地域で新たな設備が立ち上がってくることもあり、需給バランスの軟化から先安観が強まっている。ナフサとのスプレッドも

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ポリオレフィン 値上げ交渉本格化、原料高に対応

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2021年7月9日

昨秋から4回目の価格改定、ナフサには先高観も

 ポリオレフィンであるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)メーカー各社による原燃料高やコスト高に対応した値上げが出揃い、今月中の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PEではプライムポリマー、住友化学が「10円/kg以上」、東ソーが「12円/kg以上」、日本ポリエチレン、旭化成、宇部丸善ポリエチレンが「15円/kg以上」。一方、PPでは、プライムポリマー、住友化学が「10円/kg以上」、日本ポリプロ、サンアロマーが「15円/kg以上」で打ち出した。昨年10月から数えると、 “ポリオレフィン 値上げ交渉本格化、原料高に対応” の続きを読む

クラレ エラストマー3製品再々値上げ、原料費など高騰

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2021年7月9日

 クラレは8日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、ブロック化エラストマー「TUポリマー」のグローバル価格を、8月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「0.33米ドル/kg」。

 同3製品については、2月、4月に続く今年3度目の値上げとなる。対象製品の主要原材料やユーティリティ・物流費用などを含む各種コストの上昇は、同社の自助努力による吸収の範囲を超えてきている。こうした状況下、安定供給の維持と採算改善のために価格改定の実施を決めた。