カネカ 塩化ビニル樹脂を値上げ、ナフサ上昇に対応

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2021年5月28日

 カネカはこのほど、塩化ビニル樹脂について、6月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 同社は今年3月に価格改定を実施したが、その後も国産ナフサ価格は上昇。さらに、ユーティリティーコストや物流費の上昇に加えて、設備維持・補修などのメンテナンス費用も増加している。同社は、コスト削減などに努めてきたが、顧客への安定供給の責務を確実に果たすためには価格改定が必要と判断した。

三菱ケミカル ソアノール関連製品を値上げ、コスト高に対応

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2021年5月27日

 三菱ケミカルは25日、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」と関連製品について、6月1日出荷分から値上げすることを決定し取引先との交渉を開始したと発表した。対象製品は「ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」で、改定幅は、日本・韓国とも「45円/kg」。

 ナフサ市況などの上昇に伴う主原料価格の高騰に加え、設備維持費用や物流費なども増加しており、製品の収益を大幅に圧迫している。同社は、徹底したコストダウンに取り組んできたが、自助努力だけではコスト上昇分を吸収することが困難な状況にあり、旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要であると判断した。

アジア石化市況 エチレンは定修要因で高値維持

2021年5月25日

ベンゼンは騰勢が継続、SMも1200ドル台に

 アジア地域の4月第4週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル高の1093ドル/tでの取引となった。これで4週連続の上昇となり高値を維持している。その背景として、アジア地域において定修が重なり、需給が引き締まっていることが挙げられる。ナフサとのスプレッドも、

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KHネオケム ブチセル系製品を値上げ、海外市況高騰

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2021年5月24日

 KHネオケムは20日、ブチセル系製品について今月24日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、エチレングリコールモノブチルエーテル「ブチセル」、ジエチレングリコールモノブチルエーテル「ブチセノール20」「ブチセノール20-P」「ブチセノール20-S」で、改定幅はいずれも「50円/kg以上」。

 製品の原燃料価格が上昇し、ブチセル系製品の海外市況も高騰している。同社は、製品の安定した供給体制を維持・確保するため、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル エポキシ樹脂など値上げ、原料高騰に対応

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2021年5月24日

 三菱ケミカルは21日、エポキシ樹脂とエポキシ硬化剤について、6月1日の納入分から値上を実施し取引先との交渉を開始したと発表した。対象製品と改定幅は、ビスフェノールA型/F型エポキシ樹脂が「100円/kg」、同エポキシ樹脂希釈タイプが「47~93円/kg」、特殊エポキシ樹脂が「18~119円/kg」、エポキシ樹脂硬化剤が「73~115円/kg」。

 今年に入り、エポキシ樹脂およびエポキシ硬化剤の主原料であるビスフェノールAやエピクロルヒドリンの価格が高騰していたが、足元ではさらに騰勢を強めている。同社は、これらの大幅なコストアップを自助努力により吸収すべく最大限努めているものの、今後も安定供給体制を維持するため、今回の値上げを決定した。