旭化成 変性PPE樹脂を値上げ、採算是正を図る

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2021年1月18日

 旭化成は15日、変性PPE樹脂「ザイロン」の全品種を今月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内「50円/kg」、海外「500USドル/t」。

 主要産業での需要が急回復する中、原料価格が高騰していること加え、事業継続に必要な用役コスト、物流コストも急激に上昇している。同社は、可能な限りのコスト削減努力を継続しているが、これらのコスト上昇分は自助努力で吸収できる範囲を超えており、事業継続のためには価格改定が不可避と判断した。

アジア石化市況 エチレン下値960ドルに上昇

2021年1月14日

芳香族は3製品とも上昇、SMも900ドルを回復

 アジア地域の12月第3週の石化市況では、エチレンは下値10ドル高、上値ステイの960~1000ドル/tでの取引となった。前週まで3週間ほど膠着状態が続いていたが、原油・ナフサ価格が上昇基調となり下値を押し上げた。スプレッドは、

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クラレ 来月出荷分からエラストマー製品を値上げ

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2021年1月13日

 クラレは12日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、およびブロック化エラストマー「TUポリマー」のグローバル価格を、2月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅はいずれも「0.22USドル/kg」。

 主要原材料の高騰に対応するため、昨年末に価格改定を実施したが、依然として想定以上の高値で推移し続けており、対象製品のユーティリティや物流費用などを含めた総コストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えている状況にある。こうした中、安定供給の維持と採算改善のため、再度、価格改定の実施を決定した。

住友化学 MMAモノマーを値上げ、25円/kgで実施

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2021年1月8日

 住友化学はこのほど、MMA(メタクリル酸メチル)モノマーについて今月11日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg」。

 MMAモノマーは、製造設備の高経年化による補修費の増加や物流関連費が上昇していることに加え、主要原料であるナフサなどの価格も足元で上昇しており、製造コストが大幅に増加している。同社は、これまでコスト削減に努めてきたが、自助努力だけでこれらの増加費用を吸収することは困難と判断し、安定供給を継続するためにも、今回の価格改定を決定した。

三菱エンジニアリングプラスチックス ポリブチレンテレフタレート樹脂を値上げ、15日出荷分から

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2021年1月8日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは7日、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)「ノバデュラン」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、海外が「0.5ドル/kg」となっている。

 昨今、主原料の1,4-ブタンジオールの高騰を背景に、PBT樹脂の原料価格が上昇している。また、副原料価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした厳しい環境下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、これらのコスト増加は自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えているため、今回の価格改定の実施を決定した。