塩ビ樹脂 1月のインド向け輸出、前月比90ドル高

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2023年1月12日

米国品減少で需給が改善、在庫積み増しの動きも

 塩ビ樹脂(PVC)の1月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比90ドル高の860ドル、中国その他向けが同90ドル高の815ドルで決着した。台湾大手メーカーも、

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アジア石化市況 エチレンは800ドル台後半が継続

2023年1月11日

芳香族3製品とも軟化、スチレンモノマー大幅安

 アジア地域の11月第四週の石化市況では、エチレンは前週並みの890ドル/tで取引された。誘導品各社の減産が続いているものの、市場に活気が見られず、市況は800ドル台後半で膠着状態となっている。スプレッドは、

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UBE、CPL12月契約価格、前月比100ドル安

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2022年12月28日

ベンゼン安が影響、中国市況の低迷も下押し要因

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、12月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比100ドル安の1650ドルで決着した。原料であるベンゼン市況が大きく軟化しており、CPLも連れ安となっている。スプレッドについては、ベンゼンの下げ幅をカバーできず、15ドル縮小の840ドルに悪化した。UBEにとっては、需要悪化で販売数量が伸びていないことや、ユーティリティコストや物流費などが上昇していることもあり、800ドル台の水準では収益的に厳しいと言える。

 契約価格が弱含んでいる要因として、安価な中国チップがアジア市場に定着したことが挙げられる。中国ではゼロコロナ政策により景気が悪化。ナイロン樹脂やナイロン糸の需要が低迷していることもあり、CPL市況がアジア価格よりも低水準となっている。それを安価なチップとして輸出しているため、台湾チップのシェアが奪われており、価格交渉の重荷になっている状況だ。

 中国市況を見ると、SINOPECは、11月(下旬決め)のCPL契約価格を、前月比24ドル安(200人民元安)の1435ドル(1万2600人民元)で決着。これで、4ヵ月連続で1万3000人民元台を下回った。さらに12月の公示価格も、値差が広がったスポット価格に合わせて、1万1700人民元と大幅に引き下げたようだ。

 中国のナイロンチェーンの稼働率(12月3週目までの平均)を見ると、CPLは72%と前月から3ポイント上昇した。減産や停止の動きが見られるものの、長期の稼働調整は雇用問題などで地方政府に睨まれるという事情があり、稼働率70%割れになると、無理に稼働させるケースがあるという。ただ、ナイロンチップは64%(高速紡糸用70%弱、汎用グレード60%)の同5ポイント低下、ヤーン(糸)も64%の同9ポイント低下となっており、川下製品は一段と需要が低迷。CPLだけが70%稼働を維持していることで、需給バランスが崩れており、ナイロンチェーン全体の市況が改善されない要因となっている。

 UBEは来年1月の契約について、ベンゼン市況の軟化が一服してきたことから、ステイでの決着を目指すという。ただ、中国ではゼロコロナ政策の緩和により感染者が急増。節目である旧正月明けに好転するとの期待がしぼみつつあり、価格交渉の難航も想定される。

 こうした状況を踏まえ、台湾大手CPLメーカーであるCPDCは、春の定修時から1工場の停止を継続。さらに、もう1工場も11月末に稼働を停止し、在庫販売に切り替えたもよう。仮に、CPDCの稼働調整が長引けば需給が締まってくることも想定され、UBEの交渉にプラスに働く可能性もあると見られる。

 なお、UBEの3工場については、宇部工場は秋の定修が明けたことから、フル稼働で在庫を積み増している。スペイン工場は、欧州の経済環境を反映し70%稼働を継続。ただ、欧州では経済の混乱から稼働を停止する工場も多く、こうした顧客を集めることで売り先を補確保しているという。タイは、定修を延長して稼働を抑えていたが、11月末に再開した。ただCPL、副生品の硫安とも需要が戻っておらず、当面は80%程度の稼働を計画している。

財務省 11月の輸入ナフサ価格、CIF7万1700円/kl

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2022年12月28日

 財務省が27日に発表した貿易統計によると、11月の輸入ナフサ価格は707.43ドル/t、CIF7万1700円/kl(為替レート:146.4円/米ドル)となった。11月はドルベースで前月比1.98ドル高と7ヵ月ぶりに、円ベースで同800円高と4ヵ月ぶりに上昇した。為替は同1.3円安と円安に振れた。なお、諸チャージ「2000円」を加算した国産試算価格は7万3700円/kl。

 C&Fジャパン・スポットナフサの月平均価格(本紙算出基準による)は、

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アジア石化市況 エチレン上昇もほぼ前週並みに

2022年12月27日

ベンゼンとSMは反発、キシレン軟化傾向が継続

 アジア地域の11月第2週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル高の885ドル/tで取引された。需要家の間で積極的な買いが見られていないこともあり、市況は同水準が続いている。スプレッドは、

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アクリロニトリル 各社減産も需給悪化が解消せず

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2022年12月26日

中国の景気低迷が長期化、市況1500ドル前後

 ABS樹脂やアクリル繊維などの原料であるアクリロニトリル(AN)は、足元のアジアのスポット市況が1500ドル前後で推移している。需要の悪化に対応し、各社は減産に取り組んでいるものの、需給バランスに改善の兆しが見えていない。

 中国は例年、

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アジア石化市況 エチレン3週連続880ドル

2022年12月20日

芳香族は3製品とも下落、スチレンモノマー反転

 アジア地域の11月第1週の石化市況では、エチレンは3週連続となる880ドル/tで取引された。MTO(メタノールt0オレフィン)設備が稼働調整に入ったことで引き合いは出ているものの、川下需要の弱さが継続していることもあり、同レベルが推移している。 スプレッドは、

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アジア石化市況 エチレン880ドルと前週並み

2022年12月13日

ベンゼン軟化継続、スチレンモノマーは大幅安に

 アジア地域の10月第4週の石化市況では、エチレンは前週並みの880ドル/tで取引された。MTO(メタノールt0オレフィン)設備が稼働調整に入ったことから、10月1週の835ドルを底に反転しており、前週まで45ドルの上昇となっていた。しかし、誘導品の需要が弱含んでいることもあり、ここにきて頭打ちとなっている。

 ナフサとのスプレッドも

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米国PE輸出 9月は7ヵ月ぶりに90万t割れ

2022年12月9日

前年比はプラス基調を継続、中国向けは大幅増に

 貿易統計によると、米国の9月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比27.8%増の87万4000tとなり、8ヵ月連続でプラスを継続した。ただ、前月までの勢いが弱まっており、7ヵ月ぶりに90万tを割り込んでいる。コロナ禍による物流の混乱が解消され、米国PEメーカーは世界各国に向けて輸出する動きを強めている。

 こうした中、

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