宇部興産 CPLの12月価格、前月比140ドル安

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2021年12月24日

中国が需給悪化で大幅安、アジア市況に影響及ぶ

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、12月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比140ドル安の2070ドルで決着した。9月以来、3カ月ぶりの下落となる。この背景として、中国がアジア市場向けに安価なナイロンチップを輸出し、競合品である台湾チップの価格が押し下げられたことや、ベンゼン価格が弱含みとなったことが挙げられる。台湾メーカーがCPLメーカーに対し値下げ要求を強めたため、12月の契約価格は大幅な下落となった。

 もともと中国のラクタムチェーン(CPL、ナイロン、紡糸)の各製品は、

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アジア石化市況 エチレン下落基調継続で採算悪化

2021年12月21日

ベンゼンは再び下落、スチレンモノマーも弱含み

 アジア地域の11月第2週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル安の1150ドル/tでの取引となった。マイナス幅が縮小したものの、これで3週連続の下落となっている。誘導品の需要が強くない中、これまで電力規制の影響を受けていた中国メーカーが稼働率を上げており、供給増から市場に先安観が出ている。

 スプレッドについても、

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ウレタンMDI 年内スポット市況は高水準で推移

2021年12月16日

定修でタイト継続、年明けは中国市場の動向次第

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、中国において電力規制による稼働低下でスポット市況は上昇基調を強めていたが、国慶節明けに電力規制が緩和されてきたことで頭打ち感が出てきている。しかし、中国大手メーカーが大型定修に入ったことや、欧米などから域外品が入ってこないこともあり、スポット市況は年内までは高水準を維持する見通しだ。

 こうした中、MDIで併産されるモノメリックとポリメリックで、値動きに違いが出てきている。モノメリックはスパンデックスなどの堅調な需要が続く中、

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アジア石化市況 エチレン需要減で2週連続下落

2021年12月14日

ベンゼン反発も、スチレンモノマーは60ドル安

 アジア地域の11月第1週の石化市況では、エチレンは前週比35ドル安の1155ドル/tでの取引となった。これで2週連続の下落となり、潮目が変わりつつある。誘導品の需要が弱含んでおり、製品価格への転嫁が難しくなったことが背景にあるようだ。スプレッドについても、原油・ナフサ価格は高止まりを継続していることから、

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塩ビ 12月のインド向け輸出価格、4カ月ぶり下落

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2021年12月8日

中国カーバイド品の下落が波及、需要は堅調維持

 塩ビ樹脂(PVC)の12月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比150ドル安の1900ドル/t、中国その他向けは同150ドル安の1490ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け

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アジア石化市況 エチレン10週ぶり下落も高値維持

2021年12月7日

ベンゼン・キシレン続落、石炭安が市況の重荷に

 アジア地域の10月第5週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル安の1190ドル/tでの取引となった。8月下旬から強含み、前週には1200ドルに到達していたが、10週ぶりに下落している。原油・ナフサ価格が上昇基調を継続しているものの、ポリエチレンなどの誘導品の需要が一服した。ナフサとのスプレッドも

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ENEOS 12月のベンゼンACPは前月比90ドル安

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2021年12月2日

 ENEOSは1日、12月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を915ドル/tで決着したと発表した。11月のアジアベンゼン市況は、原油価格の変動に連動した値動きが続く中、月末の原油価格急落の影響を受けて下落した。こうした市場環境を反映し、12月ACPは前月比90ドル/t安で決着した。

 なお国内価格換算想定値は、109.4円/kgとなる。

アジア石化市況 エチレン1200ドル台を記録

2021年11月30日

ブタジエンは9週ぶりに反転、芳香族は弱含みに

 アジア地域の10月第4週の石化市況では、エチレンは前週比30ドル高の1200ドル/tでの取引となった。2018年9月以来、3年1カ月ぶりに1200ドル台を記録している。原油・ナフサ価格が上昇基調となる中、ポリエチレンなどの誘導品の需要が盛り上がったことが、市況を押し上げる要因となった。 ナフサとのスプレッドも、

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アジア石化市況 エチレンは電力規制緩和で強含み

2021年11月24日

ブタジエン700ドル台に下落、芳香族は大幅上昇

 アジア地域の10月第3週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル高の1170ドル/tでの取引となった。これで8週連続での上昇となっている。中国での電力規制が、10月初旬の国慶節休暇明けから徐々に緩和。工場の稼働が上昇したことで、エチレンの引き合いが強まった。スプレッドは、

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宇部興産 CPLの11月契約価格、前月比60ドル高

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2021年11月22日

中国の供給量が回復、オファー価格の上値抑える

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、11月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比60ドル高の2210ドルで決着した。同社はアジア地域の需給タイトを見越して2250ドルでオファーしていたが、事業環境が変化してきたことで上値が抑えられる結果となった。

 その要因として、

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