日本アルキルアルミ 1月1日からアルキルアルミ製品を値上げ

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2018年12月5日

 三井化学とアルベマール社の折半出資会社である日本アルキルアルミは4日、アルキルアルミ製品を来年1月1日納入分から20%値上げすると発表した。対象製品は、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライド。

 主原料であるナフサ価格、アルミニウム価格の高騰に加え、副資材やユーティリティコストも継続して上昇している。また、物流コストの上昇も顕著となっており、これらの傾向はさらに続くものと見込まれている。

 こうした厳しい経済環境の下、同社はあらゆるコストダウンに注力してきたが、コスト上昇分は自助努力の範囲を超えるものであり、今回の価格改定を決定した。

三菱ケミカル イオン交換樹脂の値上げと供給制限を実施

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2018年11月30日

 三菱ケミカルは29日、イオン交換樹脂「ダイヤイオン」を来年1月1日出荷分から平均20%値上げし、同製品の供給制限を実施すると発表した。

 対象製品は、ポーラス型イオン交換樹脂、キレート型イオン交換樹脂、超純水用イオン交換樹脂ほかイオン交換樹脂全般。供給制限の内容については、製品ごとに個別設定を行い、2015~2018年の顧客ごとの年間平均供給量に対する一定割合を基準とするとしている。

 昨年来、国内外でのイオン交換樹脂の需給が逼迫している。同社は安定供給に注力してきたが、一部製品については堅調な需要に供給が追い付いていない状況にある。

 こうした中、需給が逼迫している製品の供給安定性の確保、安全操業の継続、品質の維持のため、生産品目の制限と価格改定が必要と判断し、今回の実施を決定した。

 

デンカ アセチレンブラックを来年1月出荷分から値上げ

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2018年11月29日

 デンカは28日、「デンカブラック」と「DENKA BLACK Li」の価格を、来年1月出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は20%。

 デンカブラックとDENKA BLACK Liは、高純度で導電性に優れた特性によってさまざまな用途に使用されており、国内外の需要が急増している。原燃料や物流費の高騰に対しては合理化を実施しているが、今後の安定供給と事業の維持継続を目的に、価格改定を実施することにした。

 同社はアセチレンブラックのトップメーカーとして、生産性向上や増産対応の検討を進め、今後も安定的かつ十分な供給に努めていくとしている。

 

DIC エポキシ樹脂と硬化剤を12月から値上げ

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2018年11月26日

 DICは21日、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はビスフェノールA型が25円/kg、ビスフェノールF型が15円/kg、ノボラック型固形が30円/kg、その他対象製品が20∼30円/kgとしている。

 原油価格の上昇に加えて、中国の環境規制強化による原料の供給不安により、エポキシ樹脂や硬化剤の主原料となるフェノール類や溶剤などの価格が高騰。また、燃料高騰を背景に、ユーティリティや物流コストも上昇している。

 一方、エポキシ樹脂は、旺盛な設備投資や通信高度化などを背景として、塗料土木用や電子材料向けに国内外で需要が拡大している。加えて、自動車などの軽量化などに寄与する環境対応型製品として、サステナブルな社会の実現に向けて注目が高まっている。

 同社は、昨年来、価格改定を打ち出してきたが、続騰する原料価格の上昇を自助努力で吸収することが極めて困難な状況にある。今後の安定供給を図るためには価格改定が避けられないと判断し、値上げを決定した。

三菱エンジニアリングプラスチックス PBT樹脂値上げへ

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2018年11月21日

  三菱エンジニアリングプラスチックスは20日、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「ノバデュラン」を、来月1日出荷分から値上げすると発表した。

 改定幅は、国内が30円/kg、海外が0.3USドル/kg。

 PBT樹脂の原料価格や副資材、物流経費の上昇に対応し、同社はコスト削減を推進してきたが、昨今のコスト上昇は、自社内で吸収できる範囲を超えていると判断。今後も安定供給を維持するために、今回の価格改定を決定した。

三菱ケミカル PMMAレジンとアクリルシートを値上げ

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2018年11月20日

 三菱ケミカルは19日、PMMAレジン「クリペット」とアクリルシート「アクリライト」の国内価格を、来月出荷分からいずれも20%値上げすると発表した。

 2製品の原料であるMMAモノマーの需給バランスは、需要が堅調に推移する一方、供給面ではメーカー各社の大型定修の実施でタイト化が継続しており、市況は依然高水準となっている。

 また、PMMAレジン・アクリルシートの需要も世界的に堅調に推移しており、需給バランスも引き締まった状況が続く中、国内では人手不足などで物流費の上昇が顕著となり、梱包などの副資材価格も上昇している。

 同社はさまざまな合理化によるコスト吸収を進めているが、足元ではそれを上回る費用の増加が発生している。こうした状況下、同社は顧客への製品の安定供給体制を維持するため、今回の価格改定を実施することにした。

東レ エアバッグ用ナイロン66原糸と基布を値上げ

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2018年11月19日

 東レはこのほど、自動車エアバッグ用途へ販売するナイロン66原糸と基布(原糸重量ベース)を来月出荷分から、いずれも130円/kg値上げすると発表した。

 現在、自動車エアバッグ用原糸・基布の主原料であるナイロン66ポリマーは、粗原料のアジポニトリルの供給不足を背景に世界的に需給が逼迫しており、価格が高騰している。また、こうした市況を受け、原料メーカー各社による大幅な値上げ実施も相次いでいる。

 アジポニトリルは、今後数年間は需要に対して供給能力の拡大が需要に追いつかず、供給力が大きく不足すると見られており、ナイロン66ポリマーは長期にわたり需給逼迫による価格高騰が継続する見通しとなっている。さらに、コーティング剤などの材料コストや物流コストも上昇しており、同社のエアバッグ事業を取り巻く環境は厳しさを増している。

 こうした中、東レは「トータルコスト競争力強化(TC)プロジェクト」を推進し、固定費や比例費のあらゆる項目について徹底的な費用削減・効率化の自助努力を続けてきた。

 しかしながら、現在の原料価格高騰と原料メーカー各社の大幅な値上げは、これらの努力で吸収できる範囲を超えており、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制維持のためにも、同社は今回、価格改定の実施を決定した。

三菱ケミカル カラー用カーボンブラックを値上げ

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2018年11月7日

 三菱ケミカルは6日、黒色顔料として、印刷・新聞インキや塗料などに用いられるカラー用カーボンブラックの価格を、26日納入分から値上げすると発表した。

 対象となるのは、カラー用カーボンブラック「三菱カーボンブラック」と導電性カーボンブラック「三菱導電性カーボンブラック」。値上げ幅は高級グレードが40円/kg、中級グレードが30円/kg、汎用グレードが20円/kg。

 これら製品の原料油価格は、原油の市況高騰と原料油需給のひっ迫により高騰しており、収益を圧迫している。同社としては、継続的なコスト削減に努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定を実施することにした。

クラレ 「エバール」を12月1日出荷分から値上げ

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2018年11月6日

 クラレは5日、EVOH製品(エチレン・ビニルアルコール共重合体)「エバール」を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが30円/kg、アジアパシフィック向けが0.30USドル/kgとなっている。

 昨今の主要原料価格の高騰やユーティリティコストを含む製造コストの上昇により、同事業の採算が悪化している。こうした中、同社は採算是正を図るため、今回の価格改定の実施を決定した。

 なお、米州・欧州向けについても価格改定を実施するとしている。

ユニチカ 合成繊維を11月1日出荷分から値上げ

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2018年10月30日

 ユニチカは29日、産業資材用ポリエステル繊維と衣料用ポリエステル繊維を、11月1日出荷分から値上げすることを決定したと発表した。

 産業資材用ポリエステル繊維の高強力糸とモノフィラメントは20円/kg、衣料用ポリエステル繊維の長繊維と紡績糸は20∼30円/kg、テキスタイルは5∼15%。

 昨今の原油価格の上昇により、ポリエステル繊維の原料であるPTA(高純度テレフタル酸)とEG(エチレングリコール)の価格が上昇している。

 さらに、物流費などの高騰によるコスト増が、自助努力により吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給を確保するため、同社は価格改定を実施することにした。