ダイセルはこのほど、1,3-ブチレングリコールの全グレードを、来年1月1日出荷分から100円/kg値上げすると発表した。
同製品は、化粧品の保湿性・肌ざわり向上の目的などで広く用いられるが、同社では現在、世界的な需要急増により供給制限を行っている。
今後も旺盛な需要が続くと予想されることに加え、世界的にタイトな供給状況を背景とした市況の大幅な上昇を受け、同社は今回、価格改定を要請するに至った。
2018年10月30日
2018年10月24日
ユニチカは23日、工業用ポリエステルフィルムを11月11日出荷分から値上げすると発表した。対象製品はポリエステルフィルム「エンブレット」で、改定幅は40円/kg。
昨年からポリエステルフィルムの主要原料である、PTA(高純度テレフタル酸)やEG(エチレングリコール)の価格が高騰していることに加え、物流費やユーティリティ費用なども、より一層上昇している状況が続いている。
一方、ポリエステルフィルムは世界的に需要が旺盛で、需給バランスは引き続き締まった環境にある。こうした中、同社は様々な合理化・省力化策を推進してきたが、自助努力による範囲を超えおり、フィルム製品の安定供給を維持するため、今回の価格改定を決定した。
2018年10月23日
2018年10月23日
三菱ケミカルは22日、オキソ製品とアクリル酸製品を11月1日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。
対象製品と値上げ幅は、オキソ製品の2-エチルヘキサノール、ノルマルブタノール、イソブタノール、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、イソノニルアルコールが10円/kg以上。
アクリル酸製品のアクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸イソブチルが15円/kg以上となっている。
国産基準ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け、今年度第3四半期(10-12月)は、おおむね5万8000円/k程度に上昇する見込みとなっている。加えて当該製品の製造にかかる用役費などの諸経費も高騰しており、こうした大幅なコストアップ分を自助努力のみで吸収することは困難だと判断した。
またアクリル酸製品については、今回の原料高騰などによる改定額に前回の採算是正未達分を加え、価格改定を再度実施することにした。
2018年10月23日
三菱ケミカルは22日、エチレングリコール類を値上げすることを決定しユーザーとの交渉を開始すると発表した。
対象製品と値上げ時期、値上げ幅は、モノエチレングリコールとジエチレングリコールが11月19日納入分から9円/kg以上、トリエチレングリコールが来年1月4日納入分から50円/kg以上としている。
国産基準ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け、今年度第3四半期(10-12月)は、おおむね5万8000円/kl程度に上昇する見込みとなっている。
同社は、このような原料価格上昇に伴う大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難だと判断した。
また、トリエチレングリコールについては、国際的に需給がひっ迫しており、国際市況価格が高騰している中、同社としても製造条件の調整などで対応してきたが、内外格差とコスト増を総合的に勘案し、今回の価格改定を決定した。
2018年10月19日
2018年10月19日
2018年10月19日
2018年10月17日
東レは16日、ナイロン樹脂「アミラン」とPBT樹脂「トレコン」を11月1日出荷分から値上げすると発表した。
改定幅は、アミランのナイロン66樹脂とナイロン610樹脂の国内をいずれも80円/kg、海外は0.75USドル/kg、トレコンの全グレードが国内25円/kg、海外は0.25USドル/kg。
同社は今年4月に粗原料価格の高騰を理由に価格改定を実施しているが、その後もナイロン66樹脂の主原料であるヘキサメチレンジアミンや、PBT樹脂の主原料である高純度テレフタル酸、1.4ブタンジオールなどの粗原料価格が高騰を続けており、ナイロン樹脂とPBT樹脂の製造コストに大きな影響を与えている。
また、労働力不足が要因とされる物流費(運輸費・保管費・荷資材)の上昇も相まって、大幅なコストアップが生じている。同社はあらゆる角度から継続的なコスト削減や合理化努力を日々推進しているが、各原料の調達環境は劇的に変化しており、自助努力の限界を超える状況となっている。
こうした中で、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制を維持・推進していくためにも、同社は今回の値上げ実施を決定した。
2018年10月17日