東ソー 工業用洗浄剤を値上げ、コスト上昇で来月から

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2023年11月2日

 東ソーは1日、工業用洗浄剤を12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、炭化水素系高機能洗浄剤(HCシリーズ)の全グレードと、ノンハロゲン非引火性洗浄剤(HAシリーズ)の全グレード。改定幅はいずれも「1リットル当たり30円以上」となっている。

 同社はこれまで、事業採算性改善に向けてあらゆるコスト削減策を実施し、製品の安定供給を行ってきたが、人件費、研究開発費、製造設備維持コストなど、洗浄剤事業の製造・販売に関わるコストの上昇により、同社の事業採算が著しく悪化している。こうしたコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の事業継続と安定供給維持のため、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルグループ アセトン、MIBK、DAA値上げ、採算是正

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2023年10月31日

 三菱ケミカルグループは30日、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)について11月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始すると発表した。改定幅は、アセトンが「16円/kg以上」、MIBKとDAAが「21円/kg以上」。

 当該製品の主原料である国産ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け騰勢を強めており、足元の原油市況、為替などを勘案すると、10―12月期の国産ナフサ価格は7万7000円/klに上昇する見込み。同社は、大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、採算是正と安定供給維持のため、価格改定の実施を決定した。

日本ポリプロ PP全製品値上げ、ナフサ価格上昇に対応

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2023年10月23日

 日本ポリプロは20日、ポリプロピレン(PP)全製品について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 OPECプラス協調減産継続、中東における地政学リスクの高まりによる原油価格上昇、円安進行などにより、国産ナフサ価格は7万7000円/kl超の水準に上昇する見込み。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、主原料価格の上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

日本ポリエチレン、PE全製品値上げ、ナフサ価格が上昇

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2023年10月23日

 日本ポリエチレンは20日、ポリエチレン(PE)全製品について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 OPECプラス協調減産継続、中東における地政学リスクの高まりによる原油価格上昇、円安進行などにより、国産ナフサ価格は7万7000円/kl超の水準に上昇する見込み。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、主原料価格の上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

KHネオケム グリコールエーテルを値上げ、来月から

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2023年10月20日

 KHネオケムは19日、原燃料価格と製品市況の上昇を理由に、グリコールエーテル4製品を11月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は、エチレングリコールモノブチルエーテルの「ブチセル」、ジエチレングリコールモノブチルエーテルの「ブチセノール20」「ブチセノール20‐P」「ブチセノール20‐S」。改定幅はいずれも「30円/kg以上」。各製品の安定した供給体制を維持していくため、価格改定せざるを得ないと判断した。

KHネオケム オキソ誘導品を値上げ、ナフサ価格高騰で

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2023年10月20日

 KHネオケムは19日、国産ナフサ価格の高騰や設備費・修繕費などの上昇を理由に、オキソ誘導品を11月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は以下の通り。オクタノール、オキソコール900、ノナノール、ブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル、オクチル酸、キョーワノイック‐N(イソノナン酸)、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、キョーワゾールC‐800、キョーワゾールC600M、キョーワノールM、トリデカノールは「キロ25円以上」。アセトン‐Pは「21円/kg以上」。

 ブチセルアセテート、ブチセノール20アセテートは「31円/kg以上」。1,3‐ブチレングリコール、1,3‐ブチレングリコール‐Pは「36円/kg以上」。オクタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール(BEPG)、キョーワジオールPD‐9は「15%以上」。

 また、アセトンなど3製品については、エネルギー価格急騰に伴い、生産にかかる電気・蒸気などの用役費も上昇していることから、用役費上昇分も加算するとしている。対象製品と改定幅は、アセトンが「39円/kg以上」(ナフ上昇分など:21円以上、用役費上昇分:18円以上)、ダイアセトンアルコール、メチルイソブチルケトン(MIBK)は「50円/kg以上」(ナフ上昇分など:26円以上、用役費上昇分:24円以上)。

 第4四半期の国産ナフサ価格は7万7000円/klを超える水準が見込まれる中、用役費、設備費、修繕費などのコストも上昇を続ける。こうしたコスト上昇は自助努力の限界を超えていることから、国内安定供給を維持するためにも値上げを決めた。

東レ ポリエステル合成繊維を値上げ、原料価格が上昇

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2023年10月19日

 東レはこのほど、ポリエステル糸(長繊維)・綿(短繊維)およびポリエステル長繊維不織布について、11月出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、「20~40円/kg」。

 ポリエステル用粗原料の1つである高純度テレフタル酸(PTA)の国際相場は、原油価格の上昇に伴い再び上昇に転じている。加えて、円安が継続しており、国内で購入する粗原料価格が大幅に上昇しつつある。

 こうした中、同社は、固定費および比例費のあらゆる項目について、徹底的な削減と効率化による自助努力を続けてきたものの、各種コスト上昇は、これらの努力で吸収できる範囲を超えていることから、安定した品質での商品供給や、高付加価値品の開発といった国内生産基盤の維持のために、価格改定を決定した。

プライムポリマー PEとPP再値上げ、来月から実施

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2023年10月17日

 プライムポリマーは16日、ポリエチレン(HDPE、LLDPE)とポリプロピレン(PP)を11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 OPECプラスの協調減産、サウジアラビアなどの自主減産継続、地政学リスクの高まりに伴う原油価格高騰に加え、日米の金利差を主要因とした円安影響もあり、国産ナフサ価格は7万7000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。同社は厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、10月の値上げに続き、再度価格改定せざるを得ないと判断した。

  なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅を修正する場合もあるとしている。

東洋紡エムシー 光機能材料製品を値上げ、来年1月から

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2023年10月16日

 東洋紡エムシーはこのほど、光機能材料製品「プリンタイト」全銘柄を2024年1月1日納品分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から15%」。

 対象製品については、原油価格の高止まりを背景にした原材料と梱包資材の度重なる値上げや、製造時のユーティリティコストの上昇が続いている。こうした状況下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定を決めた。