クラレ MMAモノマーとMAA値上げ、用役費が上昇

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2023年3月13日

 クラレは10日、メタクリル酸メチル(MMA)モノマーとメタクリル酸(MAA)の国内向け価格を、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「25円/kg」。

 対象製品については、生産に関わる電力・蒸気などのユーティリティコストが大幅に上昇しており、これらのコスト上昇は、同社の自助努力の範囲を超えるものとなっている。こうした状況下、採算改善を行い、安定供給を維持するために価格改定が必要と判断した。

住友化学 MMAモノマー値上げ、コスト上昇に対応

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2023年3月9日

 住友化学はこのほど、MMA(メタクリル酸メチル)モノマーについて、今月15日出荷分から値上げを実施すべく需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「27円/kg」。

 MMAモノマーは、工場で使用する電力や蒸気などの用役費、副原料費、物流費が上昇しており、今後も高止まりすることが見込まれる。こうした中、同社は、安定供給を継続するため、今回の値上げを決定した。

 

カネカ 樹脂改質剤を値上げ、諸費用が大幅に上昇

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2023年3月8日

 カネカは7日、樹脂改質剤について4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、耐衝撃性改良樹脂「カネエースB」「カネエースM」および耐熱性改良樹脂「カネカテルアロイ」が「45円/kg」、耐衝撃性改良樹脂「カネエースFM」および加工性改良樹脂「カネエースPA」が「25円/kg」となっている。

 同社は昨年4月に価格改定を実施したが、その後もユーティリティコストなどの諸費用が大幅に上昇している。同社は、コスト圧縮など事業収益の改善に努めてきたが、企業努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後の安定供給のためには値上げせざるを得ないと判断した。

 

プライムポリマー PE・PP値上げ、設備維持費が高騰

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2023年3月8日

 プライムポリマーは7日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)とポリプロピレン(PP)を、設備維持費の高騰を主な理由に4月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「6円/kg以上」。ただし、一部製品については、加工費や副資材コストが上昇していることから、追加の価格改定を実施するとしている。

 対象製品は、人手不足や資材価格高騰に伴う工事費の上昇などにより、設備維持費が大幅に増加。加えて、ユーティリティなどの諸費用も大きく上昇している。こうした厳しい事業環境下、同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、自助努力で吸収できる水準を超えていることから、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルグループ ポリエステルフィルムを値上げ、採算是正図る

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2023年3月7日

 三菱ケミカルグループは6日、二軸延伸ポリエステルフィルム「ダイヤホイル」を、今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格に対し10%」。

 昨今、原油価格をはじめとするエネルギー費用の上昇などを背景に、当該製品の製造に関する原材料価格やユーティリティ費用、物流費、副資材費などの諸費用が上昇し、事業収益を大きく圧迫している。こうした中、同社は、継続的なコスト削減に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定の実施を決定した。

信越化学工業 合成塩酸を値上げ、事業採算の悪化に対応

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2023年3月3日

 信越化学工業は2日、合成塩酸について、3月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「8円/kg以上」。

 合成塩酸事業は、燃料価格の高騰や電力会社による電気料金の大幅値上げにより電力コストが急増している。さらに物流費の上昇や、設備の修繕および更新に伴う費用の増加で、事業の採算が急激に悪化している。

 同社は継続的にあらゆるコスト削減に努めているが、現在の価格水準では採算を確保することが困難なことから、事業の継続および安定的な製品供給のため、価格改定を決定した。

 

三井化学 EO・EO誘導品を値上げ、用役費など上昇で

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2023年3月2日

 三井化学は1日、エチレンオキサイド(EO)など3製品を3月15日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、EOが「32~36円/kg」、EO誘導品は、エチレングリコール(EG)が「28~45円/kg」、エタノールアミン(EA)が「41~62円/kg」。

 対象製品については、用役費や物流関連費、設備修繕費などの高騰が続いている。こうしたコストアップは、従来の合理化などによる自助努力だけでは吸収が困難なことから、製品の安定生産・安定供給継続のためには、ナフサ価格の変動分とは別に、価格改定せざるを得ないと判断した。

クラレ 米見本市に出展、アパレルに高機能素材を紹介

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2023年3月1日

 クラレは28日、米国オレゴン州ポートランドで開催されるアパレルやスポーツブランドなどと素材サプライヤーをつなぐ見本市「The NW Materials Show 2023」(3月1~2日)に出展すると発表した。

 同見本市では、

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東ソー 塩化カルシウム液を値上げ、採算是正を図る

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2023年3月1日

 東ソーは28日、塩化カルシウム液について3月21日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は「12円/kg以上」(固形換算)。塩化カルシウム液の製造・販売に関わるコストは、原燃料価格をはじめ大幅に上昇しており、事業採算が著しく悪化している。

 こうした中、同社は、あらゆるコスト削減策を実施してきたものの、かかるコストの上昇を自助努力のみで吸収することが困難な状況にあることから、今後の事業継続と安定供給維持のため、価格改定の実施を決定した。

DIC オフセット用印刷インキを値上げ、採算是正図る

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2023年2月28日

 DICはこのほど、子会社であるDICグラフィックスが、商業オフ輪インキ、油性枚葉インキ、UVインキ、新聞インキについて、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、商業オフ輪インキ、新聞インキが「20%」、油性枚葉インキ、UVインキが「10%」となっている。

 昨今の世界情勢に伴う原材料およびエネルギー価格の高騰の影響で、ユーティリティ費、物流費、容器費などのコストが増加し続けている。さらに、急速なデジタル化の進展により、広告・書籍、新聞などの紙媒体に使用される印刷インキの需要が減少し、収益を大きく圧迫している。

 同社は、これまで生産効率の向上や経費削減などに努めてきたが、これらのコスト増加分を自助努力だけで吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るためには価格改定が避けられないと判断した。