旭化成 MMAモノマーなど値上げ、コスト上昇に対応

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2022年2月21日

 旭化成は18日、MMAモノマー、シクロへキシル・メタクリレート(CHMA)について、2月25日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、MMAモノマーが「25円/kg以上」、CHMAが「70円/kg以上」。

 対象製品の主原料であるナフサ価格は、原油価格上昇などを背景に大幅に上昇する見込みであり、用役・その他の原料も需給ひっ迫などにより大幅に上昇している。同社は、コスト上昇に対処すべく効率化・合理化に取り組んでいるものの、自助努力の範囲を大きく超えていることから、国内で安定供給を継続するために、価格改定が不可避であると判断した。

ユニチカ スパンボンド不織布を値上げ、合繊原料が高騰

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2022年2月18日

 ユニチカは17日、スパンボンド不織布について4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ポリエステル製、ポリエステル/ポリエチレン製、ナイロン製、ポリ乳酸製のスパンボンド不織布で、改定幅はいずれも「40円/kg以上」。

 同社は昨年、原油価格の上昇による合繊原料の高騰などを受け、2回の価格改定を実施した。様々な合理化策を推進し、企業努力による価格維持に努めてきたが、今後一段と厳しい状況が予想されている。同社は、製品の安定供給を維持するため、今回の値上げを決定した。

三菱ケミカル PETボトルを値上げ、事業環境が悪化

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2022年2月18日

 三菱ケミカルは17日、PETボトルについて4月1日納品分から値上げすると発表した。値上げ幅は「10%以上」。 

 原油・ナフサなどの市況高騰により、粗原料の価格が上昇していることに加え、ユーティリティ費用、物流費などの諸費用の上昇により、事業環境が悪化している。同社は、継続的な合理化に鋭意努力してきたものの、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、今回の値上げを決定した。

デンカ アルミナセメントを値上げ、コスト上昇に対応

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2022年2月17日

 デンカは15日、アルミナセメントについて3月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は「デンカハイアルミナセメント」と「デンカハイアルミナセメントスーパー」で、改定幅はいずれも「22円/kg以上」となっている。

 同社は、製造および諸経費の削減など徹底したコスト削減に取り組んでいるものの、今回の原料価格高騰による製造コストの上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えるものであることから、製品の安定供給と事業の維持継続を目的に、価格改定の実施を決定した。

日本ポリプロ ポリプロピレンを値上げ、ナフサ高に対応

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2022年2月16日

 日本ポリプロは15日、ポリプロピレン(PP)全製品について、3月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。

 新型コロナウイルス感染拡大による世界経済停滞から回復する中、原油の需要は拡大観測が高まっている。一方、ロシアによるウクライナ侵攻への警戒感の高まりやOPECプラスの追加増産見送りもあり、原油価格は高騰を継続。国産ナフサ価格についても、原油価格の上昇に加えタイトな需給状況や円安を背景に、7万円/klの水準まで上昇することが見込まれ、また諸費用や副資材コストも大きく増加している。

 こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、今回のコストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。なお、前提とした国産ナフサ価格が想定を超えて変動する場合には、改定幅を変更する可能性があるとしている。

日本ポリエチレン PE製品を値上げ、ナフサ高に対応

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2022年2月16日

 日本ポリエチレンは15日、ポリエチレン(PE)全製品について、3月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「23円/kg以上」。

 コロナ禍からの経済正常化に向けて原油需要が高まる一方、OPECプラスの増産ペースは緩やかで、またウクライナ情勢の緊迫や北米寒波などの要因も重なり、原油価格は大きく上昇している。国産ナフサ価格についても、原油価格の上昇に加えタイトな需給状況や円安を背景に、7万円/klの水準まで上昇することが見込まれ、またユーティリティなどの諸費用も想定を大きく超えて高騰している。

 こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、今回のコストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。

旭化成 「ベンベルグ」「ベンリーゼ」を4月から値上げ

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2022年2月15日

 旭化成は14日、再生セルロール繊維「ベンベルグ」および再生セルロース不織布「ベンリーゼ」について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と値上げ幅は、「ベンベルグ」の原糸、原綿、紡績糸、生地の全品種、「ベンリーゼ」の全品種とも「現行価格から5%程度アップ」となっている。

 アンモニアなどの諸原料価格やエネルギーコストが急上昇し、自助努力によるコスト吸収の範囲を上回る状況にある。同社は、製品の安定供給維持のためには値上げせざるを得ないと判断した。

DIC 不飽和ポリエステルなど値上げ、コストが上昇

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2022年2月14日

 DICは10日、100%子会社のDICマテリアルが、不飽和ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂について、3月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂が「33円/kg以上」、ビニルエステル樹脂が「40円/kg以上」。

 原油・国産ナフサ価格のさらなる高騰と原料メーカーからの採算是正に伴い、製品の原材料価格は大幅に上昇し、一部の原料では供給問題も継続している。加えて、ユーティリティ費用、物流費、容器費、設備保全などのコスト上昇も続いている。

 同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているものの、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るためには、価格改定が避けられないと判断した。

 

クラレ PVA樹脂など4製品値上げ、コスト高を是正

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2022年2月14日

 クラレは10日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、今月14日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも国内が「80円/kg」、アジアパシフィック、北米・南米、中東・アフリカが「0.80米ドル/kg」、欧州が「0.70ユーロ/kg」。

 現在、PVA樹脂の需給バランスは急速にタイト化が進んでいる。同社は、対象製品の各種コストの上昇が自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、価格改定の実施を決定した。