クラレ 来年1月から活性炭ならびに関連製品を値上げ

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2021年12月10日

 クラレは9日、活性炭ならびに関連製品(活性炭繊維や不織布、浄水器用の成型体など)について、2022年1月1日出荷分より国内・海外向け価格の改定を決定したと発表した。改定幅は、石炭系活性炭が「20~40%のアップ」、ヤシ殻系活性炭が「15~20%のアップ」となっている。

 活性炭の主要原料である石炭は世界的な需要増大により価格が高騰。一方、ヤシ殻についても、天候不順や人手不足により収穫量が大幅に減少しているため需給バランスがひっ迫し、価格が急騰するとともに、原料の安定調達が困難な状況が続いている。加えて世界的なコンテナ不足や人手不足により物流費が高騰しており、こうした傾向は今後もしばらく続くと見られる。

 このような状況下、同社は、これらのコスト上昇が自助努力による吸収の範囲を超えていることから、採算改善を行い、安定供給を維持するために、価格改定の実施を決定した。

東ソー ポリウレタン原料TDI値上げ、原料高騰に対応

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2021年12月10日

 東ソーは9日、ポリウレタン原料のTDIについて、2022年1月4日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg」。

 昨今、トルエンを始めとする原料価格の高騰が継続しており、さらにユーティリティコストや物流コストも上昇している。同社は、これらのコスト上昇を自社の合理化努力のみで吸収することは困難であることから、2023年度の事業撤退まで安定供給を継続するために、価格改定の実施を決定した。

ジャパンコーティングレジン エマルジョンなどを再値上げ

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2021年12月9日

 三菱ケミカルの子会社であるジャパンコーティングレジンは8日、エマルジョン製品、パウダーエマルジョン製品、水溶性樹脂製品について、今月20日納入分から価格改定を実施することとし、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅は、エマルジョン製品および水溶性樹脂製品が「30円/kg以上」、パウダーエマルジョン製品が「60円/kg以上」。

 同社は当該製品について、原料価格の高騰、物流費、包材費などのコスト上昇を背景に6月1日納入分からの値上げを実施した。しかし、それ以降も原料価格の高騰が続いており、採算が大きく悪化している。同社は合理化など自助努力により現状維持に努めてきたが、これ以上の改善ならびに向上は望めないことから、再値上げせざるを得ないと判断した。

クラレクラフレックス 不織布を値上げ、コスト増に対応

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2021年12月8日

 クラレグループのクラレクラフレックスは7日、不織布「クラフレックス」全般を2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10%以上のアップ」。

 対象製品の主要原材料やユーティリティ・物流費の高騰に伴う製造コスト上昇が続き、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした中、安定供給を維持するため、価格改定の実施を決めた。

クラレ 人工皮革全製品を国内外で値上げ、来年から実施

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2021年12月7日

 クラレは6日、人工皮革「クラリーノ」全製品について、2022年1月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅は「10~15%のアップ」となる。前回の実施は4月(発表は3月)。

 対象製品の主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給を維持するために価格改定の実施を決めた。

クラレ PVA繊維およびポリエステル短繊維を値上げ

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2021年12月3日

 クラレは2日、ポリビニルアルコール(PVA)繊維であるビニロンと「クラロン K‐Ⅱ」、およびポリエステル短繊維について、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ビニロンと「クラロン K‐Ⅱ」が「10~20%のアップ」、ポリエステル短繊維が「10%のアップ」。

 原油価格の上昇に伴う主要原材料、ユーティリティーコストの大幅な上昇に加え、物流費の高騰や設備の維持・更新費用の増加などに伴う製造コストが引き続き収益を圧迫し、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした中、同社は、採算改善を行い、安定供給を維持するために、今回の値上げを決定した。

信越化学工業 セルロース製品を値上げ、原材料価格が急騰

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2021年12月3日

 信越化学工業は2日、セルロース製品の国内向け販売価格について、2022年2月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格比で最大20%」。

 世界的な需要の増加に伴う原料パルプ(ウッドパルプ、リンターパルプ)のひっ迫に加え、コンテナ不足による国際物流の停滞により、セルロース製品の主原料である高純度パルプの価格が大幅に上昇している。同社は、顧客への供給責任を果たすために高純度パルプの安定調達に努めているが、各種原材料の急騰やエネルギーコストの増加も収益を圧迫しており、セルロース事業の採算が急激に悪化している。

 こうした中、同社は、製造コストの削減による自助努力を継続しているものの、これらのコスト上昇分を吸収することは困難であると判断し、価格改定の実施を決定した。

三菱ケミカル 酢酸および酢酸塩類を値上げ、コスト高に対応

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2021年12月3日

 三菱ケミカルは2日、酢酸および酢酸塩類について、2022年1月1日出荷分から値上げすることを決定したと発表した。対象製品と改定幅は、酢酸が「30円/kg」、酢酸ナトリウム(結晶)が「15円/kg」、酢酸ナトリウム(無水)が「20円/kg」、粉末酢酸が「20円/kg」となっている。

 当該製品については、急激な原燃料の価格高騰によりコストが上昇し、事業環境は厳しい状況にある。こうした中、同社は、各種経費の削減や効率化を実施しているものの、自助努力のみで全てを吸収することは難しく、安定供給体制を維持するためにも、値上げせざるを得ないと判断した。

旭化成 ポリエチレン全製品を値上げ、ナフサ上昇に対応

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2021年12月2日

 旭化成は1日、ポリエチレン「サンテック」「クレオレックス」の全製品について、今月15日出荷分から値上げする、と発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」「クレオレックス」で、改定幅は「10円/kg以上」となっている。

 ナフサ価格の上昇により、来年第1四半期(1―3月)以降はさらなるコスト上昇が予想される。厳しい経営環境の下、同社は、継続的にコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇分の吸収は極めて困難なことから、値上げせざるを得ないと判断した。

東レ PPS樹脂を再値上げ、原料価格などの上昇に対応

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2021年12月1日

 東レは30日、PPS樹脂「トレリナ」について、12月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、コンパウンドグレードが「60円/kg」、ベースポリマーが「90円/kg」。なお、同樹脂の価格改定は5月以来となる。

 現在、PPS樹脂の原燃料価格および海上運賃の上昇が継続しており、主原料価格の高止まりの状況が続いている。同社は、あらゆる角度から継続的なコスト削減と合理化に努めてきたが、これらの自助努力で吸収できる水準を超える極めて厳しい状況にある。こうした環境下、安定した品質での製品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制を維持・推進するため、再度の値上げの実施を決定した。