三菱ケミカルは13日、酢酸ビニルモノマーについて、今月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。
同社は、今年2月と4月にも酢酸ビニルモノマーの値上げを実施しているが、原料価格は想定以上に上昇を続けている。同社は、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であり、今後の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。
2021年7月14日
2021年7月9日
昨秋から4回目の価格改定、ナフサには先高観も
ポリオレフィンであるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)メーカー各社による原燃料高やコスト高に対応した値上げが出揃い、今月中の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PEではプライムポリマー、住友化学が「10円/kg以上」、東ソーが「12円/kg以上」、日本ポリエチレン、旭化成、宇部丸善ポリエチレンが「15円/kg以上」。一方、PPでは、プライムポリマー、住友化学が「10円/kg以上」、日本ポリプロ、サンアロマーが「15円/kg以上」で打ち出した。昨年10月から数えると、 “ポリオレフィン 値上げ交渉本格化、原料高に対応” の続きを読む
2021年7月9日
2021年7月7日
住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、今月12日納入分から値上げすると発表した。改定幅はPE、PPとも「10円/kg以上」。
同社は、4月1日納入分から、「15円/kg以上」の値上げを実施していた。しかし、足元の原油価格はOPECプラスによる協調減産の段階的な縮小や、新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う移動制限の緩和が進む中、輸送燃料向け需要の高まりなどを受けて上昇している。また、国産ナフサ価格も、原油価格の上昇と旺盛な需要により、前回の値上げ時に想定していた水準を超えてさらに上昇している。
同社は、こうした原料コストの増加は自助努力だけでは吸収できないことから、安定供給を継続するためにも、今回の値上げを決定した。なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、改定幅の修正をお願いする、としている。
2021年7月5日
2021年7月5日
サンアロマーは2日、同社の製造・販売するポリプロピレン(PP)全製品について、7月16日出荷分から「15円/kg以上」値上げすることを決定し、顧客との交渉を開始したと発表した。
PPの主原料であるナフサの価格は、欧米を中心としたコロナワクチン接種の進展による経済活動の正常化と、燃料油需要の回復で原油価格が高騰したことを背景に、急速に上昇を続けている。足元の国産ナフサ市価は5万円/klを大幅に超え、すでに5万3000円/klに達している。
同社は今年に入り、1月と3月に原料価格上昇を理由に値上げを打ち出してきたが、こうした原料価格の高騰は、コストダウンに取り組む同社の自助努力の範囲を超えているため、製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した際には、価格改定幅を変更する場合もあるとしている。
2021年7月2日
2021年7月2日
2021年6月30日
2021年6月30日