三菱エンジニアリングプラスチックス ポリブチレンテレフタレート樹脂を値上げ、15日出荷分から

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2021年1月8日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは7日、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)「ノバデュラン」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、海外が「0.5ドル/kg」となっている。

 昨今、主原料の1,4-ブタンジオールの高騰を背景に、PBT樹脂の原料価格が上昇している。また、副原料価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした厳しい環境下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、これらのコスト増加は自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えているため、今回の価格改定の実施を決定した。

東ソー ポリエチレン樹脂全製品を値上げ、来月から「15円/kg以上」

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2021年1月8日

 東ソーは7日、ポリエチレン樹脂全製品を2月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品は、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH‐HMS」。

 ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、堅調な需要と原油市況の上昇を背景に3万8000円/klを伺う水準まで上昇している。同社は、徹底したコスト削減に努めているが、国産ナフサ価格の高騰に加え、安定生産のための修繕費の上昇によるコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することは極めて困難であると判断し、今回の価格改定を決定した。

住友化学 PEとPPを10円/kg以上値上げ

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2021年1月7日

 住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)を今月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、PE、PPとも「10円/kg以上」。

 アジアのナフサ価格は、足元の原油価格上昇や、旺盛な需要を受けて上昇している。そのため今年1Q(1-3月期)のナフサ輸入価格は、昨年4Q(10-12月期)対比で大幅に上昇することが予想される。こうした大幅なコスト増は、同社の自助努力のみでは吸収できない状況にあり、安定供給を継続するためにも、今回の価格改定を決定した。

 なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正もある、としている。

三井化学 アクリルアマイドを値上げ、来年1月から実施

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2020年12月28日

 三井化学はこのほど、アクリルアマイド(固形換算)を来年1月15日出荷分から「16円/kg以上」値上げすると発表した。

 現在、同製品の原料であるアクリロニトリル価格の上昇に加え、副資材や用役費のコストアップ、物流費の値上がりが顕著となっている。同社としてはあらゆるコストダウンに取り組んでいるものの、自助努力だけではコスト上昇分を吸収することが困難と判断し、今回の価格改定実施を決めた。

クラレ PVA繊維2製品を値上げ、採算改善を図る

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2020年12月25日

 クラレは24日、ポリビニルアルコール(PVA)繊維である「ビニロン」と「クラロン K-Ⅱ」を、来年1月1日出荷分から国内外とも値上げすると発表した。改定幅は、現行価格から「10~20%アップ」。

 人手不足やコンテナ不足による物流費の高騰や、設備の維持・更新費用の増加などに伴い、製造コストが上昇しており、今後もこの傾向が続くと見込まれる。こうした中、同社は、これまで採算改善に取り組んできたが、これらのコスト上昇は自助努力による吸収の範囲を超えるものとなっており、安定供給を維持するために、今回の価格改定の実施を決定した。

旭化成 アクリル樹脂を1月15日出荷分から値上げ

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2020年12月25日

 旭化成は24日、アクリル樹脂を1月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、アクリル樹脂「デルペット」「デルパウダ」全品種で、改定幅は「30円/kg」。

 慢性的な人手不足を背景とした物流費高騰、老朽化設備の維持・更新費上昇に加え、化学品管理・環境規制強化に対応するためのコスト増などにより、事業遂行に必要な費用が増大している。こうした中、同社は、効率化や合理化に取り組んできたものの、これらのコスト増加は自助努力で吸収できる範囲を大きく超えており、顧客ニーズに応える研究開発や安定供給、事業継続のために今回の価格改定が不可避であると判断した。

東レ ABS樹脂とPBT樹脂を値上げ、採算是正図る

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2020年12月22日

 東レは21日、ABS樹脂「トヨラック」とPBT樹脂「トレコン」を1月4日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はABS樹脂「トヨラック」(ABS樹脂、ABSアロイ樹脂、ASG樹脂、AS樹脂、ASA樹脂)および持続型制電性ABS樹脂「トヨラックパレル」が「30円/kg以上」、PBT樹脂「トレコン」(全グレード)が国内「50円/kg」海外「0.5ドル/kg」となっている。

 ABS樹脂ならびにPBT樹脂の主原料価格は、急速な需要拡大による市況タイトを背景に急騰しており、フレートを含む物流費も上昇している。同社は、あらゆる角度から継続的なコスト削減や合理化努力を推進しているが、現状の原料価格の上昇は自助努力で吸収できる水準を超え厳しい状況にある。こうした中、同社は安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制の維持・推進のために今回の値上げ実施を決定した。

出光興産 ポリカーボネート樹脂を100円/kg以上値上げ

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2020年12月17日

 出光興産は16日、ポリカーボネート樹脂「TARFLON」「TARFLON NEO」を今月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「100円/kg以上」。

 ポリカーボネート(PC)のアジア市況は、昨今の中国を中心としたアジア圏の需要回復に伴い 今年半ばをボトムに価格上昇を続けている。また、主原料であるビスフェノールAも需給のひっ迫に伴い急激に価格上昇が進んでおり、大幅なコスト上昇が見込まれている。

 同社は、厳しい経済環境下、コストダウンに取り組んでいるが、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなっており、安定生産・安定供給を図るためには価格改定をせざるを得ないと判断した。なお、想定した市況環境が大きく変動する場合は修正もあるとしている。

 

 

 

ランクセス HDOを値上げ、原材料費の大幅な上昇に対応

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2020年12月15日

 独ランクセスはこのほど、1,6-ヘキサンジオール(HDO)の価格を世界的に「350ユーロ/t」値上げすると発表した。

 今回の価格改定は、過去数カ月間の原材料費の大幅な上昇に対応したもので、即時に適用される。HDOは高性能コーティング、繊維、接着剤、ポリウレタン、ポリカーボネートジオールの重要な前駆体で、エポキシ樹脂の反応性希釈剤としても使用されている。

東レ ナイロン樹脂値上げ、原料上昇で50円/kgで実施

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2020年12月11日

 東レは10日、ナイロン樹脂「アミラン」を今月21日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は「ナイロン66樹脂」と「ナイロン610樹脂」で、改定幅はいずれも「50円/kg」。

 ナイロン樹脂はグローバルで需要が急回復しており、需給バランスがひっ迫する中、粗原料価格が高騰。同社はあらゆる角度から継続的な種々のコスト削減や合理化努力を推進するが、現在の原料価格は自助努力で吸収できる水準を大きく超えている。

 こうした環境下、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値の開発・提案を行う体制の維持と推進のためにも、今回の値上げ実施を決定した。