AGCはこのほど、100%子会社のAGCエレクトロニクス(福島県郡山市)において、EUV露光用フォトマスクブランクスの生産能力増強を決定した。2024年1月より稼働を開始した後、段階的に増強を行うことで、同社グループの生産能力は2025年に現在の約30%増となる予定だ。

EUVマスクブランクスは、
2023年5月9日
2022年10月14日
2022年10月11日
2022年9月20日
2022年7月26日
2022年6月20日
2022年5月26日
AGCはこのほど、インドシナ半島におけるクロール・アルカリ事業統合新社「AGC Vinythai Public Company」(7月設立予定)において、タイ2拠点(ビニタイおよびAGCケミカルズ・タイ)の生産能力増強を決定したと発表した。稼働開始は2025年第1四半期(1-3月期)を予定。投資総額は1000億円以上を見込んでおり、同社グループとして過去最大の金額規模となる。
今回の増強により、同社グループの東南アジア地域におけるクロール・アルカリ製品の年間生産能力は、カセイソーダが22万t増の164万t、塩化ビニルモノマー(VCM)が40万t増の170万t、塩化ビニル樹脂(PVC)が40万t増の160万tに拡大することになる。
カセイソーダ
2022年4月12日
2022年2月16日
2021年10月20日
帝人は19日、グループ会社の米国レネゲード社が、高耐熱熱硬化プリプレグの生産能力を約2.5倍へと増強すると発表した。投資金額は400万ドル。同社は昨年3月に設備増設に着工した設備が完成しており、来年1月から商業生産を開始する。
レネゲード社は、1993年創立の樹脂メーカーを母体として2007年に設立された航空・宇宙用途向け高耐熱熱硬化プリプレグメーカー。耐熱性樹脂に関する豊富なノウハウをもってており、中でも、低毒性原料によるポリイミド樹脂を用いて製造される高耐熱性および熱サイクル耐性に優れるプリプレグは、欧米をはじめとする航空機メーカーや航空機用エンジンの関連メーカーなどから高い信頼と採用実績を得ている。同社製品でしか対応できないことから、使用温度が極めて高い航空機のエンジン部品を中心に採用が拡大しており、今後も高耐熱熱硬化プリプレグは、航空機用途でのさらなる需要拡大が見込まれている。
こうした中、同社は、需要拡大への対応力強化や産業用途への拡大展開を目的として、2019年12月に生産増強を決定。すでに増設設備は完成しており、現在実施している試運転を経て来年1月から商業生産を開始する予定だ。
なお、帝人グループは、米国テキサス州ダラスで開催される複合材料と最先端技術に関する展示会「CAMX」(10月19~21日)において、グループ共同ブースにレネゲード社の高耐熱熱硬化プリプレグを出展する。
帝人グループは、今後、炭素繊維製品の開発をさらに強化し、革新的な高性能材料とソリューションを提供することで、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指していく。