三菱ケミカルHD 次期社長に仏ロケット社ギルソン氏を指名

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2020年10月26日

ジョンマーク・ギルソン氏

 三菱ケミカルホールディングスは23日、同日開催の取締役会で代表執行役の人事を決議し、次期社長にジョンマーク・ギルソン氏(仏ロケット社CEO)が就任すると発表した。就任予定日は来年4月1日。

 ギルソン氏はこれまで、 ダウコーニング社スペシャリティケミカルズ事業部門のエグゼクティブVPやニューシル・テクノロジー社のCOOを務めるなど、欧米化学企業で経営者や事業責任者としてリーダーシップを発揮し、現在は、フランスに本社を置くロケット社のCEOを務める。

 三菱ケミカルHDは、経営理念「KAITEKI」の下、①ポスト・コロナの世界を見据えたバイオケミカル/ライフサイエンスを含むヘルスケア事業と機能商品系の高付加価値なケミカル事業とを融合した戦略的ビジョンとブランディング戦略の構築、②企業価値、特に株主・投資家から見た企業価値の向上、③強力なリーダーシップでポートフォリオ・トランスフォーメーションの断行を基準に、社内外、国内外を問わず広く候補者を求めた結果、ギルソン氏を次期代表執行役社長とすることを決議した。

 スペシャリティケミカル分野やライフサイエンス分野の世界的視野をもち、ポートフォリオ・トランスフォーメーションを実行し業績を達成した実績がある。同社は、こうした実績・能力と熱意に照らし、ポートフォリオトランスフォーションを加速し、社会課題の解決をグローバルに主導することで持続的な成長を実現する上で適任であると判断した。

三菱ケミカルホールディングス 「KAITEKI フォーラム」を開催

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2020年10月9日

ウイルスの現状と対策、DXの進展について講演

 三菱ケミカルホールディングスは7日、オンラインによる「The KAITEKI FORUM 2020」を開催し、関係者約600名が参加した。

KAITEKI FORUM 越智仁社長
KAITEKI FORUM 越智仁社長

 開会の挨拶で越智仁社長は、「地球環境はめまぐるしく変化しており、気候変動、水・食糧の偏在、生物多様性の減少など問題が山積している。さらに少子高齢化、財政・社会保障の持続可能性、多様な労働者の働き方など多くの社会課題が深刻な状況にある」とした上で、

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三菱ケミHD コロナ禍も「KV30」方針を堅持

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2020年8月17日

越智社長「ゴールに到達するためのルートを議論」

越智社長オンライン会見
越智社長オンライン会見

 三菱ケミカルホールディングスは7日、越智仁社長のオンライン会見を開催した。足元の事業環境について越智社長は、「日本は、世界に比べ競争力があると言われているが、今回のコロナ禍によって、生産性の低さやデジタル化の遅れが大きく顕在化した。行政も企業もこれらの課題に早急に対応し、進化していかなければならない」と指摘。

 米中対立については「日本企業は両国の間に挟まれ、悩ましい立場だ。リスクを最小化するために、

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三菱ケミHDの4-6月期 市況下落と数量減で減収減益

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2020年8月5日

 三菱ケミカルホールディングスは4日、2021年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比21%減の7227億円、コア営業利益79%減の150億円、営業利益66%減の237億円、親会社帰属四半期利益86%減の52億円。

 同日開催された電話会見の中で、伊達英文執行役常務最高財務責任者は、「コロナ感染症の世界的大流行の影響により大幅な減収となった。数量で1200億円、売値下落で

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三菱ケミHD 半導体材料開発の仏スタートアップに出資

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2020年7月21日

 三菱ケミカルホールディングスは20日、米国シリコンバレーに設立したCVC子会社であるDEV(Diamond Edge Ventures)を通じて、半導体材料開発スタートアップである仏・aveni社に出資したと発表した。同時に、事業会社の三菱ケミカル(MCC)が、aveni社と共同開発契約を締結している。

 aveni社は、3Dメモリ製造工程で用いられる薄膜形成用材料とプロセスの開発を手掛ける。AIやIoT技術の進展、5G通信技術の導入に伴い、半導体メモリの高容量化が求められる中、aveni社は競争力のある次世代技術をもっており、今後の成長が期待される。

 三菱ケミカルHDは、中期経営計画「APTSIS20」の中で「IT・エレクトロニクス・ディスプレイ」をフォーカスマーケットの1つと定め、関連する投資や研究開発、事業展開を推進。今年4月にはMCCが半導体関連事業を集約した組織「MC Chemical Solutions for Semiconductor(MCSS)」を立ち上げ、既存の組織・会社の枠にとらわれないスピーディな事業運営に注力。今回のaveni社への出資と共同開発によりその取り組みを加速させていく。

 三菱ケミカルHDは、今後もDEVを通じて、同社グループの新たな成長機会をもたらすスタートアップ企業との連携をさらに強化していく考えだ。

 

三菱ケミカルホールディングス 役員人事(6月16日)

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2020年6月1日

[三菱ケミカルホールディングス・役員人事](6月16日)▽地球快適化インスティテュート監査役、取締役生命科学インスティテュート監査役小林茂▽解兼地球快適化インスティテュート監査役、同三菱ケミカル監査役浦田尚男(6月18日)▽生命科学インスティテュート監査役、顧問社長付片山博史▽解兼生命科学インスティテュート監査役、取締役地球快適化インスティテュート監査役小林茂(6月22日)▽三菱ケミカル監査役、取締役地球快適化インスティテュート監査役小林茂▽解兼三菱ケミカル監査役、取締役浦田尚男(6月24日)▽取締役、生命科学インスティテュート監査役片山博史▽同(社外取締役)山田辰己▽退任(取締役)、顧問浦田尚男▽同(同)伊藤大儀。

三菱ケミカルホールディングス 3月期業績予想を修正(28日)

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2020年5月7日

[三菱ケミカルホールディングス/3月期業績予想を修正](28日)単位億円、カッコ内は前回予想(2020年2月6日発表)。▽連結(通期)=売上収益35,810(36,300)、コア営業利益1,950(2,100)、親会社の所有者に帰属する当期利益560(810)。

三菱ケミカルホールディングス 牛乳たんぱく質の生分解性ポリマー会社に出資

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2020年4月21日

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は20日、米国シリコンバレーに設立したCVC子会社であるダイヤモンド・エッジ・ベンチャーズ(DEV:米国カリフォルニア州)を通じて、牛乳たんぱく質のカゼインを原料とした生分解性ポリマーを製造・販売するLactips(フランス・リヨン市)に出資したと発表した。

 Lactipsのバイオ由来の生分解性ポリマーは、海水でも完全に分解する素材であり、水溶性、ガスバリア性および可食性といった多様な特長を持ちながら、従来のプラスチックと同様に熱成形や押出成形などの加工が可能。両社は今回のパートナーシップにより、海洋プラスチック問題をはじめとする世界規模のプラスチックごみ問題へのソリューション実現に取り組んでいく。

 MCHCは、生分解性ポリマーの「BioPBS」や水溶性フィルムのハイセロンなどの環境に配慮した製品やサービスを提供することで、プラスチックのサーキュラーエコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みを強化しており、今回のLactipsへの出資によりその取り組みを加速させていく。

 今後もDEVを通じて、同社グループの新たな成長機会をもたらすスタートアップ企業との連携を進めていく考えだ。