[中外製薬/12月期決算](31日)単位100万円、カッコ内は対前期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益579,787(8.5%)、営業利益124,323(25.7%)、当期利益93,079(26.6%)、株主に帰属する当期利益92,488(27.2%)。
中外製薬 12月期決算(31日)
2019年2月1日
2019年2月1日
2019年1月17日
中外製薬はこのほど、AI(人工知能)を活用した対話型プログラムで、製品に関する問い合わせに回答するチャットボット「MI chat」(エムアイチャット)」を導入したと発表した。抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」を対象とし、中外製薬ウェブサイトの医療従事者向け情報ページで運用を開始している。
同社では、医療従事者および患者からの製品関連の問い合わせに、メディカルインフォメーション部(MI部)に在籍する専門スタッフが対応している。MI部に寄せられる年間の問い合わせ件数は約6万件であり、このうち、「タミフル」が約12000件と2割を占め、その問い合わせは冬期に集中している。
今回導入した「エムアイチャット」は、フェアユース社開発のAIによるビジネスアシスタントシステムに、中外製薬が導入しているプラットフォームを融合させたチャットシステム。医療従事者からの問い合わせ内容をチャットボットのAIが理解し、事前に登録した数百のQ&Aから最も質問の意図に近いものを自動的に提示する。
「エムアイチャット」の導入により、医療従事者が従来のウェブを通じた情報検索に費やしていた時間が短縮されるとともに、チャネルの選択肢が広がるなど、利便性が向上することが期待される。MI部においては、医療従事者および患者からの問い合わせの対応は継続しつつ、さらなるサービス向上に努めていく。今年中に複数製品へ拡張させ、2021年には全製品で対応できるよう準備を進めていく。
中外製薬は、革新的な医薬品の提供のみならず、医療従事者へ適切な情報を速やかに提供できる環境づくりを目指し、新たな技術の導入を積極的に進めていく考えだ。
2018年12月21日
中外製薬はこのほど、兵庫県丹波市が進める「丹波市健康づくり推進プロジェクト」の趣旨に賛同し、連携協定を締結したと発表した。
今回の包括的提携を通じ、啓発資材の共同活用、専門医とかかりつけ医の連携、医療と介護・在宅のネットワークのサポートや市民向けセミナーの企画などの協力体制を構築し、丹波市民がいきいきと安心して地域で暮らせる環境づくりを支援していく考え。
具体的には、①疾患啓発資材の共有、保健師と活動に対するサポート②かかりつけ医と専門医との連携推進や在宅医療の浸透サポート③「医療介護情報連携システム」への学術的なアドバイス④検診率向上のためのイベントの共催⑤その他目的達成のため必要な事項に関することの事項について連携・協力を図る。あわせて、医療介護情報連携システムについても、学術的サポートの面からも役に立てるよう取り組んでいく。
同社は生命関連企業として、がん・CKD(慢性腎臓病)・骨粗鬆症(転倒予防を含む)などに関わる疾患啓発や予防・早期発見・治療への貢献を目指しており、この一環として、地域特性に応じた多様なニーズに対応するため、圏域ごとの協働を進めている。
2018年10月25日
2018年10月2日
中外製薬はこのほど、「次世代シーケンサーによるがん遺伝子パネル検査」と題しメディアセミナーを開催した。
同社は今年3月、ロシュ・グループの米ファウンデーション・メディシン(FMI)社の固形がんに関連する網羅的遺伝子解析プロファイリング情報を提供する「FoundationOne CDx」(海外製品名)について、日本で製造販売承認申請を行い、国内事業展開を開始。今回、「FMI事業を通じた個別医療への貢献」をテーマに説明を行った。
次世代シークエンサー(NGS)技術の革新により、がんゲノム医療の標準化が進むことで、プレシジョンメディシンはPHC 1.0(パーソナライズドヘルスケア=個人化医療)からPHC2.0(精緻医療、個別医療)に移行しつつある。
分子標的治療に合わせたコンパニオン診断薬から、患者のがん遺伝子プロファイルに合わせた治療提案へと変わっていく中、様々ながん腫に対し、網羅的遺伝子プロファイリングができれば、遺伝子変異に応じた治療が可能となる。
FMI社のFoundationOne CDxは、固形腫瘍を対象として米国のFDA(食品医薬品局)に初めて認証された網羅的遺伝子解析パネル。324のがん関連遺伝子の一括検出により、コンパニオン診断薬機能と遺伝子プロファイリングが可能となっている。
中外製薬は、このサブスクリプションビジネスによる精度・質の高い「情報サービス」の提供を行うことで、患者の適切な治療へのアクセス向上、遺伝子情報に基づく医薬品開発の加速を目指す。そしてFIC(ファースト・イン・クラス)・BIC(ベスト・イン・クラス)創薬による治療機会最大化、医薬品事業とのシナジーを図っていく。
NGSパネル検査は自由診療となるため高額の費用が掛かっているが、同社の薬事承認・保険償還が認められれば、患者負担が軽減される見込みだ。今後については、希少フラクションに対応するため臨床情報・ゲノム情報の臨床ゲノム情報データベースを構築するとともに、薬事申請に足る品質向上を図る必要がある。
また新しいビジネス価値の創出のため、多くのデータが必要なことから、さまざまな企業との連携も課題に挙げた。
2018年9月21日
中外製薬はこのほど、社会的責任投資(SRI)の代表的指数「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」のアジア・太平洋版である「DJSIアジアパシフィック」の構成銘柄として、4回目の選定を受けたと発表した。
DJSIは、S&Pダウ・ジョーンズ社(米国)とロベコサム社(スイス)が作成する代表的なSRI指標であり、企業の社会的責任に関心を持つ世界中の投資家にとって重要な投資選択基準の1つとなっている。
DJSI アジアパシフィックは、アジア・オセアニア地域の企業を対象とした指数で、今年度は同地域にある主要企業約600社から、上位150社(うち日本企業75社)が選定された。同社は2014年度からエントリーしており、過去5年間で4回選定されている。
2018年9月20日
2018年9月20日