【化学企業 入社式訓示①】三井化学 橋本修社長

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2020年4月2日

 入社おめでとう。はじめに、三井化学が果たすべき役割を話しておきたい。

 当社グループは、「マーケット至上主義経営に象徴されるように、自らの利益向上だけを考えるのではなく、社会の公器として、サステナビリティを真剣に考えなければ、私たちはその使命を果たせないし、生き残ることもできない」との危機感の下、2008年度からの中期経営計画以降、経済軸に環境軸と社会軸を加えた3軸による経営を掲げてきた。

 一方で、デジタル技術やバイオ技術などの先端技術は、飛躍的進歩を遂げている。我々化学メーカーには、SDGsやESGをキーワードとして、気候変動やプラスチックごみ問題といった多くの社会課題解決や、循環経済、持続可能な社会の実現などに対する大きな期待が寄せられている。また、新型コロナウイルスのような、突然現れる大きなリスクに対しても、化学の果たす役割がこれまでになく高まっている。そして、我々には、その期待に応えることができる大きな可能性があると信じている。

 世界規模で同時進行している社会の大きなうねりの中で、皆さんと当社グループの大きな可能性と貢献について、共に考えていきたい。入社に際し、次の3つのことを伝えておきたい。1つ目は安全最優先。「安全は全てに優先する」ということだ。これは製品やサービスを創って世に出す者としての基本姿勢になる。生産現場だけでなく、当社グループの全員が、自身の安全・健康はもとより、組織や社会の安全と健康も考えられる人になってほしい。

 2つ目は、「会社は機能組織であり、仲良しクラブではない」ということだ。会社は、決まったルールの中で、多様な能力を持つ人材の総合力によって目的を追求する場だ。そして個性的な強い個人の集団こそが、明日の新しい世界を創って行けると信じている。

 3つ目は、「挑戦・学習・内省」を繰り返して成長してほしい。学業と異なり、仕事での答えは1つではない。だから誰でも失敗する。挑戦し、失敗から学び、内省し、そして粘り強く、何度でも挑んでもらいたい。その先には必ず、成長した自分と組織が見えるはずだ。優れた洞察力と構想力、そして強い実行力を持てるよう、共に日々の挑戦と発見を積み重ねていこう。期待している。

 

【化学企業 入社式訓示①】三菱ケミカルホールディングス 越智仁社長

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2020年4月2日

 当社は、資本効率の向上(MOE)に加え、革新的な製品やサービスの創出(MOT)、人類、社会、地球の持続可能性向上に資するソリューションの提供(MOS)の3つの価値の総和を企業価値として、この価値を高める「KAITEKI経営」を推進している。

 MOEの側面では、当社はポートフォリオ改革と成長戦略の着実な実行により収益性を向上させ、安定した事業構造を構築してきた。中期経営計画「APTSIS20」の最終年度である今年度は、着実な努力を積み重ねていくとともに、次期中計に向けた基盤強化と明確な戦略の構築を進めていきたい。

 多極化する世界を舞台に事業を成長させる上では、MOTの向上が欠かせない。自前技術の強化は大前提だが、積極的に外部との協奏・連携を行い、スピード感をもって市場のニーズに即応することが重要だ。あらゆる業務の基盤として、デジタル技術の習得も必須である。

 当社が2011年から取り組んでいる「KAITEKI経営」の精神は、昨今脚光を浴びるSDGsが掲げる目標とまさに軌を一にする。当社は、2050年のありたい社会像から、2030年における当社のあるべき姿をバックキャストして中期的方向性を示す「KAITEKI Vision 30」を策定した。

 世界の大きな変化を機会と捉え、どのようにチャレンジし、どのようなソリューションを創出し、持続的成長が図れるのか、皆さん一人ひとりの問題意識やアイディアが重要である。まさにこれから、「2030年に向けた新たな挑戦」が始まろうとしており、若い皆さんの新鮮な発想力、高い活力、そしてチャレンジ精神に大いに期待する。

 重要なのは次の3点である。①熾烈な競争を勝ち抜くために、すべてのチャンスを活用し「貪欲に学べ」〝Curiosity〟②自らの業務役割を深く考え、行動を起こし、責任を持ってやり遂げよ。「仕事のプロになれ」〝Deep Insight〟③失敗を恐れず新たなフィールドへ果敢に挑戦し、価値を創造し続けよ。「積極的に行動せよ」〝Active Thinking〟。

 新入社員の皆さんの「ゼロからの積極果敢なチャレンジ」に期待する。

 

【化学企業 入社式訓示④】トクヤマ 横田浩社長

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2019年4月5日

 皆さんは、まさにVUCAという言葉に代表されるような激動、不確実、複雑、不透明な時代に社会人としての一歩を踏み出した。自由と民主主義を基調にした正義が揺らぎつつある。

 AIは人類を豊かにするのか、人の脅威になるのか、人の仕事を奪うのか、共存できるのか。こうした世の中にあって、何に希望を見出してこれからの人生100年時代を生き抜いていくのか。

 常に勉強し知識を蓄えながら、仕事の実践を通じて、自分を磨き続けることが大事。そして、しなやかに世の中の変化に対応していく。そうした能力を、人間力を養い続けることによってしか、明るく楽しい人生を切り開く術はないのではないか。

 変化の中には必ずビジネスチャンスがある。そのチャンスをつかみ取るには不断の積み重ねにより、広く細密な網を張れるかどうかにかかっている。常にその準備を怠らないこと。

 皆さんには、トクヤマのビジョンにある4つの価値観を常に念頭にそれを実践する社員になってほしい。

 1、日本人が育んできた求道的職業倫理を持って自立した人になる。

 2、勉強する習慣を身に着け、ベースになる知識を基に常に好奇心を持てる人になる。

 3、常に外に目を向けて、世界中の人と触れ合いながら人間力を磨く人となる。

 ドラッカーはこう言っている。 「未知への跳躍を大きくしようとすれば、離陸の基礎を固めなければならない」。皆さんはプロの仕事人にならなければいけない。

 4、これをやりたいという自立した人になってほしい。そうすれば仕事はとても面白くワクワクするような日々を過ごせるようになるはず。

 最後に、創業者である岩井勝次郎の言葉を紹介してあいさつを締めくくりたい。「常に事業は艱難に成り、安逸に敗る」。

 わが社はマレーシアのつまずきから立ち直り、今、成長戦略に軸足を移した。常に困難に立ち向かってこそ事業は強くなる。それは社員一人ひとりの力の結集でしか成し遂げられない。そしてより高みを目指すには、 一人ひとりの力が他社に負けない力を持っていなければならない。

 まさに企業は人なり。皆さんに大いに期待している。

 

【化学企業 入社式訓示④】東洋紡 楢原誠慈社長

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2019年4月5日

 近代産業の父であり、当社の創業者でもある渋沢栄一氏は、「順理則裕(じゅんりそくゆう:りにしたがえばすなわちゆたかなり)」を座右の銘に掲げていた。これまで「順理則裕」は、「道理に生きることで、心がゆたかになり、いずれ繁栄につながる」と解釈されてきた。

 しかし、渋沢氏が著書「論語と算盤」などで道徳と経済の一致を説いた真意とは、〝なすべからずことはするな〟という消極的な〝理〟のみならず、〝なすべきことをせよ〟という積極的な〝理〟を重視していたに違いないとの思いに至った。

 そこで当社は、「順理則裕」を〝なすべきことをなし、ゆたかにする〟、すなわち〝企業は本業を通じて、企業の利益と社会的課題の解決を両立させることによって社会貢献を目指すとともに、自らの事業も成長させよ〟と、能動的な行動原理として再定義した。

 これは、近年広く世の中で提唱されている〝CSV(共有価値の創造)〟に通ずる概念だ。100年も前の日本でこのような考えを説いた創業者の遺志に応え、環境・ヘルスケア・高機能で、社会に貢献する価値を創りつづけるカテゴリー・リーダーを目指し、邁進していこう。

 「1/3思考」の実践についてお話しする。皆さんにとって慣れない社会人生活がスタートし、「今日のこと」ばかりで過ごす日々が続くことだろう。

 そこで、「足元(今日)」だけにとらわれないように、3分の1ずつ違うことを考えてはどうだろうか。

 1つ目は「基礎を学ぶこと」。

 2つ目は「夢を描くこと」。

 3つ目は「順理則裕を実践すること」。

 このように、「足元」「未来」「(社会人としての)土台」について3分の1ずつ考え、行動することで、皆さんがこれから成長し、会社の発展にも寄与するものと信じている。

 

【化学企業 入社式訓示④】クラレ 伊藤正明社長

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2019年4月5日

 皆さん、ご存じのとおりテニスの大坂なおみ選手は昨年の全米オープンに次いで、今春の全豪オープンでも優勝した。また、クラレの社員である髙梨沙羅選手は昨シーズン通算では個人総合4位に終わり、試行錯誤しながらの厳しい1年だったろうと想像している。

 私は皆さんに、大坂選手や髙梨選手のように世界の舞台で世界と戦えるクラレパーソンに、将来なっていただきたい。そして皆さんにはそれだけの能力と可能性があると信じている。

 ただし、そうなるためには、これから始まるクラレグループでの会社生活を大事にして、小さくても良いから日々一歩一歩、成長を目指して努力を続けることが大切だ。

 クラレグループのありたい姿として、「安全はすべての礎」「そこで働くことに誇りを持てる会社」「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長していく会社」の3つを掲げている。

 また、仕事に取り組む際の心構えだが、「よく聞く」、「小さな仕事を大切に」、「仕事に取り掛かる前から、できないと言わない」、「失敗を隠すな。失敗から逃げるな」の4つだ。皆さん、肝に銘じて実践してほしい。

 最後に、メーカーの根本である生産活動を担っている事業所で、先輩社員の苦労を身近に感じて実習することは大変有意義だと思う。この実習を通して、自分の目で見ることと自分の頭でよく考えること、そして行き詰ったら素直に教えを乞う姿勢を身に付けて、1日も早く立派なクラレパーソンとして自立できるよう頑張ってもらいたい。

【化学企業 入社式訓示④】東レ 日覺昭廣社長

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2019年4月5日

 東レグループは、2011年に長期経営ビジョン「AP-Growth TORAY 2020(ビジョン2020)」 を策定し、それを実現するため、3年を期間とする中期経営課題を策定して取り組んできた。その結果、2014年度には連結売上高が初めて2兆円を突破し、連結営業利益も2015年度に1500億円に到達した。

 「プロジェクト AP-G2019」では、新たな需要を創出していくことによる「成長分野での事業拡大」、成長国・地域での収益機会を取り込むことによる「グローバルな事業の拡大・高度化」、これまでも成果を挙げてきたトータルコストダウンへの取り組みによる「競争力強化」を推進している。

 2019年度は「プロジェクト AP-G2019」の最終年度であり、社員一人ひとりが、課題解決に日々「果敢に挑戦」を続けていくことが重要である。皆さんも、この背景を良く理解して、これからはじまる東レでの仕事に積極的にやりがいを持って取り組んでいただきたい。

 東レグループは、1926年の創業以来、「社会への奉仕」を存立の基礎とし、素材には社会を変える力があると標榜している。

 昨年公表した「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」は、東レグループの事業推進による社会への貢献と、それに伴う環境負荷の低減の両面について、当社の考え方と中長期の取り組みを示したものである。

 東レグループが社会に必要とされる企業であるために、各地で事業基盤を築き、各国各地域社会に根付いた事業活動を進めていくことが重要である。

 新入社員の皆さんには4点を期待したい。

 1番目は、「高い志」と「大きな気概」を持って仕事に取り組むこと。

 2番目は、現場に立脚した「第一人者」、世界トップレベルの「専門家」になること。

 3番目は、「グローバルに通用するしっかりとした考え方・価値観・判断基準」を持つこと。

 4番目は「社会的責任」を常に意識し、高い倫理観と強い責任感を持って行動すること。

 これら4つのポイントをしっかりと胸に刻み、健康で明るく前向きに頑張って、有意義な会社生活を切り開いていただきたい。

【化学企業 入社式訓示③】JNC 後藤泰行社長

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2019年4月4日

 この入社式の機会に、皆さんの今後の職業人生の役に立つと考えることをお話ししよう。

 ①入社することの意味合い:JNCの社名は皆さん自身と不可分だ。社会は、皆さんの人となり、鼓動を見て会社を推し量ることになる。皆さんの好感度は、会社の好感度につながるということになる。

 ②当社はいかなる会社であるか:JNCは親会社チッソから事業譲渡を受けて生まれた会社だ。チッソの歴史のなかで、水俣病の発生は最大の痛恨事であり、その結果大きな負の遺産を背負った。

 しかし私たちはその大きな反省に立ち、皆が一丸となって責任の完遂を行っている。これからは皆さんにもこの責任の一端を果たしていただく必要がある。

 ③働き方について:皆さんが配属される職場では、今後仕事の「時間」ではなく「スピード」と「能率」がより重視されるようになることは間違いない。

 皆さんが、将来頼りにすべきは、第1に自分自身の人材としての価値であり、会社ではない。自分の人材価値を早く作り、育て、維持していくことが重要である。

 ④「夢をもつ」ということ:自らの成長を感じる中で生まれる「なりたい自分」や「夢」が描けるのは、今の延長線上にその事柄をイメージできた時だけである。

 果てしなく遠い「夢」だとしても、「今の延長線上にある」と感じることができたときに、自己設定、自己発生されるものなのである。

 そのために必要なことは、まず、目の前のことを一つひとつ逃げずにクリアしていくこと。多くの経験を積むことが「夢」を持ち、その夢を達成するための唯一の方法である。

 ⑤自己教育:明らかなことは、皆さんが、まず基礎的な職業スキルを身に付けた後で、そのスキルを継続的に向上させる必要があるということである。当面の仕事ができているからと言って安心しないこと、将来に備えて、継続的に勉強を続けることが大切である。

 今日は5つの話をしたが、少なくとも1つは皆さんの心に刻んでおいていただきたい。

 

【化学企業 入社式訓示③】日本ゼオン 田中公章社長

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2019年4月4日

 国内外に目を向けると、昨年まで好況を謳歌した世界経済は減速し、その影響で「いざなみ景気」を抜いて戦後最長といわれていた日本の景気も後退局面に入ったことは否定できない。

 しかしその一方、これから先には東京オリンピックや大阪万博などの明るい話題も控えている。

 さて、本日は新元号の発表だが、改元という記念すべき年にゼオンに入社する皆さんに3つのお願いがある。是非覚えて今日から実践してほしい。

 ①夢を持つこと:先ほど、皆さんから「ゼオンで叶えたい夢」を宣言してもらった。若者らしくチャレンジ精神に富んだすばらしい夢であり、大変頼もしく思った。

 私は、「夢やありたい姿を真剣に追い求めるとすべてが変わる」と信じているし、自分自身実行している。夢の実現に向け、真剣にチャレンジを続けてほしい。

 ②会社を変える、ゼオンを変える:ゼオンを取り巻く環境は大変厳しく、凄まじい勢いで変化している。お客様のニーズや価値観は多様化し、社会で求められているものを的確に把握することが難しい世の中になってきた。

 そのような中で新しい価値を生み出す土台として、ダイバーシテイ推進に取り組み、先を読み、仕事のやり方や考え方を大きく変え、イノベーションを起こしていかないとゼオンも生き残っていけない。

 皆さんは新入社員なので、まずは配属先の上司や先輩から仕事を教わることがスタートですが、ゼロベースで「本当にその仕事が必要なのか」、「こうやった方がいいのではないか」、「もっと効率的にできるのではないか」という視点を持ち、ゼオンを変えるという気持ちをもって挑んでもらいたい。

 ③健康であり続ける:健康は当たり前と思われているかも知れないが、会社にとって非常に大事なことだ。ぜひこれから病気にならない、怪我をしないと決心し、全員が現状より一歩でも健康になるよう取り組んでいただき、定年まで元気に仕事をしてほしい。

 最後になるが、皆さんは本日から日本ゼオンの社員だ。我々と共に2020年のありたい姿と、その後の将来に向けて、ゼオングループを大きく発展させていこう。

【化学企業 入社式訓示③】積水化学工業 髙下貞二社長

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2019年4月4日

 新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとう。心からのお祝いと歓迎の意を表し、私から新入社員の皆さんに期待することを3つ伝える。

 ①限りない努力:「一隅を照らす」という言葉がある。「それぞれの持ち場や立場で精一杯努力をする人は何者にも代えがたい大事な国の宝である」という意味だ。まずは、自分の持ち場で目の前の仕事に全力で取り組んでほしい。

 ②人は仕事で磨かれる:何のために働くのか。それは仕事を通じて自分を鍛え、磨き上げ、人間として成長していくためだ。今後、困難な仕事や試練は必ずやってくる。その時には逃げずに挑戦してほしい。その経験が必ず自分を磨く。

 ③ESGについて自ら知見を深める:ESGを経営のど真ん中に置き、事業を通じて普遍的な社会課題を解決しSDGsに貢献することは、積水化学グループの社会的使命であり責任だ。皆さんも自分自身で、社会課題にどのように取り組むべきかを、しっかりと考え勉強してほしい。

 皆さん一人ひとりの限りない努力と挑戦で、積水化学グループの成長を導いてほしい。皆さんのこれからの健闘を祈る。

【化学企業 入社式訓示③】帝人 鈴木純社長

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2019年4月4日

 私は36年前にバイオテクノロジーの研究者として入社した。当時はまさか自分が社長になるとは夢にも思わなかったが、会社は国内外で様々な仕事の機会を与えてくれた。

 畑違いと思う仕事にも、腐ることなく、前向きに、本気で取り組むことで、今の自身につながったと実感している。

 会社は大きな成長と活躍の場を用意しているので、各々の舞台で、明るく、楽しく、前向きにチャレンジし、一生懸命、最後までやり遂げていただきたい。

 昨年100周年を迎えた帝人グループにとって、今年は次の100年の飛躍に向けた第一歩という記念すべき年となる。

 企業が長期にわたって存在し続けるには、業績が優れているだけでなく、社会から求められ続ける必要がある。さらに「AI」や「IoT」などテクノロジーが進化する中、企業にはそれらを「価値」に転換するイノベーションが求められている。

 帝人グループは「未来の社会を支える会社」として、社会から求められる存在であり続けるために、たゆまぬ努力と挑戦を続けている。

 皆さんにも変化を糧に大きく成長すべく、失敗を恐れず、情熱をもって仕事にチャレンジすることを期待している。

 中期計画の最終年度となる今年度は、これまで以上にチャレンジングな取り組みにより、次の100年につながる大きな飛躍を遂げるために、何をすべきか考え、実行していきたい。

 皆さんの配属先がどこであろうと、会社は大きな変化・飛躍の真っただ中にある。皆さんもそれぞれの職場で大いに力を発揮し、自身を、帝人を、より素晴らしい、より力強い、社会で存在感のある会社に変えていっていただきたい。

 皆さんにお願いしたいことを3点申し上げる。

 第1に、「視野を広く世界に向けてほしい」。

 第2に、「仕事は、明るく、楽しく、まじめに、一生懸命に取り組んでほしい」。

 第3に、「何事にも挑戦し続けてほしい」。

 今、皆さんが抱いている意欲や情熱、志に加え、会社を動かし、次の100年への飛躍を実現するのは自分自身なのだという当事者意識や主体性を持ち続け、誇りに思える会社生活を築くことを祈念する。