宇部興産 チャリティーコンサートを10月25日に開催

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2020年9月14日

 宇部興産はこのほど、「第13回宇部興産グループチャリティーコンサート」を10月25日に宇部市渡辺翁記念会館で開催すると発表した。なお、新型コロナウイルス感染対策を徹底して行う予定。

 同コンサートは、創業の精神「共存同栄」に基づき、「音楽を通じた地域文化振興への貢献」を目的に2008年から開催。日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)に加え、毎年、著名なゲストを招いており、多くのファンに人気が高い。

 今年は、世界中のオーケストラで客演、幅広い活躍で人気の広上淳一氏と、国内外のオーケストラと共演を重ね若手として注目を集めるヴァイオリニストの山根一仁氏をソリストとして招聘。モーツァルトの「ディヴェルティメント ニ長調 K.136」、ベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61」を演奏する。また、コンサートの特色である指揮者・ソリストによるトークや解説も取り入れ、トークや解説には手話通訳を実施する予定だ。

 さらに、好評な企画を今年も実施する。「ゲネプロ(最終リハーサル)見学」に宇部総合支援学校などに在籍する障がい児約15人(保護者・引率者含む)を無料招待。聴覚障がい者にも音響を振動で感じてもらうため、今年もパイオニアの協力により、同社の「体感音響システム」を設置した席を2~3席準備する。さらに、広く市民に楽しんでもらうため、コンサートの当日、地元FM局のエフエムきららで生放送し、エフエム山口では特別番組を後日放送する。

 一方、渡辺翁記念文化協会の主催による「音楽クリニック」はリモートで実施する予定だ。

 

宇部興産 データ駆動型のバイオ生産、NEDO事業に採択

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2020年9月14日

 宇部興産は11日、「データ駆動型統合バイオ生産マネジメントシステム(Data‐driven iBMS)の研究開発」を共同提案し、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業に採択されたと発表した。

 今回の提案はNEDOの「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」プロジェクトに係る研究開発委託事業に公募したもので、委託期間は2020~2026年度の最大7年間となっている。

 同事業では、バイオ生産技術開発の各過程で取得されるあらゆる培養情報をデジタル化・標準化し、統合的に集積・共有できる体制を整え、各開発段階の全体連携を強化することで、バイオ生産の実用化障壁を下げ、社会実装できる確率を格段に向上させていく。これによりバイオ産業を活性化し、カーボンリサイクルを実現する持続可能な社会への貢献を目指す。

 同事業の中で宇部興産は、NEDOスマートセルプロジェクトで確立された微生物育種技術・代謝設計技術や代謝計測技術などを最大限に活用。培養情報をデジタル化・標準化し、新たに資源化できるバイオマスの拡充や工業化に向けたポリマー原料のバイオ生産プロセスを開発する。

 同社はこれらの技術開発を通して、バイオ由来製品の社会実装の加速とバイオエコノミーの活性化に貢献する考えだ。

バイオ由来製品 技術開発のイメージ
バイオ由来製品 技術開発のイメージ

宇部興産 生分解性材料の開発に出資、繭由来の天然素材

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2020年9月11日

 宇部興産は10日、カイコの繭に由来するタンパク質であるシルクプロテインの抽出・加工技術をもつながすな繭(京都府京丹後市)の第3者割当増資の引き受けによる出資を決定したと発表した。

 ながすな繭は、『「繭」の可能性を信じ、社会にその価値を届ける。』という経営理念の下、日本有数のシルク産業の地である京丹後市で、シルクプロテインの研究・開発と、その加工品などの製造・販売を行っている。

 シルクプロテインは、自然界の微生物によって分解される生分解性のある材料で、ながすな繭独自の抽出技術により、フィルムやスポンジ、粒子など幅広い形状へ加工できる。同社は、これらの技術により、医療機器や化粧品、繊維、コーティングなどの市場で、「人にも環境にやさしい、そして世の中に役立つものを」提供することを目指している。

 この取り組みに宇部興産が賛同し出資を決定。今後は両社で連携し、市場のニーズを把握しながらシルクプロテイン製品の品質向上やスピーディな量産立ち上げを行い、早期に事業を確立していく。同時に、共同研究を通じ、迅速に生分解材料の知見を蓄積するとともに、新たな用途の開拓に取り組み、将来にわたる両社の成長と事業の発展を目指す。

宇部興産 循環型陸上養殖に向けスタートアップに出資

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2020年9月11日

 宇部興産は10日、京都大学や近畿大学などの技術シーズをコアに設立されたスタートアップであるリージョナルフィッシュ(RF社:京都府京都市)の第3者割当増資の引き受けによる出資を決定したと発表した。

 RF社は、京大大学院農学研究科の木下政人助教と近大水産研究所の家戸敬太郎教授らの共同研究の成果を基に設立。オープンイノベーションを通じて、超高速の水産物の品種改良とスマート陸上養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを作り、「世界のタンパク質不足の解消(SDGs目標2:飢餓をゼロに)」「日本の水産業再興および地域の産業創出(SDGs目標8:働きがいも経済成長も)」「海洋汚染の防止(SDGs目標14:海の豊かさを守ろう)」を目指している。

 宇部興産は、次世代水産養殖システムの構築を通じて持続可能な水産物供給方法の確立を目指すRF社の取り組みに賛同し出資を決定。今後は、新規事業の創出を見据え、化学メーカーとして培った有機・無機・高分子の素材設計や合成技術、プロセス解析力を最大限に活用していく。

 両社は海洋汚染の防止につながる循環型陸上養殖向けのソリューションを目指し、生育環境の制御、廃棄物の削減・利活用、養殖水浄化の効率化などを共同で開発していく考えだ。

 宇部興産グループは、「UBEグループ環境ビジョン2050」を定め、自然と調和した企業活動の推進に取り組み、2050年までに温室効果ガス排出量の80%削減を目指している。また、中期経営計画の基本方針の1つに「資源・エネルギー・地球環境問題への対応と貢献」を掲げており、さらなる温室効果ガス排出量の削減や、環境負荷低減に貢献する新たな技術・製品の創出と拡大に取り組んでいく。

宇部興産 CO2回収・資源化プロセス、NEDO事業に

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2020年9月10日

 宇部興産は9日、東京大学、大阪大学、理化学研究所、清水建設、千代田化工建設、古河電気工業と共同で提案した、「電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発」プロジェクトが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択されたと発表した。

 同事業は、「ムーンショット型研究開発事業/2050年までに、地球再生に向けた持続可能な資源循環を実現」に公募したもので、委託期間は2022~2029年度の最大10年間の計画となっている。

 地球環境の保全のためには、社会活動により生じる温室効果ガス(GHG)の削減が必要であり、中でもCO2が非常に高い割合を占めている。日本は、「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」(閣議決定)の中で、2050年までに80%のGHGの排出削減に取り組むことを宣言。GHGの削減は、緊急対策が必要な地球規模の大きな問題となっている。

 また、昨年に示された「カーボンリサイクル技術ロードマップ」(経済産業省)では、CO2を資源として捉えて有効利用する「カーボンリサイクル技術」を通して、排出量を抑制する方針が示され、革新的な技術開発が求められている。

 こうした状況下、NEDOは、ムーンショット目標4の達成を目指す研究開発プロジェクトに着手。今回、採択された委託事業では、電気化学技術を主体とし、400ppm~15%程度の幅広い濃度範囲の気体中CO2濃度に対応し、かつ分散配置が可能なCO2回収・有用化学原料への還元資源化プロセスの開発を目指す。

 具体的には、大気中に放散された希薄なCO2と放散される前のCO2を回収し、再生可能エネルギーを駆動力として電気化学的に富化/還元し、有用化学原料を生成するプロセスまでの統合システムを開発。これにより、カーボンリサイクルの基盤を構築する。共同研究者は、今回の事業採択を受け、希薄な濃度に対応可能なCO2回収・資源化に係る革新的技術を産学官の協働により開発するとともに、統合システムの実用化と普及に向けた取り組みを加速する。

 

東ソー ハイブリッドリサイクル技術、NEDO事業に

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2020年9月10日

 東ソーは9日、東北大学、産業技術総合研究所(産総研)、宇部興産、恵和興業、東西化学産業、凸版印刷、三菱エンジニアリングプラスチックスと共同で提案した、「多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択されたと発表した。

 同事業は、「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」で進める「廃プラスチックを効率的に化学品原料として活用するためのケミカルリサイクル技術の開発」に公募したもの。なお、同事業の委託期間は今年6月から来年3月までとなっている。

 採択された技術は、包装・容器に多く使用されている多層プラスチックを高温高圧水中で処理することで、特定のプラスチック成分のみを原料にまで分解し、得られた原料と単離されたプラスチックの双方を再利用する。食品などで汚染されたプラスチックごみをそのまま処理できる可能性があり、一般ごみのリサイクル率向上に寄与することが期待される。

 今回の委託事業では、産官学で連携してプラスチックの分解条件の探索と連続処理プロセスの開発を進めることでプロセスの高効率化を図るとともに、社会実装を見据え、対象となる廃棄物の調査と処理プロセス適用時のLCA(ライフサイクルアセスメント)評価を行っていく。

宇部興産 人事(1日)

2020年9月2日

[宇部興産・人事](1日)【化学カンパニー】▽化学生産本部宇部ケミカル工場工場管理グループリーダー野口英貴▽同本部宇部藤曲工場製造グループリーダー市川敏之▽ナイロン・ファイン事業部営業開発グループリーダー佐直英治【建設資材カンパニー】▽生産・技術本部生産管理部生産技術グループリーダー末益猛▽資源リサイクル事業部企画管理部企画グループリーダー村上浩平。

宇部興産 CPL8月の契約価格は前月比120ドル安

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2020年8月26日

最終製品の需要が低迷、原料高でスプレッド悪化

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、8月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比120ドル安の1030ドル/tで決着した。前月までタイト感から価格が急上昇していたが、需要に急ブレーキがかかり、コロナ禍の影響により急落した春先の水準まで戻る厳しい結果となった。スプレッドも、

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宇部興産 セメント工場の大型トレーラーがミニカーで発売

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2020年8月18日

 宇部興産はこのほど、セメント工場で活躍している大型車両・ダブルストレーラーが、ダイキャスト製ミニカー「トミカ」シリーズ(タカラトミー)として9月19日より発売されると発表した。

 ダブルストレーラーは、セメント原材料である石灰石や中間材料のクリンカーを輸送する大型車両。「日本一長い私道」として知られる全長31.94kmの「宇部興産専用道路」を通って山口県内陸部の美祢市の工場と瀬戸内海沿岸の宇部市の工場を1日に10往復しており、1台のトラクターがトレーラー2台をけん引する3両編成となっている。全高約3.6m、全長約34mの車両1編成で1度に最大88tもの石灰石やクリンカーなどを輸送できる。

 日本では法令により公道を走行することができる車両の大きさなどが厳しく制限されているため、ダブルストレーラーは一般の公道を走行することができないが、同専用道路は一般の工場構内道路などと同じ私道であるため走行することが可能。

 トミカのデザインにあたっては、ダブルストレーラーの塗装に使われている色見本に合わせて専用の車体色を再現したほか、トレーラー部分に入った大型のUBEロゴも実車に配置されたバランスに合わせて調整し、細部まで実車に忠実に作り込んでいる。パッケージから取り出してトラクターと2両のトレーラーを連結すると全長19cmと、トミカとしては非常に大型のモデルとなり、全長約34mの車両の迫力をトミカに凝縮している。

 ダブルストレーラーは山口県の同社の敷地内でのみ走行しており、一般の人の目に触れる機会は多くない。しかし、建物や橋、ダムなど世の中のインフラ整備に欠かせないセメントを生産する事業で大切な役割を果たしている。

 宇部興産は、「トミカを通して、子どもや家族の方々に日本の素材産業の現場とその役割に少しでも関心を持ってもらいたい」とコメントしている。

 なお、発売場所は、全国の玩具専門店、百貨店・量販店などの玩具売り場、トミカ専門店「トミカショップ」、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングモール「タカラトミーモール」(www.takaratomymall.jp)など。

 トミカ(ロングタイプ)「No.129 宇部興産 ダブルストレーラー」
トミカ(ロングタイプ)「No.129 宇部興産 ダブルストレーラー」

宇部興産 人事(1日)

2020年8月7日

[宇部興産・人事](1日)【化学カンパニー】▽ナイロン・ファイン事業部アンモニア事業革新プロジェクトリーダー鈴木敏泰▽同事業部ファイン・工業薬品営業部長桑島浩一▽同事業部高機能コーティング営業部長松本公浩▽同事業部ファイン・工業薬品営業部工薬第一グループリーダー弘中隆▽同事業部同部工薬第二グループリーダー綿貫耕平▽同事業部同部工薬第三グループリーダー蔵野勝之▽同事業部同部ファインケミカルグループリーダー柏宏之▽同事業部高機能コーティング営業部営業グループリーダー瀬谷基次▽同事業部同部SRM事業開発グループリーダー堀田耕司▽同事業部営業開発グループリーダー森島裕明。