【2019年 夏季特集】 PSジャパン代表取締役社長 佐藤公 氏

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2019年8月16日

 新中計では目標を「見える化」、実力のさらなる向上を目指す

 ━社長就任から1年が経ちました。

 昨年の社長就任時に「リーディングカンPSジャパン佐藤社長TOPパニーとしてのあるべき姿を目指す」ことを掲げたが、振り返ってみると収益を含め総じて順調な1年だった。事業環境が良かったこともあるが、テーマとしてきた高付加価値化が進展したことや、コストダウンに注力してきたことで、事業基盤が確実に強化されてきたと感じている。また、ポリスチレン(PS)業界は、四半期ごとの価格改定が定着しているなど、樹脂メーカーから加工メーカーまで透明性が高いという印象を持っている。ほかの樹脂と比べても、良い業界と言えるのではないか。

 ━見えてきた課題は何ですか。

 課題はいくつかあるが、第1はやはり安定供給責任だ。事業の拡大戦略を打ち出している顧客に対応するため、供給能力を確保していかなければならない。次に品質保証の問題だ。リーディングカンパニーとして「品質ナンバー1」を目指しており、これまで異物問題に対し集中して投資を行ってきた。

 第1段階である異物発生源対策は終了し、また流出防止対策も一段落した。今後も、異物を低減する対策は継続して実施していく。ポリマー中に残るモノマーの量を極力減らした当社の

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PSジャパン PS全グレードを7月1日から値上げ

2019年6月5日

 PSジャパンは4日、ポリスチレン樹脂「「PSJ‐ポリスチレン」全グレードを、7月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と改定交渉に入ったと発表した。値上げ幅は7円/kg以上。

 原油に加え、ポリスチレンの主原料であるナフサとベンゼンが騰勢を続け、同社の原料コストが大幅に上昇している。これらのコスト上昇を、全て自社努力で吸収することが極めて困難な状況にあることから、樹脂価格の改定を行うことにした。