JXTGホールディングスはこのほど、OpenStreetと将来のモビリティプラットフォーム構築に向け、協業を開始すると発表した。
JXTGグループは、全国約1万3000カ所のENEOSサービスステーションや電力事業のネットワークなど、日本有数のエネルギー関連アセットを持つ。一方、OpenStreetは全国206カ所の市区町村で、電動アシスト自転車やスクーターといったモビリティのシェアリングサービスを提供しているスタートアップ企業。
JXTGは今回の協業に際し、先日設立した、未来事業推進のための100%投資子会社であるJXTGイノベーションパートナーズ合同会社を通じて、OpenStreetに資本参画した。
JXTGグループは「2040年JXTGグループ長期ビジョン」で掲げた「低炭素・循環型社会」への貢献に向け、「街づくり」や「モビリティ」に関する将来成長が見込まれる事業の創出を推進している。
今回の協業では、OpenStreetが展開するモビリティステーションを発展させ、太陽光発電や蓄電池など環境に配慮したエネルギーを電動アシスト自転車や電動スクーターなどのシェアモビリティへ効率的に供給するステーションを2023年をめどに展開していく。
さらに、両社協力のもと、同じく2023年を目標に、モビリティサービスに関するデータを活用した新たなサービスの創出につながるデータプラットフォームの構築を目指す。
両社は、将来のMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)時代に向けて新たな価値を提供するサービスを展開するとともに、クリーンなエネルギーを活用したモビリティステーション構築への取り組みを通じて、低炭素・循環型社会の実現に貢献していく。