帝人フロンティア 「プルミエール・ヴィジョン」に出展

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2018年9月11日

 帝人フロンティアは10日、フランスのパリで19~21日に開催される、世界最大規模のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に出展すると発表した。

 同展示会は年2回開催されており、今回は57カ国から1964社が出展予定。約6万人の来場が見込まれている。同社として7回目の出展となる今回は、「ソロテックス」と「デルタピーク」を中心としたエコフレンドリーな素材群と、今回の展示会テーマである「日常における機能ファブリック」に沿った、秋冬向けファッション素材を展示する。

 ソロテックスはバネ状の分子構造により、ソフトな新感触、快適なストレッチ性、独特な風合いをベースとしたしなやかさを兼ね備え、形態回復性、寸法安定性、発色性に優れるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維。

 今回の出展では、形状記憶素材「ソロテックス サイネックス」やウール調素材「ソロテックス フルフラン」など、様々なソロテックスのバリエーションを紹介するとともに、バイオ由来成分を含むことから、環境負荷を抑えたエコフレンドリーな素材としても提案する。

 一方、デルタピークは物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型ファブリック。緻密でフラットな特殊構造により、多くの機能性を併せ持つことが高く評価されており、グローバルスポーツアパレルなどに幅広く採用されている。

 今回の出展では、軽量嵩高性とソフトな風合いを兼ね備えた特殊四層構造素材「デルタ フリーモ」や、生地表面に優れた撥水機能、裏面に吸水機能を併せ持つ次世代快適スウエット素材「フリーモ PRO」など、アスレジャーからカジュアルまで、ライフスタイルに合わせたパフォーマンスファッション素材を提案する。

 同社では今回の出展を通じて、欧州を中心とする新規顧客の開拓や素材の認知度向上を図るとともに、テイジンブランドの存在感をより一層高めていく考えだ。

三菱ケミカル カーボンクラッドロールが未来技術遺産に

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2018年9月11日

 三菱ケミカルとサンレイ工機(千葉県白井市)はこのほど、共同で2012年に製造したカーボンクラッドロール(製品名「カーボリーダー」)が、国立科学博物館が選定する「未来技術遺産」に登録されたと発表した。

 同製品は三菱ケミカルのピッチ系炭素繊維素材を用いた、直径350mm×長さ9200mmの世界最長のフィルム製造用ロールで、長尺のカーボンロールとしては世界で初めてサンレイが製造した。

 鉄やアルミなど従来の金属材料を使ったロールは、その重さからロール自体がたわみ、高速回転時に発生する振動などが避けられず、フィルム製品のしわや傷が発生する要因となっていた。

 一方、三菱ケミカルのカーボンクラッドロールは、軽量でロールの真円度・円筒度が高く、ロール自体の重さのバランスも高い精度で保たれているため、ロールのたわみが少なく、振動が抑えられ、フィルムの品質向上・生産性向上コスト低減に貢献できる。

 未来技術遺産は日本で「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していくうえで重要な意義を持つ科学技術史資料」と「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に、国立科学博物館が実施している登録制度。2008年から毎年実施され、これまでに二百四十件の資料が登録されている。

 今年は新たに19件が登録された。通常、未来技術遺産は製造から十年以上経過されたものが選出されるが、三菱ケミカルのカーボンロールは、登録されている全259件の中で最も新しいものになる。

三井化学 人事(10月1日、15日)

2018年9月11日

 [三井化学・人事](10月1日)▽ヘルスケア事業本部不織布事業部副部長才本芳久▽市原工場管理部勝山裕一▽経営企画部兼モビリティ事業本部機能性ポリマー事業部宮田史也▽同事業本部同事業部  光学・包材GL横田茂樹▽大阪工場管理部長鈴木賢司▽市原工場管理部長志賀敬之▽生産・技術本部エンジニアリングセンター相澤 武彦▽市原工場技術部長小松正宏(10月15日)▽Mitsui Chemicals Europe副社長星子昌也▽モビリティ事業本部エラストマー事業部潤滑油添加剤GL、同事業本部同事業部長坂本晃大

三井化学 袖ケ浦センターで技術交流会の見学会を開催

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2018年9月10日

 三井化学は7日、同社グループの技術交流会「Tech Finder 2018」を、報道関係者らに公開した。

三井化学袖ケ浦センダー
三井化学袖ケ浦センダー

 三井化学グループでは、オープンイノベーション推進の一環として、グループ企業間の連携を強化するために、技術交流会を行っている。2016年度から「関係会社交流会」として始まった取り組みは、今年度で3回目を迎えた。今回からは、グループ会社以外の企業とも連携を図る場と位置づけ、名称も「Tech Finder」へと変更し、招待者らに研究内容や独自技術を披露する新しい試みとなった。

 同技術交流会は、6、7日に同社の研究開発拠点である袖ケ浦センター(千葉県袖ケ浦市長浦)で開催された。1日目はグループ内での交流を図り、約300人が参加。2日目は、グループ外から230人を超える来場者があった。

 会場では三井化学グループの関連会社26社が、

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JXTGエネなど 五井火力更新の共同開発検討で基本合意

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2018年9月10日

 JERAとJXTGエネルギー、東京電力フュエル&パワー(東電FP)はこのほど、JERAが進める五井火力発電所更新計画の共同開発検討に関する基本合意書を締結したと発表した。

 JERAとJXTGは今年度中をめどに、同計画の実施主体となる合弁会社を共同出資で設立することを目指す。また東電FPは、合弁会社への発電所用地提供などの役割を担う。

 発電所は千葉県市原市の東電FP五井火力発電所敷地内に建設する。LNG(液化天然ガス)を燃料とするガスタービンコンバインドサイクル方式で、発電規模は78万kWが3基の合計234万kW。発電端熱効率は64.0%(低位発熱量基準)。運転開始は2023~24年を予定している。

 JERAは東京電力と中部電力が15年4月に、燃料上流・調達から発電、電力・ガスの販売に至る一連のバリューチェーン全体を統合し、世界で戦うグローバルなエネルギー企業の創出を目指して設立した。

 また、東電FPは燃料・火力発電事業を担う東京電力グループの事業会社で、世界各国からLNG・石炭・石油を調達。関東地方を中心に15カ所の火力発電所を所有している。

NTT・産総研 固体中の核磁気共鳴現象の制御に初めて成功

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2018年9月10日

 NTTと産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、微細なメカニカル振動子を用いて、固体中の核磁気共鳴現象を制御することに世界で初めて成功したと発表した。

 超高速の演算を可能とする量子コンピューターや、絶対的な安全性が期待される量子情報通信、あるいは超高感度の検出技術を提供する量子センサーなどの量子技術で、量子メモリーの重要性が注目されている。量子メモリーとは長い時間、量子状態を保持できる素子で、その候補の1つとして固体中の核スピンの利用が提案されている。

 今回、微細なメカニカル振動子が引き起こすひずみにより、核磁気共鳴の周波数を素子単位で制御できることが実験的に示された。この技術により、集積素子で所望の量子メモリーの核スピンを個別に操作することが可能となり、固体素子による量子メモリを実現していく上で、重要な要素技術となることが期待される。

 今回の成果は、NTTで素子作製・測定を行い、産総研で理論計算に基づいたデータ解析を行うことで得られた。メカニカル振動子は、トランジスターなどと同様に、半導体ナノ加工技術によって作製されるため、半導体チップへの組み込みが可能となる。

 今後はこの技術を使い、複数の素子での核スピンの選択的制御を実現し、量子メモリーや量子センサーなどの集積化に向けたプラットフォームとしての活用を目指す。

 なお、今回の成果は8月28日付の英国の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。また同研究の一部は、日本学術振興会の科学研究費補助金である新学術領域研究「ハイブリッド量子科学」の一環として行われた。

ダイセル インドにエアバッグ用インフレータの販売拠点

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2018年9月7日

 ダイセルは6日、インドの自動車エアバッグ用インフレータなどの販売拠点として、「Daicel Safety Systems India(DSSI)」を10月に設立すると発表した。

 場所はハリヤナ州グルグラム。資本金は約2200万円で、ダイセルが99.8%、Daicel Safety Systems(Thailand)が0.1%、Daicel(Asia)が0.1%出資する。

 インドでは自動車市場の急速な成長と安全規制強化に伴い、エアバッグへの需要も拡大している。ダイセルはこれまでインドでの営業活動を、主にタイを拠点に行ってきた。DSSIの設立により、インド市場で、より顧客に密着した営業活動を展開するとともに、将来的なインドへの生産拠点設置の検討も進めていく。

帝人F 「ポランバリア」が花粉問題対策の認証マークを取得

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2018年9月7日

 帝人フロンティアはこのほど、花粉対策素材「ポランバリア」が、花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)の認証マークであるJAPOCマークを取得した、と発表した。認定番号はJAPOC‐0043~0049。衣料用の生地がJAPOCマークを取得するのは初めて。

 JAPOCマークは、JAPOCが制定した花粉問題対策のシンボルマークであるとともに、JAPOCの規格を満たした製品・用品に付与される認証マーク。関連業界の発展と生活の向上に寄与することを目的としている。

 ポランバリアは細い糸を高密度に織り上げ、生地の表面を平滑にすることで、衣服に付いた花粉を落としやすくした花粉対策素材。コート、ジャンパーなどのアウターウェアや、スポーツウェアなどの素材として使われている。

 ポランバリアが衣料用の生地として、初めてJAPOCマークを取得したのは、衣服に付着した花粉を払い落としやすい性能や、衣服着用時の快適性能など、衣料用の生地に対する全ての評価基準をクリアしたことによる。

ハネウェル プラント最適化ソリューションが日本で初採用

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2018年9月6日

 ハネウェルはこのほど、「つながる工場」製品群の「ハネウェル・コネクテッド・プラント」が提供する、クラウドベースのプラント最適化ソリューション「アセット・パフォーマンス・スイート」が、アジアで初めて日本国内で採用されたと発表した。 同社のトランスポーテーションシステムズ事業部が所有する、自動車用ターボチャージャー製造施設である児玉工場(埼玉県)で新規に導入した。

 ハネウェル・コネクテッド・プラントは、同社が長年にわたりプラント業界で蓄積した、専門性と制御技術の実績を集約した顧客のプラントに最高レベルの安全性と信頼性、効率性や収益性を可能にするソリューション。オペレーションのデータを「対応するための」情報として提示することで、プラントの稼働状態の最適化、異常の予測検知や不測の操業停止の防止に寄与する。

 プラントの稼働状態を常に高いレベルに維持することで、「毎日の操業をベスト」にする。児玉工場では工場内に設置した、標準的な産業通信プロトコルで接続した約70台のサードパーティー製の電気メーターや流量メーター、エアコンプレッサなどのフィールド機器からデータを取得。収集したデータはワイヤレス通信ゲートウェイから、安全にクラウドベースのアセット・パフォーマンス環境に送信する。

 アセット・パフォーマンスでプロセスデータと設備データから、アナリティクスとKPI(主要パフォーマンス指標)を作成。設備の稼働状態やエネルギー消費状況と参照することで、オペレーションを最適な稼働状態に維持するための対応に必要な情報を提示する。

 また、アセット・パフォーマンスの高精度の解析結果を、トランスポーテーションシステムズが運用する他社製のISO50001(エネルギーマネジメントシステム)プラットフォームに安全に統合し、将来のエネルギー消費を予測し計画運用する。

 ハネウェルトランスポーテーションシステムズの木下靖博・日本カントリーリーダーは「アセット・パフォーマンスを導入し、設備レベルの詳細な運転パフォーマンスをモニタリングし可視化することで、製造現場での空気漏れなどのエネルギーロスに至る要因を容易に特定し、省エネ化とエネルギーコストの削減ができるようになった」と話している