帝人フロンティア プルミエール・ヴィジョンに環境配慮素材を出展

,

2020年2月3日

 帝人フロンティアは2月11~13日にフランス・パリで開催される、世界最高峰のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に出展する。

 10回目となる今回の出展では「エコフレンドリー」をテーマに、2021年春夏向けとして、リサイクルポリエステル素材や一部が植物由来の素材、マイクロプラスチックの発生を軽減する素材、フッ素化合物フリーの撥水加工素材を提案する。

 リサイクル素材では、ペットボトル由来のリサイクルポリエステル繊維「エコペット」、繊維屑由来の高品位なリサイクルポリエステル繊維を使用した撥水素材「ミノテック」、洗練された風合いのサマーウール調やシルク調素材を紹介する。

 植物由来では、バネ状の分子構造により、ソフトさ、快適なストレッチ性、独特な風合いをベースとしたしなやかさを兼ね備え、形態回復性・寸法安定性・発色性に優れるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維の「ソロテックス」を展示する。構成成分の一部が植物由来のため、化石資源の消費抑制にも貢献する。前シーズンに続き「ソロテックス」短繊維を使用したコットン調織物をはじめ、さまざまなバリエーションをPRする。

 撥水加工素材については、物性・機能だけでなく、今までにない外観や質感にもこだわった次世代型素材の「デルタピーク」を出展。リサイクル繊維を使用した環境対応型素材、マイクロプラスチックが発生しにくい保温素材、天然繊維のような風合いと外観を兼ね備えた素材など、幅広いニーズに応えるため、さらに進化した素材バリエーションを提案する。

 環境配慮型撥水加工に関しては、撥水素材である「ミノテック」を、フッ素フリーやPFOA(ペルフルオロオクタン酸)フリーなど、地球環境にやさしい撥水加工を施した機能ファッション素材としても打ち出す。

 同社は今回の出展を契機として、欧州を中心とする新規顧客の開拓、素材の認知度向上や拡販を図るとともに、テイジンブランドの存在感をより一層高めていく。

クラレ 新機能性材料展に環境向上に貢献する技術を出展

,

2020年1月30日

 クラレは、東京ビッグサイトで開催中の「新機能性材料展2020」で、自然環境と生活環境の向上に寄与する同社グループの多様な〝マテリアル〟や、開発中のマテリアル・技術などを紹介している(ブース番号:3W‐K14)。

 主な出展製品は、バイオマス由来のガスバリア素材「PLANTIC(プランティック)」、EVOHガスバリア性樹脂・フィルム「エバール」、活性炭「クラレコール」、アクリル系ブロック共重合体「クラリティ」、熱可塑性エラストマー「アーネストン」など。

 開発品としては、モノマーフリーで安全性の高い完全水溶性の樹脂「熱/光硬化型水溶性樹脂」を出展。架橋剤なしで自己耐水化する水系コーティング剤として利用できるほか、3Dプリンティングで造形可能なハイドロゲル原料としても利用可能な素材だ。

 なお、同展示会は「コンバーティングテクノロジー総合展」内の構成展として行われ、期間中の来場者数は5万人が見込まれている(同時開催展を含む)。会場は東京ビッグサイト・西3、4ホール。10時~17時。31日まで開催。

三井化学 臨床微生物学会に敗血症用試薬などを出展

,

2020年1月29日

 三井化学は、今月31日~来月2日に石川県金沢市で開催される「第31回日本臨床微生物学会総会・学術集会」に、敗血症向けの研究用試薬キットなどを出展するほか、周辺の試薬など独自のユニークな技術や製品を紹介する。

細菌迅速同定用PCR試薬キット
細菌迅速同定用PCR試薬キット

 同社は富山大学とともに、敗血症の原因菌を迅速に同定する新たな検査法(Tm mapping法)の製品化に着手しており、今回は、研究用試薬として「細菌迅速同定用PCR試薬キット」「細菌DNA抽出キット」「Yeast-made Taq Polymeraseキット」を展示する。

 近年、がん治療や臓器移植などの医療の高度化に伴い、重篤な感染症のリスクが増えている。入院患者の主な死因は敗血症などの重篤な全身感染症であり、敗血症による死亡率は非常に高く、重篤な感染症患者を救命するためには、患者体内の感染症の起炎菌を迅速に検出・同定することが求められている。

細菌DNA抽出キット
細菌DNA抽出キット

 現在行われている血液培養検査は必ずしも完全ではなく、また、培養後に行う一般的な生化学的性状検査法では、検体提出から起炎菌の同定まで通常2~3日を要する。結果が判明するまでの間は経験に基づく治療を施行せざるを得ず、同定結果のないままに抗菌薬の選択を余儀なくされており、その結果、多剤耐性菌の出現や、抗菌薬の選択ミスにより重篤患者が致死的となる危険性など、感染症早期の治療では未だ重大なリスクを抱えているのが現状だ。

 これらの問題解決のため、同社は富山大学が開発したTm mapping法の実用化に向けた共同研究に取り組んでいる。この検査法は、血液培養を行わず、採血から5時間程度で未知の起炎菌を同定する新たな遺伝子検査法であり、感染症早期に同定結果に基づいた適切な抗菌薬選択が可能となる。

 なお、三井化学の展示は、石川県立音楽堂の企業出展会場で行われる(ブース番号:13)。同総会・学術集会は金沢市内にあるホテル日航金沢、金沢市アートホールの他の2カ所でも同時開催され、最終日の来月2日には、「新型コロナウイルス」に関する緊急企画として、国立感染症研究所感染症疫学センターの島田智恵氏らによる講演などが予定されている(石川県立音楽堂・邦楽ホール)。

BASF 3Dで日中の展示会に出展、新ブランドを紹介

, , , ,

2020年1月27日

 BASFのグループ会社BASF3Dプリンティングソリューションズ(B3DPS)は、アジア太平洋地域で開催される3つの展示会で、革新的な材料とサービスのポートフォリオを展示する。

 出展するのは「TCT Asia 2020」(上海)、「TCT Japan 2020」(東京)、「日本ものづくりワールド 2020」(千葉)。産業向け付加製造ソリューションを提供する、新たなB3DPSのコーポレートブランド「Forward AM」を、アジア太平洋地域で初めて紹介する。

 新ブランド名の「Forward」は未来志向の最先端素材・技術を、「AM」は付加製造(Additive Manufacturing)を表している。同ブランドの下、今回の3つの展示会では、パウダーベット方式合金粉末や高機能プラスチック、金属フィラメント、自動車産業、航空宇宙産業、医療・歯科産業、消費財用途の最新フォトポリマーなど、産業向け3Dプリントの幅広い材料ポートフォリオを展示する。

 また、最初のデザインコンセプト(Design for AM)から、シミュレーション「ウルトラシム」、造形・仕上げ、スキャンやプロトタイプ評価まで、バーチャルエンジニアリングサービスの全域を紹介する。

 なお、現地の顧客ニーズに迅速・柔軟に対応するため、B3DPSは「ウルトラフューズ」フィラメントの販売に向け、現地代理店として日本3Dプリンターと提携した。日本で開催される2つの展示会では、日本3Dプリンターとともに「ウルトラフューズ」フィラメントの幅広いポートフォリオを展示する。

VECなど 「PVCアワード2019」作品展示会、26日まで丸の内で

, ,

2020年1月23日

準大賞の「スカイクリア防炎&『Ziptrak』ロールシステム」(手前)、マネキンに装着した審査員賞の「heige LS」
準大賞の「スカイクリア防炎&『Ziptrak』ロールシステム」(手前)、マネキンに装着した審査員賞の「heige LS」

 塩ビ工業・環境協会(VEC)など4団体が主催し、「新しい時代をCreateするPVC(塩ビ)製品」をテーマに公募した「PVCアワード2019」の作品展示会が、GOOD DESIGN Marunouchi(東京・千代田区)で行われている。

 今回のアワードの最高賞で、塩ビシートの耐候性・防炎性・透明性に着目した準大賞「スカイクリア防炎&『Ziptrak』ロールスクリーンシステム」(アキレス・後藤修斗氏)をはじめ、優秀賞5点、審査員賞2点、入賞4点のほか、応募作品のうち評価の高かった作品を合わせ、計48点を展示。軟質塩ビを中心に、いずれも素材の優れた加工性や着色・印刷性、耐久性といった特性を存分に生かした作品が集められた。

 優秀賞の「キャリー・ザ・サン」(ランドポート・傳馬綾氏)は、太陽電池で充電しLEDを点灯させる立方体のランタン。素材に塩ビとPETを使用しており、折り紙のように薄くコンパクトにたためるのが特長。

クラフト向けの「PVC Ribbon」
クラフト向けの「PVC Ribbon」

 審査員賞の「heige LS」(AssistMotion・橋本稔氏)は、PVCゲルに電圧を加えると収縮する性質を利用し、それを駆動源にすることで実現した、軽量で安価な、持ち上げ動作を補助する腰サポートウエア。NEDOと信州大学が共同開発し、同大学発のベンチャー・AssistMotionが来年の発売を予定する。

 僅差で受賞には届かなかった作品も、独創的なアイデアやデザインが盛り込まれており、思わず足を止め手に取りたくなるほどだ。着色性を効果的に演出したカラフルな作品も多い。「PVC Ribbon」(カラーデザインセンター・奥山泰助氏)は、色とりどりに着色した透明塩ビテープ。手芸用のクラフトテープのように自在に編み込むことでハンドメイドを楽しめる。

子どもを角部から守る「ピュアナガード」
子どもを角部から守る「ピュアナガード」

 「ピュアナガード」(フクビ化学工業)は、子どもたちを危ない角部から守る衝撃吸収性を備えたコーナーガード。保育施設のインテリアに合わせた6色を製品化し、4月の発売を予定する。

 17日からの開催以来、平均して日に200人を上回る来場者が訪れるという盛況ぶり。会場では、気に入った作品への投票・アンケートの実施や、塩ビ豆知識をまとめたパンフレットを配布するなど、塩ビの訴求も図っている。PVCの新たな用途を開拓し、さらなる需要喚起のためにも、今後の同アワードの展開と活用に期待したい。26日まで開催。

オートモーティブワールド2020 化学企業も先端技術を紹介

2020年1月22日

オートモーティブワールドTOP 軽量化や自動運転、電子・電動化など、自動車の先端テーマに関する最新技術を一堂に集めた「オートモーティブワールド2020」が15~17日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、化学メーカーも多数出展した。

 このうち、旭化成は「Cs+ for next mobility」をコンセプトに、高機能材料とセンサーによる新物流システムなどを提案。同システムは温度・湿度などを適した状態に長時間保持できる鮮度保持ボックスと、生鮮食品の鮮度を予測するシステムにより、最適な在庫管理を可能にした。

出光興産のブース
出光興産のブース

 出光興産は開発品の「タフロン」高強度・高透明CF‐PC複合材料などの開発品を展示した。同製品はGFとPCの

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

旭化成 新物流システムなど提案、クルマの先端技術展で

, ,

2020年1月15日

 旭化成は今月15~17日に東京ビッグサイトで開催される、自動車関連の先端技術が集う「第12回オートモーティブワールド」に出展する。ブース番号はA19‐6。今回は「Cs+(プラス) for next mobility」をコンセプトとし、同展示会の構成展の1つである「国際カーエレクトロニクス技術展」で、同社の技術や製品を集積した次世代モビリティの提案を行う。

オートモーティブ展写真 高機能材料×センサーによる新物流システム
高機能材料×センサーによる新物流システム

 車室内空間の未来を表現したコンセプトモック「AKXY POD」(アクシーポッド)をはじめ、同社の技術を融合した新物流システム、車室内の空気質モニタリングを行う嗅覚センサー、タッチパネル用電極や透明アンテナに使用可能な高解像度透明導電膜、高い距離分解能と方向精度の実現で物体識別能力を向上した次世代ミリ波レーダーなど、開発中の製品を含めた出展を予定している。

 目玉の1つが高機能材料とセンサーによる新物流システムだ。同社が持つ技術アドバンテージを生かし、世界最高クラスの断熱材を用い鮮度保持ボックスを開発。温度・湿度などを適した状態に長時間保持できる。

 さらに、温度・湿度・二酸化炭素・匂いなどを測定し、生鮮食品の鮮度を予測するシステムも開発した。これにより、冷蔵システムを使わない省エネで低環境負荷輸送を実現するとともに、センシングと解析技術により鮮度予測や最適な在庫管理が可能になった。

 同社は高機能材料とセンサーを駆使することで、フードロス削減と低環境負荷を実現し、SDGsの達成に貢献していく考えだ。なお、コンセプトのCs+とは、同社グループが従来掲げていたCompliance、Communication、Challenge、Connectに、人と地球の持続的な発展にこれからも貢献していく姿勢「Care for People、Care for Earth(人と地球の未来を想う)」を加えたもの。

ダウ・東レ 「第12回オートモティブワールド」に出展

,

2020年1月10日

 ダウ・東レは今月15~17日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「第12回オートモティブワールド クルマの先端技術展」に出展し、エラストマーから接着剤まで、多種多様なシリコーン製品による自動車産業界へのソリューションを紹介する。

 展示するのは、二液室温硬化EVバッテリー用シリコーンフォームやEMIシールド用シリコーン材料、二液室温速硬化型シリコーン接着剤、3Dプリンタ用液状シリコーンゴム、高圧ケーブル被覆用シリコーンゴムなど。

 17日には午前11時から青海展示棟会場内で、製品・技術セミナーを開催し、同社が開発したEMIシールド用導電性シリコーンについて、シリコーン素材ならではの優位性や自動車用途などへの実使用例を紹介する。

 変革を迎えている自動車産業で、部品材料でも求められる要求は大きく変化しており、優れた耐熱性・耐候性・電気特性を持つシリコーンは今後ますます重要な材料となっていく。同社はダウグループの一員として、革新的なシリコーン製品の開発を進めており、顧客の課題を解決するシリコーンサプライヤー企業を目指していく。

クラレ 第10回化粧品開発展でイソプレングリコールを紹介

, ,

2019年12月19日

 クラレは1月20~22日に、千葉市の幕張メッセで開催される「第10回化粧品開発展(COSME Tech 2020)」に出展し、水溶性保湿基剤イソプレングリコール(表示名称:イソペンチルジオール)を紹介する。

 イソプレングリコールは保湿性・抗菌性に優れ、スキンケア・ヘアケア製品などに使われる。臭いが非常に少なく、さまざまな原料の溶解性にも優れる。

 また、肌への馴染みやすさや毛髪のキューティクルを補修する作用から、なめらかな使用感も生み出す。医薬部外品原料規格に適合し、安全性の高い製品としても評価されている。

 採用実績としては、スキンケア・ボディケアで化粧水・乳液・クリーム・美容液・フェイスマスク・ボディソープなど、ヘアケアではシャンプー・コンディショナー・トリートメント・ヘアワックスなど、メークアップで口紅・ファンデーション・アイシャドーなどがあり、入浴剤やウェットシートなどでも使われている。

 なお今回の展示会では、1月22日午後2時45分~午後3時15分に行われる無料セミナーで、イソプレングリコールの詳細について紹介する。

セミコン・ジャパン2019開催 工場スマート化など展示

, , , , , , , , ,

2019年12月17日

 SEMIは11~13日、東京・有明の東京ビッグサイトで、半導体の全工程から、自動車や産業分野のスマートアプリケーションまでをカバーする国際展示会「SEMICON Japan(セミコン・ジャパン)2019」を開催した。

セミコンジャパン 主催者企画では「SMART Applicationsゾーン」を設けたほか、震災が多発する日本で必要なBCP(事業継続計画)に関する展示・セミナーなどを行った。「SMART Applicationsゾーン」は「SMART Transportationエリア」と「SMART Manufacturingエリア」で構成。「SMART Transportationエリア」では「自動運転パビリオン」で自動運転ソフトを搭載した自動車を披露したほか、半導体製造工程の搬送技術などを紹介した。

 同エリアに出展した帝人は、RFID管理システム「レコピック」の

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について