帝人グループ 仏の複合材料展示会に出展し高機能材の用途開拓

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2019年3月8日

 帝人グループは今月12~14日にフランス・パリで開催される「JECワールド2019」に出展する(展示ブース:ホール6、G28とJ28)。同展示会は、世界中に55万名以上の会員をもつ世界最大の複合材料関連団体・JECグループが毎年開催しているもの。今回は、新たに帝人グループに加わったイナパル・プラスティコ社とジーグラー社を含む、同グループの複合成形材料や高機能マテリアルを結集し、さらなる用途開拓を図る。

 イナパル・プラスティコ社は、ポルトガルの自動車向け複合材料成形メーカー。炭素繊維を使用したCF-SMC(熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させシート状にした成形材料)やPCM(プリプレグ・コンプレッション・モールディング)などの技術をもつ。

 他方、ジーグラー社はドイツに本社を置き、欧州を中心に自動車向け内装材の生産・販売を展開。長年培ってきた不織布の生産・加工技術を応用し、優れた静音性能をもつ吸音材製品を市場投入しており、欧州で高いシェアを誇る。共に昨年夏、帝人グループの100%子会社となった。

 主な出展内容は、複合成形材料では、熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)「セリーボ」や超軽量複合成形部材。高機能マテリアルでは、炭素繊維「テナックス」、パラ系アラミド「トワロン」「テクノーラ」、不織布「HACOloft」、高耐熱・高耐衝撃プリプレグなどを予定。構造部材やEV向けバッテリーケースといった自動車関連部品をはじめ、宇宙・航空、船舶、風力発電、建築など、各素材に合わせたさまざまな用途を提案していく。強度に優れるアラミド繊維「トワロン」と炭素繊維「テナックス」を組み合わせた、複合材料で補強したヘリコプター座席なども紹介する。

 

帝人 「インターテキスタイル上海」に独自の素材などを出展

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2019年3月5日

 帝人は4日、中国でテキスタイルの製造・販売を担うグループ会社・南通帝人(江蘇省)が、世界最大のアパレル向け国際テキスタイル専門見本市に出展する(ブース番号:8‐1H‐C68号)と発表した。同展示会は、3月12~14日に上海の国家会展中心で開催される「インターテキスタイル上海 アパレルファブリックス―スプリングエディション2019」。

 南通帝人は今回の出展により、継続的なフォローと提案で既存顧客との関係を強化し、中国市場での新規顧客の開拓やグローバル市場をターゲットとした新たな商圏構築を図る。さらに、スポーツウェア用途からファッションウェア用途まで、幅広い分野でビジネス拡大を目指す。

 展示点数は、素材が約100点、製品が約40点。ファッション・カジュアルウェアや、スポーツウェア向けを中心とした独自素材を提案するとともに、拡大するアウトドア市場に対応する「マイクロフト」ラミネートなどの機能性に優れた後加工素材を積極的にアピールする。また、構成成分の一部が植物由来で、ソフトな肌触りと快適なストレッチ性が特長のポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」など、環境配慮素材も重点的に提案していく。

クラレ 建築・建材展に合わせガラス用中間膜など出展

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2019年3月1日

 クラレは、東京ビッグサイトで3月5~8日に開催される「建築・建材展2019」に出展する(ブース番号:東5ホール、AC5025)。

 同展示会は、住宅・店舗・ビル用の最新の建材や設備機器、ソフトウエア、工法などを幅広く紹介する国内有数の建築総合展。国内外から310社が出展する。

 同社は今回、世界各地の高層ビルや著名な建築物に採用されている合わせガラス用中間膜「トロシフォル」をはじめ、メタクリル樹脂製の人工大理石「ノーブルライト」、ビニロン繊維で補強した薄型高靱性セメントボード「パワロンボード」などを紹介する。

 また、障子シートなどにも使用されている不織布「フェリベンディ」と、その設置に適した薄型面ファスナー「モールドマジック」を組み合わせ、障子の張り替え用途を提案する。

テイジン・アラミド タイヤの技術・素材見本市に出展

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2019年3月1日

 帝人グループでアラミド事業を展開するテイジン・アラミド(オランダ)は、3月5~7日にドイツのハノーバーで開催される、世界最大規模のタイヤ専門見本市「Tire Technology Expo 2019」に出展する(展示ブース:C522)。

 同社のパラ系アラミド繊維「トワロン」は、強度と耐熱性に優れ、多くの大手タイヤメーカーで高性能タイヤの補強材として採用されている。「トワロン」を使用したタイヤは、従来よりも軽量・頑丈で耐久性に優れ、燃費効率の向上や環境負荷の低減が図れる。

 また、高速走行時の安全性も高い。このような有用性をもつ「トワロン」は、乗用車やバイクだけでなく、レーシングカー・オフロード車・航空機など、幅広い種類のタイヤの機能性向上にも貢献しており、今後はモビリティ・ロジスティクス業界へのさらなる寄与が期待されている。

 帝人グループは、注力すべき重点領域の1つに「環境価値ソリューション」を掲げる。軽量化素材による環境性能向上や、循環型社会の実現に貢献していく考えだ。

大陽日酸 国際二次電池展に新規導電性ペーストなど出展

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2019年2月26日

 大陽日酸は、東京ビッグサイトで2月27日~3月1日に開催される「第10回 国際二次電池展」に、先月発表した銅ナノ粒子を用いる導電性ペーストなどを出展する(ブース番号:W3‐13)。

 同開発品は、フィルム基材上に印刷・低温焼成し導電配線を形成させるもの。銅ナノ粒子を用い、バインダーと溶媒の配合の最適化により、基材への密着性が良好な導電性ペーストの開発に成功した。

 同ペーストを用いて、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムなどの基材にスクリーン印刷し光焼成することで、比抵抗十μΩ・cmオーダー前半レベルの導電性を確保しながら、屈曲耐性やテープ剥離耐性を併せもつ。プリンテッド分野でのRFタグ(電子タグ)用途や感圧センサー用途での利用が期待されている。

 同社には、独自開発した酸素燃焼による金属ナノ粒子の合成技術があり、同プロセスで合成した銅ナノ粒子は、粒子径100㎚程度の表層が亜酸化銅で被膜された粒子(乾粉)になる。従来の湿式プロセスで合成したものとは異なり有機保護膜が無いため、焼結時のアウトガスが少なく極めて焼結性が高い。また、ひび割れの少ない焼結膜が得られるという。

 PETなどのフィルム基材上に導電配線を形成する手法としては、エッチングが一般的だが、工程が煩雑な上に真空蒸着装置などの高価な設備が必要なため、安価で簡便なプロセスが求められていた。

 今回の展示会では、同新規開発品のほか、負極材向け導電助剤(カーボンナノチューブ〈CNT〉分散液)、高性能正極材(マンガン酸リチウム)、導電助剤(CNT粉末、ドローワブル)、電極用カーボン材料(CNTマット)などを紹介する予定。

 

ヘンケルジャパン 「表面処理加工技術展2019」に出展

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2019年2月13日

 ドイツの化学・消費財メーカーであるヘンケルの日本法人ヘンケルジャパンは、大阪産業創造館で今月20日に開催される「表面処理加工技術展2019」に出展する。

 同技術展は、表面処理技術とコーティング技術に特化した専門商談会。防汚・帯電防止・撥水といった表面処理加工や、フッソ樹脂などの各種コーティング技術をもつ企業が集結する。

 同社のジェネラルインダストリー事業本部は、アルミやチタンなどの軽金属向けコーティング技術「エレクトロ・セラミック・コーティング(ECC)」を中心に展示を予定だ。

 ECCとは、ヘンケルが特許をもつプラズマ電解析出法で、軽金属に耐食性・耐熱性・耐摩耗性・塗膜密着性などの機能性を付与するコーティング技術のこと。アルミ/アルミ合金や、チタン/チタン合金素材の筐体・パーツなどが対象で、特に厳しい環境にさらされる船舶や自動車などの駆動系部品・建築関連資材・精密機械部品などに施される。

 なお、同技術展の開催時間は午前10時半~午後5時。同社ブースは大阪産業創造館の3階(ブース番号:13)で、ECCのほか、アルマイト関連製品やロックタイト製品を紹介する。

 

帝人フロンティア フランスで開催のファッション素材見本に出展

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2019年2月12日

 帝人フロンティアは、フランス・パリで今月14日まで開催中のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に出展している。

 世界最大規模を誇る同展示会は年2回開催されており、今回は57カ国から1964社が出展。期間中に約6万人の来場者が見込まれている。

 同社として8回目の出展となる今回は「ソロテックス」「デルタピーク」の両シリーズを中心とした素材群を展示。あわせて展示会テーマ「軽快さと快適性」に沿った春夏向けファッション素材を紹介している。

 ソロテックスはバネ状の分子構造をもつポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維で、ストレッチ性・形態回復性・発色性などに優れる。植物由来成分を含むため、環境負荷を抑えたエコフレンドリーな素材としても提案する。

 デルタピークは物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型ファブリックで、グローバルスポーツアパレルなどに幅広く採用されている。

 見本市ではアスレジャーからカジュアルまで、ライフスタイルに合わせた多種多様なパフォーマンスファッション素材としてアピールする。

 同社は出展を機に、欧州を中心とする新規顧客の開拓や素材の認知度向上を図り、テイジンブランドの存在感を高めていく。

帝人フロンティア 独の世界最大級スポーツ用品国際展示会に出展

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2019年1月31日

 帝人フロンティアは、ドイツの新ミュンヘン国際見本市会場で2月3~6日に開催される世界最大級のスポーツ用品国際展示会「ISPO(イスポ)」に出展する(ホール:C4。展示ブース番号:306)。

 今回の出展では、着用時の快適性を追求して開発したスポーツウェア向けの高機能素材を紹介。同社が環境活動指針として掲げている「THINK ECO」をアピールし、リサイクル素材や植物由来原料を使用した素材、マイクロプラスチック対策素材など、環境負荷低減に貢献するソリューションを提案する。

 主な出展素材は、物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型新素材「デルタ」、繊維径700㎚の超極細ポリエステルナノファイバー「ナノフロント」、弾力性・耐久性・通気性などに優れたウレタン代替の高機能ポリエステルクッション材「エルク」、丈夫で手入れが容易であることに加え、軽量化も実現した人工皮革「コードレ」など。マイクロプラスチック対策素材として、スウェット素材「デルタフリーモ」「フリーモPRO」なども出展する。

三井化学 敗血症向け試薬などを臨床微生物学会総会に出展

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2019年1月31日

 三井化学は、来月1~3日にヒルトン東京お台場とグランドニッコー東京・台場(ともに東京都港区)で開催される「第30回日本臨床微生物学会総会・学術集会」に出展し、敗血症向け・培養不要・コンタミ(異物混入)フリーの細菌迅速同定用試薬を紹介する。

 同社は富山大学とともに、敗血症の原因菌を迅速に同定する新たな検査法(Tm mapping法)の製品化を進めており、今回は研究用試薬として細菌迅速同定用PCR試薬キットや細菌DNA抽出キットを展示するほか、周辺の試薬など同社独自の技術や製品を展示する。

 細菌迅速同定用PCR試薬キットは、サンプル採取から約五時間で細菌種の同定が可能なもの。細菌DNAの試薬への混入を可能な限り低減させ、独自データベースで細菌を同定する。

 なお展示は同総会・学術集会開催中に、グランドニッコー東京・台場の地下1階企業出展会場(ブース番号:22)で行われる。

 

クラレ 3D用新規フィラメントを展示会で発表・展示

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2019年1月30日

 クラレは新たな水溶性3Dプリンタ用サポートフィラメント製品を、東京ビッグサイトで開催中(~2月1日)の「TCT JAPAN 2019」で発表・展示している(ブース番号:6S‐23)。同展示会は、国内最大級の3DプリンティングとAM(付加製造)技術の総合展。

 新製品は、ポリビニルアルコール(PVOH、ポバール)製品ブランドの1つである、生分解性と水溶性を特長とする「モビフレックス」を使用したもの。

 同社の従来品と比べ溶解性を向上させたほか、ポリ乳酸(PLA)・ポリビニルブチラール(PVB)・ポリアミド(PA)・熱可塑性ポリウレタン(TPU)といったさまざまな素材への接着性も向上させた。

 また、同新製品を使用した3Dプリンタ用フィラメントは、優れた印刷適正に加え、空気中では吸湿しにくく、冷水には溶解する特長を持つ。これらの特長から、FFF(熱溶解積層)方式による、可動部品などを含む複雑な構造の3Dプリント成形が可能になる。