クラレ 新機能性材料展で活性炭など高機能素材を出展

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2019年1月28日

 クラレは東京ビッグサイトで30日~来月1日に開催される「新機能性材料展2019」に出展する(東2、3ホール。ブース番号:2N‐17)。「素材で解決!」をテーマに、自然環境と生活環境の向上に寄与するバラエティ豊かな〝マテリアル〟を紹介する。

 主な出展製品は、活性炭「クラレコール」、アクリル系ブロック共重合体「クラリティ」、バイオ由来水素添加スチレン系エラストマー「セプトン」BIO‐シリーズ、EVOHガスバリア性樹脂・フィルム「エバール」、バイオマス原料由来の未来型ガスバリア素材「プランティック」など。

 クラレコールは石炭やヤシ殻などを原料として製造した活性炭で、同展示会へは初出展となる。ブースでは食品・飲料分野を中心に、味の調整や不純物除去などに使用されている活性炭のデモンストレーションを実施。脱色性能の高さを視覚的に演出する。

 クラリティは同社が世界で初めて工業化に成功した新規アクリル系ブロック共重合体(MAM=Methyl‐methacrylate‐Acrylate‐Methyl‐methacrylate)。樹脂改質剤としての使用が可能で、ポリカーボネート樹脂やABS樹脂をはじめとする各種極性樹脂の流動性、耐衝撃性、柔軟性を向上させる。また、その優れた自己粘着性を生かした押出ラミネート加工により、様々な基材に粘着層・すべり止め層を付与できる。

 

三井化学 「ブリコラージュ」キーワードに新価値創出へ

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2019年1月22日

 三井化学は、先週16~18日に東京ビッグサイトで開催された「第5回ウェアラブルEXPO」への出展を機に、新たな試みを始めた。

ラボをモチーフにした展示ブース
ラボをモチーフにした展示ブース

 キーワードの1つが「ブリコラージュ」。フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが著書「野生の思考」の中で用いた言葉で、古来より人類が身に付けてきた試行錯誤や創意工夫といった意味があるようだ。

 会期中に特別講演を行った同社研究開発本部長の福田伸常務執行役員は「素材を創る三井化学だからこそ描ける未来がある」と題した講演の中で、ブリコラージュについて説明した。

 「石で杭を打つ人がいる。棒で杭を打つ人がいる。2人が出合ったときに

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東洋紡グループ クルマの軽量化技術展にコンセプトカーを初出展

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2019年1月18日

 東洋紡グループは、本日まで東京ビッグサイトで開催している「第9回クルマの軽量化技術展」に出展している。同展示会は「第11回オートモーティブワールド」の構成展の一つで、クルマの軽量化に特化した世界最大級の展示会。

東洋紡ブース
ブースイメージ

 連続6年目となる今回の出展では、「東洋紡グループ〝未来への挑戦〟」をテーマに、自動車関連部材に採用されている機能樹脂製品「グラマイド」「バイロペット」「ペルプレン」など多数展示するとともに、内装・外装に同社の様々な技術を結集した「コンセプトカー」を初めて出展している。

 コンセプトカーでは、軽量化をはじめとする、次世代のクルマの高機能化を提案し、〝快適空間の演出〟をする内装と、〝安心・安全の提供〟をする外装の両立を目指している。

 同社のブース番号は、E70‐98(東7ホール)。午後5時まで開催。

 

三井化学 フィッシングショーに「タッチフォーカス」を出展

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2019年1月18日

 三井化学は、18~20日にパシフィコ横浜で開催される「ジャパンフィッシングショー2019」で、新次元メガネ「タッチフォーカス」を展示し、年齢を気にしない「エイジレスな視界」を理解・体験する特設ブースを展開する(小間番号:C‐244)。

 「タッチフォーカス」は、フレームのタッチセンサーに触れるとメガネレンズ内の液晶が駆動し、瞬時に遠近視界の切り替えができる電子メガネ。

 液晶レンズのオフ状態では、一般的な累進レンズに比べて遠・中の視界が広く歪みも少ないため、ラインやウキの動きをしっかりと確認でき、繊細なアタリを見逃しにくい。また、釣りへ向かうドライブ中や足場の悪い釣り場の移動も快適に行える。

 一方、仕掛け作りやエサ付けなどの繊細な作業を必要とする際は、液晶レンズをオンにすることで、手元の視界を広くクリアに確保することができるため、作業がストレスなく素早く行える。

 特設ブースでは、釣りシーンでの「タッチフォーカス」の視界を、楽しみながら疑似体験するコーナーに加え、30種類以上のデザイン・カラーバリエーションのフレームも展示・紹介。テクノロジーとファッションの両面から、シニア世代の「釣り」の楽しみを演出している。

東洋紡 ウェアラブルEXPOにフィルム状導電素材wo出展

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2019年1月16日

 東洋紡は今月16~18日に東京ビッグサイトで開催される「第5回ウェアラブルEXPO」に出展(ブース番号:W16‐16)し、ウェアラブルデバイス用のフィルム状導電素材「COCOMI(ココミ)」をさまざまな活用例とともに紹介する。同展示会は、ウェアラブル端末の活用と技術の総合展。5回目となる今回は、初出展の70社を含む計170社が出展する。

「COCOMI」を使用した電極、配線パターンのサンプル
「COCOMI」を使用した電極、配線パターンのサンプル

 同社が出展する「COCOMI」は、ウェアラブルデバイス用の電極・配線材向けのフィルム状導電素材。薄く、伸縮性に優れるため、体の動きに追随できるほか、電極と配線が継ぎ目なく一体化しており、自然な着心地のウェアラブルデバイスを実現する。また、同素材を使用した配線は電気抵抗値が低くいため精度の高い生体情報の収集が可能だ。

 主な展示内容は、①「COCOMI」を使用した電極・配線パターンのサンプル②ワーキングやホームテキスタイル、カジュアル、スポーツなど、さまざまなシーンに対応するスマートテキスタイル製品③「COCOMI」を使用した「スマートセンシングウェア」ができるまでの工程や中間材料など。ウェアを着用した説明員が、生体情報をリアルタイムで計測できる様子などを実演する。

 なお、同社は文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)拠点」事業の「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点」(中核拠点:立命館大学)に参画。スマートウェア技術などを活用して、健康寿命を延ばす取り組みを行っている。「COCOMI」の技術の一部を提供するとともに、得られた知見の一部を同技術開発にフィードバックしている。

 

三井化学 ウェアラブルEXPOに出展し特別講演も実施

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2019年1月16日

 三井化学は、今月16~18日に東京ビッグサイト(西2ホール)で開催される「第5回ウェアラブルEXPO」に眼鏡レンズ材料などを出展する。

 同展示会は、最新のウェアラブル端末から、活用ソリューション、AR/VR技術、最新ウェアラブルデバイス開発のための部品・材料まで、ウェアラブルに関するあらゆるアイテムが一堂に会す展示会。

 同社は、ワンタッチで遠近を瞬時に切り替えられる次世代アイウェア「タッチフォーカス」のホワイトフレームを初公開するほか、眼鏡レンズ材料の「サンセンサーズ」「UV+420cut」「ネオコントラスト」、圧電ライン「ピエゾラ」、温度によって質感が変わり、特に体温付近で軟化する素材「アブソートマー」、光学接着剤原材料、光弾性ポリウレタンを紹介する。ブース番号はW14‐16。

 また、同展示会の2日目(17日)には、同社研究開発本部長の福田伸常務執行役員が「素材を創る三井化学だからこそ描ける未来がある」をテーマに、ウェアラブル素材開発などについて特別講演を行う。

 講演会場は、展示会場の東京ビッグサイトから徒歩七分程度にある東京ファッションタウンビル(TFTビル)の西館2階TFTホール。開催時間は12時35分~13時15分。入場は無料だが事前登録が必要となっている。

新日鉄住金グループ オートモーティブワールドに出展

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2019年1月11日

 新日鉄住金は、東京ビッグサイトで開催される「第11回 オートモーティブワールド」(16~18日)に初出展する。

 オートモーティブワールドは、EV・HEV駆動システム、自動運転、カーエレクトロニクス、コネクティッド・カー、軽量化、部品加工など、自動車業界における重要な6テーマの最先端の技術展で構成され、出展社が1100社を超える世界最大級の展示会。

 同社は、「EV・HEV駆動システム技術展」にて、「使命。クルマの未来を、デザインする。」をメインコンセプトに、素材としての鉄の提供にとどまらない、次世代自動車の開発そのものへの提案を展示する。

 具体的には、無限の可能性を秘めた未来の素材である「鉄」を極め、鉄を主体としたマルチマテリアル化を追求、更にそれを引き出す設計・加工をも進化させ続け、未来のクルマに求められる総合的なソリューションを提案する。

 今回、ブースではクルマの各部品カテゴリー向けに製品・ソリューションを紹介するとともに、それらを集約した次世代自動車の構造コンセプト〝NSafe‐AutoConcept〟を初出展。また、グループ会社の日鉄ケミカル&マテリアル、日鉄住金テックスエンジ、日鉄住金テクノロジーなども、技術・製品を共同出展しており、新日鐵住金グループ一体でのソリューションを提案する。

 

JSR 半導体材料と3D技術を「SEMICON」に出展 

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2018年12月14日

 JSRは12~14日に東京ビッグサイトで開催した「SEMICON Japan 2018」に、2つのブースを出展した。

JSRの半導体ブース
JSRの半導体ブース

 部品・材料ゾーンのブースでは、リソグラフィーや先端実装、CMPなど半導体製造の先端材料を紹介。リソグラフィー材料ではKrF、ArF、液浸露光用の高解像度フォトレジスト、高感度から超高解像度まで幅広い用途のg線、i線フォトレジストなどのパネル展示をした。

 近年、IoT化が進んだことで最先端のプロセス技術を必要としない半導体の需要が増加傾向にある。同社は微細化のドライバーとなるフロントエンドで高いシェアを保持しているが、リソグラフィー材料の豊富なラインアップを強みとして幅広いニーズに対応していく。

 洗浄剤など周辺材料についても、顧客ニーズへのきめ細かい対応が評価され採用が拡大。また、微細化の次世代技術として注目を集めるEUVリソグラフィーでは、EUVレジストにも注力。同社は量産体制を整備しており、2020年頃までの本格的な立ち上がりが期待されている。来場者はこれらの製品・技術について、担当者からの説明を熱心に聞き入っていた。

 SMART APPLICATIONS ZONEのブースでは、3D技術に関連する同社の材料や取り組みを紹介。グループ会社ディーメックが光造形3Dプリンタや材料(光

JSRの3Dブース
JSRの3Dブース

硬化性樹脂)などを手掛けてきたが、近年では高速3Dプリンタ技術を持つ米「カーボン社」への出資、医療3Dソフトウエア会社「レキシー」買収、バイオプリンティング技術を持つ加「アスペクト・バイオシステムズ」との提携をはじめ、3Dに関連する技術・材料が拡大している。

 分野としてはメディカルやナーシングに加え、パラアスリートのパフォーマンス向上などスポーツでの研究も推進。ブースではこれらの取り組みについて、パネルや3Dプリンタの制作物などを展示。来場者に情報を提供することで、外部との連携強化を図る。

 

 

帝人 ヘルスケアやモビリティで独自の方向性打ち出す

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2018年12月13日

 帝人は、ヘルスケアやモビリティなどで独自の方向性を打ち出す。ヘルスケアについては「ニュートラシューティカル」という造語により、新しいカテゴリーを設定。モビリティではヘルスケアや環境などの観点から「人が活きるモビリティ」とは何かを探り、その具体的な在り方として「ロースピードビークル」の取り組みを開始した。

 12、13日に東京・渋谷のヒカリエで開催の「THE NEXT 100 THINK HUMAN EXHIBITION」で紹介している。

プレゼンテーションを行う鈴木社長
プレゼンテーションを行う鈴木社長

 ニュートラシューティカルは明確な科学的根拠に基づき、健康の維持・増進や疾患予防に貢献するもののこと。展示会ではその例として、老化と寿命の制御に重要な役割をもつサーチュインというタンパク質を活性化させる、NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)の研究を紹介した。

 サーチュインを脳内だけで増えるように遺伝子操作したマウスを作って調べたところ、メスで16%、オスで9%、集団として寿命が延びることが確認された。人間もNMNを効率よく摂取すれば、寿命が延ばせる可能性がある。NMNは

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「高機能Week2018」開催 最新の樹脂やフィルムなどが一堂に

2018年12月12日

 「高機能プラスチック展」や「高機能フィルム展」など8つの専門展で構成した「高機能Week2018」が5~7日に千葉市の幕張メッセで開催され、国内外の化学メーカー880社が出展した。その中から11社の展示内容を紹介する。

三菱ケミカル

 三菱ケミカルは9月に国立科学博物館「未来技術遺産」に登録されたカーボンクラッドロール「カーボリーダー」を中心に、多様なカーボンロールを展示した。

三菱ケミカル カーボリーダーはサンレイ工業と共同で製造したもので、直径350mm×長さ9200mmの世界最長のフィルム製造用ロール。芯にピッチ系炭素繊維素材を使い、表面をメッキ加工している。

 軽量でロールの真円度・円筒度が高く、ロール自体の重さのバランスも高い精度で保たれていることから、ロールのたわみが少なく、振動が抑えられ、フィルムの品質向上・コスト低減に貢献する。

 未来技術遺産には通常、製造から10年以上経過したものが選出されるが、同製品は2012年の製造開始で、わずか6年で登録された。ブースでは顧客ニーズに応じたさまざまなカーボンロールが提供できる技術力をPRしていた。

信越化学

 信越化学工業はコーティン用シリコーンやシリコーンガム自己乳化剤、RTV(液状)シリコーンゴムの新製品など、シリコーン各製品を紹介した。

信越化学 コーティング用シリコーンについては、耐熱性や耐候性などシリコーンの持つ特性を他の樹脂に付与し、性能を向上させるコーティング剤の特性を解説した。

 シリコーンガム自己乳化剤「KM-9787」は、少量で効果を発揮し、水系・油系いずれにも添加可能。人工皮革や合成皮革に光沢性・滑り性・耐擦傷性を付与する。

 RTVシリコーンゴムの新製品は一液付加硬化型高強度弾性接着剤「KE-8100」とポリプロピレン(PP)接着用プライマー「プライマーPO-1/プライマーPO-4」。このうち、KE-8100は120℃×1時間の効果条件で、引張せん断接着強さ5.0MPaを実現した。接着体はアルミ・PBT・PPS。

旭化成

 旭化成は開発品の「ナノリーフ」「ケトノーブ」など、フィルター分野の製品を展示した。

旭化成 ナノリーフは植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)だけで構成した、CNF不織布層を含む極薄設計が可能な多孔質シート。水蒸気を通すが空気を通さないという性質を持つ。熱膨張係数がアルミ・銅並みに低いため、熱の寸法安定性に優れている。

 空孔の中に樹脂を含侵させることで各種機能化を図ることもできる。機能性フィルターや低熱膨張率FRP基材、蓄電デバイス用セパレーターなどの用途が考えられている。

 一方、ケトノーブはポリケトン膜で、他素材膜に比べ高流量・高粘度体の濾過に適しているほか、無定形ゲルの捕捉性能にも優れている。また、カルボニル基の改質で粒子吸着性を向上させることができる。ケトノーブについては来場者の意見を聞き、用途展開を探っていた。

三井化学

 三井化学は次世代アイウエア「タッチフォーカス」をはじめ、機能性フィルム、エンプラ、無黄変ウレタンなど、広範な製品群を紹介した。三井化学

 このうち、エチレン-α-オレフィン共重合体「ルーカント」は、無色透明の粘稠性液体で、これまで潤滑油として販売してきたが、新たに添加剤としての用途を提案した。

 ポリアセタール(POM)・ポリアミド(PA)・ポリブチレンテレフタレート(PBT)などエンジニアリングプラスチック向けでは、低添加量で摩擦係数・摩耗量を低減できる。ポリエチレン(PE)・PPなどポリオレフィンに添加すると、フィルムの透明性を維持、トルクを低減し、押出量を増大することが可能だ。

 一方、不織布「シンテックスナノ」は、

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