三井化学など3社 物流環境大賞「特別賞」を受賞

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2021年6月23日

 三井化学は22日、日本物流団体連合会が主催する「第22回物流環境大賞」について、旭化成、山九と合同で「特別賞」を受賞したと発表した。

定期内航コンテナ船
定期内航コンテナ船

 3社は千葉県と広島県・山口県間で行う樹脂の長距離輸送を、トラックを使う陸上輸送から、より環境負荷の少ない船舶を利用した海上輸送に切り替える「モーダルシフト」を開始。山九の定期内航コンテナ船と海上コンテナを活用し、往路は三井化学が、復路は旭化成がラウンドユース(往復利用)することで空荷状態の抑制に取り組んでいる。

 物流については、輸送時のCO2排出量削減や長距離トラックのドライバー不足解消が大きな課題となっている。今回の取り組みによりCO2排出量を4割削減し、ドライバーの拘束時間を8割削減した。さらに、サイドオープン型コンテナを採用することで、スロープの有無にかかわらず積み下ろし倉庫の選択が広がり、また、積み下ろし作業上の安全性と効率性が向上した。

 三井化学は「ホワイト物流」推進運動にも賛同するなど、物流面での取り組みを拡充させている。今後も、他の企業との協働を拡大し、物流環境変化に柔軟に対応できる強靭なサプライチェーンを追求していく考えだ。

 なお、物流環境大賞は2000年に創設。物流部門の環境保全推進や環境意識の向上などを図り、物流の健全な発展に貢献した団体・企業または個人を表彰している。

旭化成 組織改正(7月1日)

2021年6月23日

[旭化成/組織改正](7月1日)▽総務部にガバナンス室を新設する【デジタル共創本部】▽デジタルマーケティング推進センターにシステム技術部を新設する【スペシャルティソリューション事業本部】▽電子マテリアル事業部において、以下の組織改正を実施する①電子材料事業グループの電子材料品質保証グループを電子材料品質保証部に改称する②積層材料事業グループの積層材料品質保証グループを積層材料品質保証部に改称する【旭化成エレクトロニクス】▽ソフトウエアビジネス推進プロジェクトを新設する【旭化成建材】▽企画管理部のマーケティング推進室を廃止する。

PPフィルム工業会 新会長に東レフィルム加工の𠮷村氏

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2021年6月22日

 日本ポリプロピレンフィルム工業会はこのほど、定時総会を開催し、高井一郎会長(東洋紡常務執行役員)が任期満了で退任し、新会長に東レフィルム加工取締役企画管理部門長の𠮷村恵介氏が選任された、と発表した。なお副会長には王子エフテックス営業本部長の山田浩司氏が選任されている。

 

BASFの1-3月期 好調で業績見通しを上方修正

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2021年6月22日

 BASFはこのほど、2021年第1四半期(1-3月期)の業績を発表した。売上高は前年同期比16%増の194億ユーロ、特別項目控除前営業利益は42%増の23億ユーロ、EBIT(営業利益)は59%増の23億ユーロ、EBITDAは31%増の32億ユーロだった。

 セグメント別に見ると、ケミカル事業は売上高16%増の27億ユーロ、特別項目控除前営業利益6億ユーロで増収増益。石油化学品と中間体事業本部はいずれも、価格が上昇し販売量も伸長した。

 マテリアル事業は売上高20%増の34億ユーロ、同営業利益は7億ユーロで増収増益。主に大幅な販売価格上昇と販売量増加による。

 インダストリアル・ソリューション事業は、売上高は前年同期並みの21億ユーロ、同営業利益は微減の3億ユーロ。ディスパージョン&ピグメント事業本部は微増・大幅増益となったものの、パフォーマンス・ケミカルズ事業本部の微減・大幅減益を埋められなかった。

 サーフェステクノロジー事業は売上高37%増の59億ユーロ、同営業利益は大幅増の4億ユーロと増収増益だった。触媒とコーティングス両事業本部の販売量の大幅増加、貴金属価格上昇に伴う触媒価格の上昇、固定費減少によるもの。

 ニュートリション&ケア事業は売上高3%減、利益は大幅に減少した。ケア・ケミカルズとニュートリション&ヘルス両事業本部とも為替のマイナス効果が要因だった。

 アグロソリューション事業は売上高1%増の28億ユーロ、同営業利益は前年同期並みの9億ユーロ。全ての地域での販売量と販売価格の上昇と固定費の減少は、為替の大幅なマイナス効果で相殺された。

 第1四半期の売上高と利益の推移、世界経済の予想以上の回復、想定を大幅に上回る原材料価格の高騰を踏まえ、統合報告書で発表した業績見通しを、売上高は70億ユーロ増の680~710億ユーロ、特別項目控除前営業利益は8億~9億ユーロ増の50~58億ユーロに上方修正した。なお、CO2排出量の見通しは変更せず、2050万~2150万t。

 

旭化成ホームプロダクツ フロッシュとコスメブランド、プロジェクト開始

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2021年6月22日

 旭化成ホームプロダクツはこのほど、同社のハウスケア商品「フロッシュ」とオーガニックコスメブランドの「ヴェレダ」とのブランドコラボレーション企画「#グリーンサークルプロジェクト」を「世界環境デー」(6月5日)に開始したと発表した。

フロッシュとヴェルダ コラボキャンペーン
フロッシュとヴェルダ コラボキャンペーン

 食器用洗剤や住居用洗剤などハウスケア商品を展開する「フロッシュ」とスキンケアやボディケア、ベビーケア商品を展開する「ヴェレダ」は、売られている場所も、手に取る目的も違う2つのブランドだが、共通点は、長い歴史の中で一貫して「環境・肌へのやさしさに配慮した商品づくりを行ってきた」こと。「この取り組みを、自然にやさしい行動や意識づけのきっかけにしたい」との思いから、合言葉「#グリーンサークル」に、今後、たくさん仲間を巻き込んだ取り組みへ成長させたいという気持ちを込めている。

 企画第1弾として、「SNSハッシュタグキャンペーン」(6月5日~8月5日)を開催。「フロッシュ」と「ヴェレダ」が環境配慮型商品であることを広く訴求するとともに、身近な自然を再確認してもらうことで自然保護を啓蒙する。インスタグラムやTwitterに、お気に入りの自然風景や、家庭内で育てている植物など、身近にある守りたい自然の写真を指定ハッシュタグと共に投稿すると、投稿数に応じた金額を共同で自然保護活動団体に寄付。また、投稿者の中から抽選で20人に両ブランドの製品詰め合わせをプレゼントする。詳細はコラボレーションサイト(https://www.weleda.jp/feature/weledaandfrosch)まで。

 

ダイセル コロナワクチン、職域接種を全国5拠点で開始

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2021年6月22日

 ダイセルはこのほど、政府が発表した方針に沿い、7月から職域での新型コロナワクチン接種を開始すると発表した。接種対象は、同社グループ従業員とその家族、派遣社員とその家族、常駐する協力会社の併せて約1万人のうちの希望者。本社、工場、研究開発拠点など、全国5カ所に接種会場を設置する。

 今回の職域接種により、新型コロナ感染症の発症を予防するとともに、常駐協力会社を含めた接種を推進することで地域での接種率を高めることに貢献し、各拠点での安定した事業活動につなげていく。

クラレ コロナワクチン、職域接種を倉敷事業所で実施

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2021年6月22日

 クラレは21日、政府方針を踏まえ、倉敷事業所(岡山県倉敷市)での新型コロナウイルスワクチンの職域接種の実施を決定したと発表した。同事業所と倉敷市内のクラレグループ社員および協力企業社員が対象で、準備が整い次第、7月から接種を開始する予定。

 同社グループは、ワクチン接種に関する自治体の負担軽減に引き続き協力するとともに、社員ならびに地域住民の安全・安心の確保、感染拡大の防止に貢献していく。

デンカ 人事(7月1日)

2021年6月22日

[デンカ・人事](7月1日)【青海工場】▽青海サステナビリティー推進部長酒井裕智▽セメント部長串橋和人▽品質保証部長、次長小竹弘寿▽青海サステナビリティー推進部副部長大勢元博▽セメント部セメント課長中島一平▽同部資源リサイクル課長兼技術課長河野康彦▽生産技術部グループリーダー杉村真▽環境保安部環境保安課長小山厚徳▽品質保証部品質保証課長能見健司【エンジニアリング部大牟田工場】▽エンジニアリング部大牟田エンジニアリング部長河合正洋▽【エンジニアリング部千葉工場】▽エンジニアリング部千葉エンジニアリング部長宮崎新二【渋川工場】▽生産技術部長兼生産技術課長蔭山俊之【黒部川電力】▽社長平井修一【大阪支店】▽エラストマー・無機製品課長田中茂人▽機能樹脂課長佐々木康之【インフラソリューション開発研究所】▽ソリューション開発部グループリーダー栖原健太郎【大牟田工場】▽第一製造部電炉課長、第一製造部長中島徳久▽同部アセチレン課長水谷晋【伊勢崎工場】▽環境保安・技術部分析・解析課長、同部品質保証課長藤原隆幸▽解兼同部分析・解析課長)、同部環境保安課長斉藤俊樹。

デンカ 組織改正(7月1日)

2021年6月22日

[デンカ/組織改正](7月1日)【大阪支店組織改定】▽大阪支店エラストマー・機能樹脂課のエラストマー事業と無機製品課を統合し「エラストマー・無機製品課」に、機能樹脂事業を独立させ「機能樹脂課」に再編する【青海工場「青海サステナビリティー推進部」の設置】▽青海工場に「青海サステナビリティー推進部」を新設する【大牟田工場第一製造部組織改定】▽大牟田工場第一製造部に「アセチレン課」を新設する【渋川工場「生産技術部生産技術課」の設置】▽渋川エンジニアリング部から生産技術課を分離し、「生産技術部生産技術課」を新設する。

東レ CFRP製ソーラープレーン、JECアワード受賞

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2021年6月21日

 東レ・カーボンマジックはこのほど、「JECコネクト・エアロスペース部門」で、ソーラープレーンがイノベーション・アワードを受賞したと発表した。なお同賞は、グローバルで革新的なメディア・イベント企業であるJECグループが世界で最も革新的な複合材ソリューションを選出している。

JEC Innovation Award 受賞
JEC Innovation Award 受賞

 ソーラープレーン開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業の成果。その機体開発の取り組みの中で、東レ・カーボンマジックはスカパーJSAT、東海大学からの依頼を受け、高高度長期滞空性能を得るための超軽量・高剛性のフルコンポジット製機体(翼長16m)を設計・製作した。現フェーズは実証実験の第一段階だが、広範囲での情報収集、調査、観察を可能とし、通信・放送サービスの中継局や観測・監視システムなどへの利用など将来の社会実装に結びつく取り組みとなっている。

 

ソーラープレーン(中央) コンセプトEV「ItoP」(右) ソーラーカー(左)
ソーラープレーン(中央) コンセプトEV「ItoP」(右) ソーラーカー(左)

同賞の受賞は、昨年のEVコンセプトカー「ItoP」に続き2度目となるが、いずれもコンポジット技術が未来の社会に貢献できる可能性を示したことが評価され、受賞となった。また、デザイン部門では、シンガポール・ラッフルズホテルに設置された大型装飾照明CFRP構造体がファイナリストの3件に残ったが、惜しくもアワードの獲得には至らなかった。

 同社は、今後も創造的・革新的なものつくりで未来の社会に貢献できるよう様々なプロジェクトに積極的に取り組んでいく。