帝人ファーマ 「帝人在宅医療」を「帝人ヘルスケア」に社名変更

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2020年1月16日

 帝人ファーマは15日、完全子会社である帝人在宅医療の社名を、4月1日付で「帝人ヘルスケア」に変更すると発表した。

 帝人ファーマは今後さらに地域包括ケアシステムが進展していくことを見据え、それぞれの地域医療圏の医療サービスの向上を目的に、患者を取り巻く医師をはじめとする医療従事者と対話を重ねてきた。

 チーム医療の一員として未病から治療、リハビリ・介護までのケアサイクル全体を通した包括的ソリューションの提供を実現していけるよう、昨年10月、それまでの医薬事業本部と在宅医療事業本部の2事業本部制から、「営業本部」と「研究開発技術本部」から成る機能本部制へと組織を再編。帝人在宅医療に、医薬品の情報提供活動の機能、並びに在宅医療機器などの営業機能・サービス機能を集約・一元化している。

 一方、帝人グループは、医薬品事業と在宅医療事業のそれぞれの強みを組み合わせ、多職種によるチーム営業でそれぞれの地域のチーム医療を支えていくという、独自の地域密着型営業モデルを創出することで持続的成長の実現を目指している。

 こうした中、今後、ヘルスケア業界でより幅広い活動を推進していくことを踏まえ、新年度より帝人在宅医療を「帝人ヘルスケア」に社名変更することを決定。これまで以上に社員一丸となり、患者のQOL向上に貢献するとともに、業界におけるテイジンブランドのプレゼンス向上を図っていく。

三菱ケミカル旭化成エチレン 不具合で水島工場を停止

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2020年1月16日

 旭化成と三菱ケミカルの合弁会社である三菱ケミカル旭化成エチレンは15日、水島工場のエチレンプラント(非定修年:年産56万7000t)を、1月14日午前に冷媒系の不具合により停止したと発表した。現在、設備の詳細点検に向け準備を行っており、再稼働の時期については確定次第、発表する予定。

《化学団体年頭所感》 日本プラスチック工業連盟 姥貝卓美会長

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2020年1月15日

 海洋プラスチックや地球温暖化などの問題を背景に、「脱プラスチック」や「減プラスチック」という言葉が飛び交い、ワンウェイ用途をはじめとするプラスチック製品の使用抑制や、代替素材への切り替えを呼びかける声が上がり始めている。

 こうした動きの中、当連盟も委員として議論に参加した、国のプラスチック資源循環戦略小委員会が策定した「プラスチック資源循環戦略」が、昨年5月31日に経済産業省や環境省などの九省庁の連名で公表された。

 当連盟では国の戦略とは別に、当連盟の4カ年計画(2017~2020年度)に基づき、連盟としてのプラスチック資源循環戦略の策定に向けた議論を2018年から開始し、昨年5月22日の定時総会での戦略案の審議を経て、正式に当連盟の戦略として公表した。この戦略の策定に際しては、多くの会員の皆様に議論に参加していただいた。本年は、この戦力に基づいた具体的なプロジェクトを推進していく。

 また、「海洋プラスチック問題の解決に向けた宣言活動」では、昨年から参加企業・団体による具体的な取り組み事例の募集を開始した。本年も引き続き参加者の拡大を図り、具体的な取り組み事例の募集と共有を進めていく。

 昨年は、中国との協力関係にも新しい動きがあった。当連盟と中国プラスチック加工工業協会(CPPIA)は2005年に交流協定を締結しているが、昨年10月にはこの交流協定を結び直し、定期的な交流をスタートさせた。

 また、当連盟とCPPIA、中国石油・化学工業連合会(CPCIF)は、2018年11月に日中省エネルギー・環境総合フォーラムの枠組みの中で海洋プラスチック問題に係る協力覚書に署名しているが、この覚書に基づき、昨年10月には北京にて両団体との交流と情報交換を実施した。今後も、定期的な交流を継続していく。

 当連盟の業務の柱の1つであるプラスチック関係の国際標準化については、昨年度は予算額としては過去最高の規模となる11件(継続課題4件、新規課題7件)の事業を受託し、当連盟への期待と責任の大きさを感じている。

 今年度も引き続き大規模な受託を計画しているほか、ISOの「液体輸送用プラスチック管、継手およびバルブ」(TC138)の規格に関する国際会議、「プラスチックの機械的性質、物理・化学的性質等」(TC61)の規格に関する国際会議に委員を派遣するなど、わが国企業の新規市場展開を支援するため積極的に活動していく。

旭化成 新物流システムなど提案、クルマの先端技術展で

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2020年1月15日

 旭化成は今月15~17日に東京ビッグサイトで開催される、自動車関連の先端技術が集う「第12回オートモーティブワールド」に出展する。ブース番号はA19‐6。今回は「Cs+(プラス) for next mobility」をコンセプトとし、同展示会の構成展の1つである「国際カーエレクトロニクス技術展」で、同社の技術や製品を集積した次世代モビリティの提案を行う。

オートモーティブ展写真 高機能材料×センサーによる新物流システム
高機能材料×センサーによる新物流システム

 車室内空間の未来を表現したコンセプトモック「AKXY POD」(アクシーポッド)をはじめ、同社の技術を融合した新物流システム、車室内の空気質モニタリングを行う嗅覚センサー、タッチパネル用電極や透明アンテナに使用可能な高解像度透明導電膜、高い距離分解能と方向精度の実現で物体識別能力を向上した次世代ミリ波レーダーなど、開発中の製品を含めた出展を予定している。

 目玉の1つが高機能材料とセンサーによる新物流システムだ。同社が持つ技術アドバンテージを生かし、世界最高クラスの断熱材を用い鮮度保持ボックスを開発。温度・湿度などを適した状態に長時間保持できる。

 さらに、温度・湿度・二酸化炭素・匂いなどを測定し、生鮮食品の鮮度を予測するシステムも開発した。これにより、冷蔵システムを使わない省エネで低環境負荷輸送を実現するとともに、センシングと解析技術により鮮度予測や最適な在庫管理が可能になった。

 同社は高機能材料とセンサーを駆使することで、フードロス削減と低環境負荷を実現し、SDGsの達成に貢献していく考えだ。なお、コンセプトのCs+とは、同社グループが従来掲げていたCompliance、Communication、Challenge、Connectに、人と地球の持続的な発展にこれからも貢献していく姿勢「Care for People、Care for Earth(人と地球の未来を想う)」を加えたもの。

丸紅 米国産エチレンを初出荷、輸出サービス契約を締結

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2020年1月15日

エンタープライズ・ナビゲーター・エチレン・ターミナルの輸出ターミナル
エンタープライズ・ナビゲーター・エチレン・ターミナルの輸出ターミナル

 丸紅はこのほど、米国最大のエネルギー関連ミッドストリーム企業であるエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ社(テキサス州ヒューストン)が50%出資するエンタープライズ・ナビゲーター・エチレン・ターミナルの輸出ターミナル稼働に伴い、2日に米国産エチレンを初出荷したと発表した。

 今回の件は、丸紅と米国のエチレンメーカーがそれぞれエンタープライズ社と輸出サービス契約を締結したことにより実現したもの。丸紅は、世界中の顧客に物流を通じたエチレンの需給調整機能を提供している。

 エンタープライズ社との取り組みを通じて米国産エチレンの取り扱いを開始することで、エチレンが不足している地域・需要家にさらに適時・適量供給することが可能となり、一層顧客の満足度向上に努めていく。

帝人 プロバイオティクス素材販売、デンマーク社と販売代理店契約

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2020年1月15日

 帝人はこのほど、デンマークのクリスチャン・ハンセン社と、日本での健康食品用途・育児用調製粉乳用途へのプロバイオティクス原料の販売代理店契約を締結したと発表した。同社は世界的なバイオサイエンス企業であり、プロバイオティクスのリーディングサプライヤー。これにより、帝人はこれまで展開してきたプレバイオティクス素材に加え、プロバイオティクス素材の販売を開始し、機能性食品素材事業のさらなる強化を図る。

 プロバイオティクスとは、適正量を摂取した宿主に有用な作用を示す生菌体のこと。一方、プレバイオティクスは、大腸内の特定の細菌の増殖と活性を選択的に変化させることで、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分である。

 帝人はヘルスケア事業の発展戦略の1つとして、機能性食品素材事業を掲げ、腸内環境を整えることで「未病」「予防」に貢献するプレバイオティクスに着目し、2016年からスーパー大麦「バーリーマックス」、2018年から水溶性食物繊維「イヌリア」の素材開発・販売を行っている。機能性食品素材事業の拡大を図る同社では、これらのプレバイオティクス素材と相性が良い、プロバイオティクス素材をラインアップに加えることが必要と考え、調査を進めていた。

 一方、クリスチャン・ハンセン社は2013年から日本で、一般食品以外に向けた機能性乳酸菌などの事業を展開しているが、顧客サポート体制のさらなる強化と、事業拡大を図ることができるパートナーを探していた。

 今回、両社のニーズが合致したことから、契約締結に至った。販売対象となる製品は、エビデンスが豊富な自然由来のビフィズス菌「BB‐12」や乳酸菌製剤「UREX」など、6種のプロバイオティクス関連製品。両社の強固な協力関係の下、帝人はクリスチャン・ハンセン社が培ってきたノウハウの共有や技術支援を得ながら、マーケティング活動を展開する。

 今後、帝人の機能性食品素材事業は、市場規模1兆5千億円と言われる健康食品市場のメーカー各社に向け素材提案を行う。また、育児用調製粉乳への採用も目指す。さらに、プレバイオティクとプロバイオティクスのそれぞれで、素材開発や製品ラインアップの拡充を進め、機能性食品素材事業をヘルスケア事業領域の将来のコアビジネスとして育成していく。

ダイセル 東大発ベンチャー子会社に、有機半導体デバイスを事業化

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2020年1月15日

 ダイセルは14日、東京大学発ベンチャーのパイクリスタルが発行する株式を取得し、子会社化したと発表した。

 今後のAI/IoTの急速な成長に対応するため、ダイセルの材料開発力・生産技術とパイクリスタルの最先端技術を融合し、有機半導体デバイス(集積回路・センサー)の量産体制を速やかに整え、事業化を加速する。さらに、同事業をプラットフォーム化し、センシングビジネスへ事業領域を拡大する。

 ダイセルは印刷技術を使って電子回路やデバイスを形成する「プリンテッド・エレクトロニス」を注力分野の1つと定め、銀ナノインクや積層セラミックコンデンサ(MLCC)用溶剤、有機半導体インクなどを開発し、各社と協業しながら事業拡大を図ってきた。

 パイクリスタルは世界でも最先端の技術を有し、高い安定性と性能を持つ有機半導体単結晶の成膜技術を独自開発し、この技術を核として、フィルム状でフレキシブルかつ薄型の有機半導体デバイスを開発・製造・販売。また、実用レベルの有機半導体CMOS回路の作成に初めて成功し、アクティブマトリックス駆動用のTFT回路、センサー付きRFIDタグも開発した。

 両社はパイクリスタル設立の2013年から、ダイセルの開発した材料や製品を、パイクリスタルの有機半導体デバイスに活用するための共同開発を進めてきた。2018年6月には、ダイセルはパイクリスタルへ出資し、さらに協業関係を深めながら、有機半導体デバイスの量産に関しても共同で検討している。

 今後、両社は有機半導体デバイスの事業化に向け、量産体制の確立を進める。また、有機半導体デバイスの開発・マーケティング活動を加速し、新たなソリューションを提案していく。

三菱ケミカル アルミ樹脂複合板が欧州防火規格「A1」取得

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2020年1月15日

 三菱ケミカルは14日、アルミ樹脂複合板「ALPOLIC(アルポリック)」が、各地域や国ごとに異なる建築材料の防火規格の中でも最も厳しいとされる規格の1つである欧州の「Euroclass A1」に、アルミ樹脂複合板として世界で初めて合格したと発表した。

 近年、各国で防火規制が強化される中、今後豪州では「アルポリック NC」、欧州を含む他の地域では「アルポリック A1」の名称で積極的に販売活動を行い、アルミ単板などの他素材からの置き換え含め、防火対応不燃グレードとして市場からの需要に応えていく。

 同社の「アルポリック」シリーズは、芯材の両面にアルミニウム板などを貼り合わせて一体化した3層構造の複合板で、優れた意匠性・平面性や加工・施工時の取り扱いの良さから、建材をはじめ産業資材や広告看板用途材料として世界100カ国以上で広く使用されている。

 同社は今後、欧州をはじめ世界各国の設計事務所などへ積極的に「アルポリック A1」と「アルポリック NC」を展開するとともに、市場や顧客のさらなるニーズに対応するため、「アルポリック」製品の開発を進めていく考えだ。

BASF 子会社が新コーポレートブランド

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2020年1月15日

広範なソリューション提供、3Dプリントで

 BASFのグループ会社BASF3Dプリンティング・ソリューションズ(B3DPS)は、新たなコーポレートブランド「Forward AM」を導入した。「Forward」は未来志向の最先端素材・技術を、「AM」は付加製造(Additive Manufacturing)を表す。B3DPSは新ブランドの下、初期の製品アイデアから連続生産に至るまで、バリューチェーン全体にわたり、エンド・ツー・エンドの材料とサービス・ソリューションを提供していく。

 新ブランドは粉末床溶融結合、高度なプラスチックと金属フィラメント、最新のフォトポリマーなど、3Dプリント産業市場で最も広範な材料ポートフォリオを持っている。同社の包括的な付加製造サービスのポートフォリオには、最初のデザインコンセプトから、造形・仕上げを含むシミュレーション、スキャン・テストまで、バーチャルエンジニアリングサービスの全域が含まれる。

 さらに今年第1四半期からは、高度なフレキシブルコーティングがポートフォリオに加わる。このコーティングはジェット・フュージョン3Dプリンター用にHP社と共同開発した「ウルトラシントTPU01」のように、柔軟性のある素材に特に適している。この新しいコーティングは特殊な用途で使用でき、新ブランドの下、黒・白・メタリックシルバー・透明色を提供していく。

 また、新ブランドでは「ウルトラフューズTPU95A」「ウルトラフューズABS ESD」「ウルトラフューズPEI9085」のテストマーケティングを皮切りに、「ウルトラフューズ」フィラメントのポートフォリオを大幅に拡大する予定。今月からサンプルの提供を始め、第1四半期末から提供を増やす。

 さらに、フットウェア業界では製作に3Dプリント技術を活用するようになっており、新ブランドのチームは、パートナーとともにこの分野に集中的に取り組んでいく方針だ。

 

太陽石油 山口県で子ども向けクリスマスイベントに協賛

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2020年1月14日

お楽しみプレゼント抽選会
お楽しみプレゼント抽選会

 太陽石油は昨年12月21日、子ども向けクリスマスイベント「ソラトくんがおくるクリスマスこども大会2019」(渡辺翁記念会館:山口県宇部市)に5回目となる協賛を行った。なお、今回のイベントには親子約1300人が来場している。

 山口新聞社が主催する同イベントは、山口県内の親子を対象に無料招待し、アニメ鑑賞、クリスマススペシャルステージ、サンタさんによるお楽しみ抽選会といった催しをステージ上で行うもので、同社のブランドキャラクター「ソラトくん」も登場し、会場を大いに盛り上げた。

 今年も来場した子どもたちへ「サンタさん帽子」を配布し、会場一体となってクリスマスソングを歌ったり、ステージショーを見て楽しんだりと、場内はクリスマスムード一色に包まれた。

 イベント終了後は、子どもたち全員に、ひと足早いクリスマスプレゼントとして、ソラトくんグッズやお菓子がいっぱい詰まった「ソラトくん手提げ袋」を渡したほか、会場ロビーにてサンタさんとソラトくんが来場者を見送り、多くの子どもたちとの写真撮影を楽しんだ。

同社は、社会貢献活動の一環として、今後も次世代を担う子ども達の豊かな心の育成の為に、こうした事業への支援を行っていく考えだ。