[KHネオケム/1-3月期決算](11日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高23,853(13.4%)、営業利益3,168(56.2%)、経常利益3,261(60.6%)、純利益2,301(64.1%)。
2021年5月12日
2021年5月12日
2021年5月12日
出光興産は11日、2021年3月期の連結業績を発表した。売上高は前年比25%減の4兆5566億円、営業利益1401億円(前年比1439億円増)、経常利益1084億円(同1223億円増)、純利益349億円(同579億円増)となった。なお、営業利益+持ち分法投資損益(セグメント利益)は、原油価格上昇による在庫影響の改善などから黒字に転換。在庫影響を除くセグメント利益は、燃料油セグメントにおけるタイムラグの改善が寄与した。
セグメント別に見ると、燃料油は減収増益。原油価格下落に加え、コロナ影響による上期の販売数量の減少などにより減収となった。利益は、前年度に大幅な損失となっていた在庫評価影響の解消や、原油価格上昇に伴うタイムラグによる製品マージン改善などの増益要因が、持分法投資損失の増加や販売数量の減少などの減益要因を上回り増益となった。
基礎化学品は減収減益。通関ナフサ価格の下落などで減収となり、パラキシレンなど製品マージンが縮小し減益となった。高機能材は減収減益。潤滑油事業で販売数量が減少し、ポリカーボネート市況の低迷によりマージンが低下した。
電力・再生可能エネルギーは減収・営業損失。電力市況高騰により調達コストが増加し、ソーラー事業において販売数量が減少し販売単価が下落した。資源は減収減益だった。
なお、2022年3月期の通期業績予想については、売上高25%増の5兆6800億円、営業利益4%減の1350億円、経常利益29%増の1400億円、純利益2.4倍の850億円を見込む。セグメント利益は、資源価格の回復、電力・再エネセグメントにおける一過性損失の解消などから改善する見通し。純利益は前年度の特別損失の反動などから増益となる。
2021年5月12日
2021年5月12日
2021年5月11日
信越ポリマーは10日、2021年3月期の決算説明会を電話会議で開催した。小野義昭社長は「新型コロナ感染拡大の影響で、自動車関連入力デバイスの需要が大きく落ち込み、塩ビ関連製品や機能性コンパウンド、プリンタ用現像ローラも低調だった。一方、半導体関連のシリコンウェハ―出荷容器や電子部品用キャリアテープは好調な出荷が続いた。減収減益となったが、業績予想を上回ることができた」と総括した。売上高は前年度比4%減の769億円、営業利益7%減の72億円、経常利益13%減の70億円、純利益28%減の45億円。
セグメント別に見ると、
2021年5月11日
東洋紡が10日に発表した2021年3月期の連結業績によると、売上高は前年比1%減の3374億円、営業利益17%増の267億円、経常利益15%増の207億円、純利益70%減の42億円となった。
同日に電話会議による決算説明会を開催し、竹内郁夫社長は増益要因について、「コロナ禍により自動車や衣料繊維関係は大きく影響を受けたが、フィルムやPCR検査関連が堅調に推移した」と説明。ただし純利益は、「アクリル繊維の減損(78億円)、犬山工場の火災関連費(19億円)を計上したことから、前年比大幅減にとどまった」とした。
セグメント別に見ると、
2021年5月11日
昭和電工は10日、上期(1-6月期)および通期連結業績予想を修正すると発表した。
上期において、その他セグメントは昭光通商が連結対象外となったことで減収減益となるものの、それ以外の全セグメントが増収増益となることが要因。特に昭和電工マテリアルズセグメントは、想定以上に半導体関連や自動車の事業環境が改善したことで、電子材料や配線板材料、およびモビリティ部材が想定を上回って推移。また、無機セグメントでは黒鉛電極の需給改善により販売量が増加し、石油化学セグメントも製品市況が改善している。
これらを反映し通期業績見通しは、売上高1兆3450億円(前回発表比650億円増)、営業利益680億円(同230億円増)、経常利益640億円(同290億円増)、純利益110億円(同250億円増)を見込んだ。
一方、特別損失を計上すると併せて発表した。アルミ機能部材事業の生産拠点(福島県喜多方市)において、事業所内の地下水から基準値を超えたふっ素などが検出されたため環境対策費として約90億円、また、昭和電工マテリアルズセグメントにおいて特別早期退職加算金約27億円を、それぞれ第1四半期(1―3月期)に計上する。
2021年5月11日
2021年5月10日
日鉄ケミカル&マテリアルは7日、2021年3月期の連結業績(IFRS)を発表した。売上高は前年比17%減の1787億円、事業利益59%減の76億円となった。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で世界的に景気が低迷する中、上期は厳しい収益状況となったが、下期以降は事業環境が改善したことに加えコスト削減などの収益改善努力もあり、通期では黒字を確保した。
セグメント別で見ると、コールケミカル事業は売上高47%減の260億円。主力の黒鉛電極向けニードルコークスの需要が低迷し、厳しい販売状況が継続した。カーボンブラックは、上期はコロナ禍の影響もあり、タイヤ向け需要が低迷したが、年度後半からの自動車産業の回復を受けて販売が回復した。
化学品事業は売上高18%減の760億円。2020年初めから低迷していたスチレンモノマーやビスフェノールAの市況が下期に入って回復し、収益が改善した。
機能材料事業は売上高7%増の600億円。液晶ディスプレイ用レジスト材料「エスファイン」、ハードディスクドライブ用サスペンション向けやメタル担体向けの金属箔、自動車や電子機器向け絶縁・放熱材料の球状シリカ・アルミナ、半導体用ボンディングワイヤが、それぞれ年度を通じて堅調な販売を継続した。それに加え、コロナ禍の影響などから年度当初低迷したフレキシブル回路基板材料「エスパネックス」が回復に転じ、販売を伸ばした。
複合材事業は売上高6%減の170億円。炭素繊維による土木・建築分野向け補強材料は過去最高の年間売上を記録し、エポキシ樹脂も車載機器および半導体パッケージ基板向けに販売を伸ばした。