チッソの4-9月期 液晶事業の環境悪化で営業損失に

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2018年11月13日

 チッソは12日、2019年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%減の732億円、営業損失は14億円(同21億円の悪化)、経常利益は92%減の2億円、純損失は24億円(同16億円の悪化)だった。

 事業会社JNCの溝部仰起常務執行役員は「液晶事業が想定より落ち込んでいる。液晶材料は中国での新規メーカー参入で液晶パネルがだぶつき、販売数量が減少したことに加え、

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カネカの4-9月期 グローバル事業の成長が牽引し増収増益

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2018年11月12日

 カネカの2019年3月期第2四半期の連結決算は、生産能力の増強を進めたグローバル事業の成長が牽引し増収増益となった。売上高は前年同期比5%増の3061億円、営業利益は同14%増の180億円、経常利益は同10%増の159億円、純利益は同11%増の107億円。

 Material Solutions Unitについては、Vinyls and Chlor-Alkaliで、塩化ビニル樹脂・カセイソーダの販売が国内外とも好調。塩ビ系特殊樹脂は国内の販売が堅調に推移した。

 Performance Polymersのモディファイヤーでは、非塩ビ向けなどの用途拡大が進み、アジア市場での旺盛な需要に応じて好調な販売となった。昨年稼働したマレーシアの第2系列も寄与した。変成シリコーンポリマーについても、マレーシア新設備が本格的に寄与し、販売が大きく伸びた。

 エポキシマスターバッチは、自動車向け構造用接着剤での採用が増加。生分解性ポリマーPHBHは、果物・野菜袋用途での採用が進んでいる。

 Quality of Life Solutions Unitのうち、 E &  I Technologyの超耐熱ポリイミドフィルムは、スマートフォンの高機能化に伴い需要量が増加。ポリイミド新製品の市場も拡大している。

 Performance Fibersについては、アフリカ市場で頭髪分野の需要が本格的に回復。難燃分野は欧米で作業服向けの販売が拡大した。Foam & Residential Techsは、台風や地震などの影響による漁獲量減少、土木・建築工事遅れに伴う需要低迷の中、販売が拡大した。

 PV & Energy managementについては、高効率太陽電池新製品の販売が拡大し、構造改革の進展と合わせ収益力が改善した。

 なお、通期の業績予想は前回発表から変更していない。

クラレの1-9月期 減価償却方法の変更などで減益に

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2018年11月12日

 クラレの2018年12月期第3四半期の連結決算は、有形固定資産の減価償却方法の変更などで、ビニルアセテートセグメントが減益となったことなどにより、増収減益となった。

 売上高は前年同期比19%増の4499億円、営業利益は同2%減の572億円、経常利益は同4%減の548億円、純利益は同7%減の351億円。営業利益については、数量・操業度では同185億円のプラスとなったが、交易条件で同マイナス25億円、経費その他がマイナス172億円となり、全体として同11億円の減益となった。

 セグメント別では、ビニルアセテートは増収減益。各事業とも販売を伸ばしたが、有形固定資産の減価償却方法と耐用年数、全社共通費の配賦方法の変更が響き減益となった。

 ポバール樹脂・光学用ポバールフィルム・水溶性ポバールフィルムは、順調あるいは販売数量が拡大。PVBフィルムは原燃料価格上昇の影響を、EVOH樹脂「エバール」は、米国工場の定期修理と能力増強工事遅延の影響を、それぞれ受けた。

 イソプレンも増収減益。イソプレン関連では、ファインケミカル・熱可塑性エラストマー「セプトン」・液状ゴムともに数量が伸びたが、原燃料価格上昇の影響を受けた。 耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」も、自動車用途などで販売が拡大したが、原燃料価格上昇の影響を受けた。

 機能材料は増収増益。メタクリルは好市況が継続したことに加え、高付加価値品の販売が拡大。メディカルは歯科材料のジルコニア系製品の拡充が寄与した。カルゴン・カーボンは米国を中心に販売量が増加したが、炭素材料は汎用用途の販売量が減少した。

 繊維は減収減益。人工皮革「クラリーノ」は、ラグジュアリー商品用途への拡販が進んだ。生活資材では「クラフレックス」で高付加価値品の販売が拡大した。ビニロンは原燃料価格上昇の影響を受けた。通期の業績予想は、前回発表から変更していない。

東洋紡の4-9月期 上期は増収も火災事故要因で純利益は大幅減

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2018年11月12日

 東洋紡は8日に都内で会見を開き、2019年3月期第2四半期の連結業績を発表した。決算説明に先立ち、9月6日に敦賀事業所で発生した火災事故に触れ、斧泰三経理部長は火災のお詫びとともに業績への影響を説明した。

 同火災ではエアバッグ用原糸、クッション材「ブレスエアー」、衣料用ナイロンなどの製造設備が被災。「固定資産と棚卸資産が使用できるかどうかの精査を行っているが、現時点での損害額は未確定だ。また、

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昭和電工の1-9月期 黒鉛電極市況の高騰などで最高益に

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2018年11月12日

 昭和電工は8日、2018年12月期第3四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比29%増の7249億円、営業利益は140%増の1345億円、経常利益は217%増の1342億円、純利益は324%増の993億円となった。

 加藤俊晴取締役執行役員は「石油化学セグメントでは定修要因はあったが、収益は想定以上に推移した。黒鉛電極は昨年の平均価格に対し、第1四半期が3倍、第2四半期が3倍強となり、第3四半期は

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太陽石油の4-9月期 四国・山口事業所の大規模定修で減収減益

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2018年11月12日

 太陽石油は9日、2019年3月期第2四半期の業績(単体)を発表した。売上高は前年同期比8%減の2838億円、営業利益は1%減の103億円、経常利益は12%減の93億円、純利益は17%減の68億円。なお、在庫評価益を除いた経常利益は93%減の9億円だった。

 上期は、原油価格上昇に伴い販売価格が上昇した一方、四国・山口両事業所で実施した大規模定修の影響で、生産数量と販売数量が減少し減収となった。損益は、原油価格上昇による在庫評価益を計上したものの、定修による販売数量の減少により減益となった。

東レの4-9月期 売上高と経常利益が過去最高に

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2018年11月12日

 東レの2019年3月期第2四半期の連結決算は、売上高と経常利益が過去最高となったが、営業利益は減益となった。売上高は前年同期比14%増の1兆1912億円、営業利益は同1%減の777億円、経常利益は同1%増の774億円、純利益は同2%増の485億円。

 営業減益の要因について、日覺昭廣社長は

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