システム機器開発をはじめ、ソフトウェアやソリューション、サービスの提供を行う、システムギアはこのほど、防爆関連製品「防爆アースクリップEXP‐A01」と「小型防爆ネットワークカメラEXP‐C01」を開発した。
同社は今年8月、日本システム開発を存続会社とし、システムギアホールディングス、中央情報システム、システムギアソフテックのグループ4社が合併し経営基盤を強化、商号を「システムギア」に変更した。グループ統合後、初となる両製品は、いずれも来年4月の発売を予定し、初年度に300台の販売を目指す。価格はオープン価格。
「防爆アースクリップEXP‐A01」は、国内防爆製品の先駆けとしてLED仕様の接地(アース)確認ランプを搭載し、接地ミスによるヒヤリ・ハットを防止する。接地をクリップ先端のLEDの点灯で知らせ、接地をしっかりと目視で確認できる(特許取得)。
接地方法は、単純接地(本体―接地間は固定で使用)、本体接地(本体をアース板に接地)、二線接地(アース線まで断線確認)、台車設置(台車を含むアース確認)の4つのパターンが可能だ。アルカリ乾電池式。国内検定の本質安全防爆形を取得予定(Zone 0対応予定)。
石油化学プラント・ガソリン給油所のほか、塗料製造現場、半導体工場のアルコール洗浄プロセス、揮発材を活用する化粧品・食品の製造プロセスなど、様々な現場に存在する「爆発事故につながる危険場所」での作業に必須のツールとなる。
「小型防爆ネットワークカメラEXP‐C01」は、安全性の向上と業務効率化を同時に図れる防爆カメラ。本体サイズ幅65㎜×高さ65㎜×奥行125㎜は、設置型の防爆カメラとして国内最小クラスを実現した。LANケーブルを利用したPoE給電に対応し、電源工事は不要。角度を自在に調整できることから、天井・壁面など、場所を選ばない設置が可能だ。
石油化学プラントや都市ガス、LPガス業界などでの利用(現場監視による点検作業の効率化とトレーサビリティの確保など)のほか、最新の画像認識技術と組み合わせた無人監視システムにより、サイトグラス(フローサイト)の液量監視や液面(界面)状態の監視も行える。水素対応の防爆検定取得予定で、水素インフラへの活用として水素ステーションなどの設備監視にも対応する。
両製品は、20~22日に幕張メッセで開催の「第1回防爆・防災リスク対策展」で初展示される(ブース番号:5F‐07)。