プラ工連 2月の原材料生産は減少も製品生産は堅調

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2019年4月10日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。確報となる1月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比微増の99万5000tで、11カ月ぶりに前年水準を上回った前月に続きプラスとなった。

 しかし、2月の速報では同5%減と、再びマイナスとなる見込みで、汎用樹脂を見ると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)は同5~9%減、塩化ビニル樹脂は

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三井化学 ミラノのデザイン展で緑化企業に素材協力

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2019年4月10日

 三井化学は9日、イタリア・ミラノで開催中の「ミラノデザインウィーク2019」に出展しているグリーン・ワイズ(東京都多摩市)に、コンセプトを実現するための素材協力をしていると発表した。同展示会は、世界最大のデザインイベント。

スタビオで製作した花器
スタビオで製作した花器

 室内・屋外緑化、舞台造園などの緑化事業を展開するグリーン・ワイズは、身近にある本来の自然を切り取り、ライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」を提唱している。

 今回、同社が「スローグリーン」なライフスタイルを提案するにあたり、三井化学は太陽の光で色が変化する、フォトクロミック(調光)・テクノロジー「サンセンサーズ」で製作したリング、植物由来のウレタン素材「スタビオ」で製作した、水が浮遊する透明な花器の製作で協力した。

サンセンサーズで製作したリング
サンセンサーズで製作したリング

 「サンセンサーズ」はメガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る、同社の調光レンズブランド。インマスタイプであるにもかかわらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちする。今回は3色に変わるリングとして使用している。

 一方、「スタビオ」は同社が開発した世界初のウレタン新素材。植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでのCO2排出削減に貢献する。

 また、透明性と耐久性を持ち、さまざまな成形材に使用可能。今回は透明な花器として使っている。表面の硬度を調整することで、細い茎でも自立させる滑りにくさを実現した。展示会は9日から14日まで一般公開を行っている。

 

旭化成 触媒開発で文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞

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2019年4月10日

 旭化成は9日、文部科学省が主催する科学技術分野の文部科学大臣表彰で、2019年度の「文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)」を受賞したと発表した。

 受賞したのは、研究・開発本部化学・プロセス研究所長兼基盤マテリアル事業本部技術開発総部長の鈴木賢(すずき・けん)氏。「コアシェル型金‐酸化ニッケルナノ粒子触媒の開発」の業績が評価された。

鈴木氏
鈴木氏

 従来にないコアシェル型ナノ粒子構造の触媒開発は独創性が高く、ナノ構造制御により優れた実用的成果を得たもので、他の触媒技術への波及効果も大きいと期待されている。

 同開発では、優れた性能のコアシェル型金‐酸化ニッケルナノ粒子触媒を見いだし、メタクリル酸メチル(MMA)の製造プラントで、近年注目されている金ナノ粒子を触媒成分として用いた世界初となる化学品製造プロセスの実用化に成功した。

 触媒は人々の生活を支える上で非常に重要な役割を果たし、環境・資源・エネルギー問題に関係した課題の解決にも寄与する重要な物質。旭化成は、同開発がこれらの社会課題を解決する新しい触媒技術として、化学と化学産業の持続的発展に寄与すると考えており、今後も画期的な触媒・プロセスの開発を通じて社会に新たな価値を提供していく。

 なお、「文部科学大臣表彰」は、科学技術に関する研究開発や理解増進などで顕著な成果を収めた者を顕彰するもの。文部科学大臣は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、日本の科学技術の水準向上に寄与することを目的に、科学技術賞(開発部門、研究部門、科学技術振興部門、技術部門、理解増進部門)、若手科学者賞、創意工夫功労者賞を授与している。

 

アジア石化市況 エチレンは3週間ぶりに反転

2019年4月9日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは3週間ぶりに反転し、3月第3週は1050~1080ドル/tと下値は20ドル高、上値は前週からステイでの取引となった。前週まで2週連続で大幅に下落していたが、底値感から需要家に買いの動きが見られたようだ。

 ただ、スプレッドは

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三菱ケミカル 生分解性プラ使用の紙コップが次世代カップに選定

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2019年4月8日

 三菱ケミカルはこのほど、同社の生分解性プラスチック「バイオPBS」を用いた紙コップが、次世代のカップを表彰するコンテスト「ネクストジェン・カップ・チャレンジ」で、最もイノベ―ティブなカップの1つとして選定されたと発表した。

受賞した紙コップ
受賞した紙コップ

 「ネクストジェン・カップ・チャレンジ」は、米スターバックスなどが設立した「ネクストジェン・コンソーシアム」の主催。

 三菱ケミカルとタイのPTTグローバルケミカル社が折半出資するPTT MCCバイオケム(PTT MCC社、バンコク)が「バイオPBS」をラミネートに用いた紙コップを出品し、その再生可能性や生分解性が評価された。

 「バイオPBS」は三菱ケミカルが開発し、基本特許を持ち、PTT MCC社が製造する植物由来の生分解性プラスチック。自然界の微生物によって水とCO2に分解されるため、自然環境への負担が少なく、既存の樹脂加工設備で容易に加工できるといった特徴がある。

 「バイオPBS」を使った紙コップは、すでに3年以上、実店舗での使用実績があり、産業コンポスト設備での処理・リサイクルが可能だ。

 今回、ネクストジェン・カップ・チャレンジのために開発した新たな紙コップは、家庭用コンポスト設備を用いて常温で処理できるよう改良。50カ国以上の国から応募された480点のアイデアの中から、12の受賞者の1つとして選ばれた。

 なお、ネクストジェン・コンソーシアムは、米スターバックスとマクドナルドが設立し、食品サービス業界の大手ブランドオーナーがサポーティング・パートナーとして、世界自然保護基金(WWF)がアドバイザリー・パートナーとして協力している。

 世界的な食品包装廃棄物の問題を解決するために活動しており、ネクストジェン・カップ・チャレンジは、循環可能な次世代紙コップの事業化を目的とした、同団体の最初の取り組みの一つである。

 

中国の汎用樹脂輸入 2月は全製品が前年比で増加

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2019年4月8日

 中国の2月の汎用樹脂輸入は、塩ビ樹脂(PVC)がほぼ前年並みとなったものの、他の製品は前年の水準を上回った。中でもポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、EPSは40%以上の大幅増となっている。

 2月の輸入を品目別で見ると、PEは、低密度(LD)が前年同月比25%増の22万6000t、直鎖状低密度(L-L)が

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経済産業省 石化製品の生産能力調査、HDPEが減少

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2019年4月4日

 経済産業省はこのほど、2018年12月末時点での主要石化製品および芳香族製品の生産能力調査結果を発表した。

 エチレンの生産能力(定修年)は、前年から7000t増の

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三井化学など メガネをかけた鉄道ファン限定でイベント開催

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2019年4月3日

 三井化学と松浦鉄道(長崎県佐世保市)は、メガネをかけた鉄道ファン限定のイベントを4月21日に開催する。特別ダイヤで佐世保駅を出発し、施設見学などを楽しみながら終点の有田駅まで走る。

メガネレンズ号
メガネレンズ号

 松浦から伊万里にかけての海岸沿いでは、三井化学が開発した眩しさを低減し、色の差を見分ける力をアシストするレンズ「NeoContrast」をつけて、車窓からの眺めを楽しんでもらう。

 三井化学はメガネレンズ用材料「MRシリーズ」を製造・販売しており、2017年に販売30周年を迎えた。30周年事業の一環として、運行30周年を迎えた松浦鉄道の列車命名権を購入し、昨年10月から1年間「メガネレンズ号」を走行させている。

ヘッドマーク
ヘッドマーク

 21日は佐世保駅改札前に集合し、11時に受付、11時38分に同駅を出発。途中、車両基地見学や日本最西端駅訪問証明書の発行などがあり、午後4時1分に有田駅に到着し、解散となる。佐世保バーガーとドリンク、土産が付く。

 参加資格はメガネをかけていること。定員は30人。参加費は2000円(小学生は1000円)。申し込みは電話のみ。松浦鉄道佐世保駅、電話0956-25-2229まで。受付時間は午前9時から午後6時まで(年中無休)。

アジア石化市況 エチレンは前週に続き大幅下落

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2019年4月2日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは2週連続で下落し、3月第2週は1030~1080ドル/tと下値は60ドル安、上値は55ドル安での取引となった。年明け以降、上昇局面となっていたが、前週に75ドル安と大きく反落した流れが継続した。中国経済減速の影響もあり、誘導品の需要回復が遅れているため、需要家が様子見となっているようだ。

 ナフサとのスプレッドは、60ドル縮小の

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