昭和電工は27日、合成樹脂の一種であるクロロプレンゴム「ショウプレン」について、5月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「60円/kg以上」。
当該事業を取り巻く環境は、昨今の原燃料高を背景とした原材料や電力コストなどの高騰により、厳しい状況が続いている。同社はこれまで、生産の合理化などコストダウンに努めてきたが、安定供給体制を維持するために、コスト上昇分の一部を製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。
2022年4月28日
2022年4月28日
2022年4月27日
三菱ケミカルホールディングスグループは26日、ポリビニルアルコール(PVA)製品群について、5月9日出荷分から国内と輸出の取引価格を値上げすると発表した。対象製品はPVA「ゴーセノール」、PVA特殊銘柄「ゴーセネックス」および「ニチゴーGポリマー」、ゴーセネックスZ用架橋剤「セーフリンク」で、改定幅は国内価格が「100円/kg」、輸出価格が「1200ドル/t」または「1100ユーロ/t」。
現在、PVA系樹脂の需給バランスがタイトな状況にあり、対象製品の供給が一層ひっ迫している。さらに、各種コストの上昇により、同社の事業収益は悪化が進んでいる。こうした中、同社は、安定供給を維持するために採算是正が必要であると判断した。なお、対象製品は昨年から断続的に値上げが続いており、今回の値上げは今年に入り3回目となる。
2022年4月27日
ダイセルは25日、各種化学製品について、5月1日出荷分から値上げすると発表した。
対象製品は、アセテート・トウ、酢酸セルロース類、エポキシ製品、カプロラクトン類、ケテン類および誘導品、アミン類、酢酸・無水酢酸および酢酸エステル類、高沸点溶剤類(MMPG、MMPGAC、MB、MBA、他)、グリコールエーテル類、プラスチック加工品類(機能フィルム製品含む)で、改定幅は全製品「10%以上」となっている。
現在、原油、石炭、アスファルトをはじめとするエネルギーコストや、当該製品の製造にかかる原材料価格、物流費など、コスト全般が予想を大幅に上回る水準まで高騰している。こうした中、同社は、全社を挙げて徹底したコストダウンを進めているが、自助努力のみで対応することは困難と判断し、今回、値上げを決定した。
2022年4月27日
2022年4月26日
2022年4月26日
2022年4月26日
2022年4月26日
2022年4月25日
DICは22日、各種可塑剤について5月10日納入分から値上げすると発表した。対象製品と値上げ幅は、ポリエステル系可塑剤が「71円/kg以上」、エポキシ化大豆油(ESBO)が「20円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「65円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤(DOA、DINA)が「60円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「82円/kg以上」、特殊可塑剤が「88円/kg以上」。
可塑剤の主原料である各種酸・グリコール・アルコール類は、原油・ナフサ価格の上昇および需給逼迫を背景に価格改定が発表されている。加えて、ユーティリティ・物流費用も上昇し続けている。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難なことから、今後の事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断した。