アジア石化市況 エチレン8週続騰820ドル/t

2020年7月7日

芳香族は3製品とも上昇、スチレンモノマー反転

 アジア地域の6月第3週の石化市況では、エチレンは、下値20ドル高、上値5ドル高の820~850ドル/tでの取引となった。これで8週連続での続騰となり、4月の底値(320ドル/t)から500ドル/tも上昇したことになる。中国でエチレン需要が強まる中、定修により供給が絞られていることに加え、ナフサ価格が上昇基調となったこともあり市況が押し上げられている。

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ENEOS 7月のベンゼンACPは上昇し425ドル/t

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2020年7月2日

 ENEOSは1日、7月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を425ドル/tで決着したと発表した。6月のアジアベンゼン市況は、米国向け輸出が低迷したものの原油価格に連動し前月比上昇。こうした市場環境を受け、7月ACPは前月比10ドル/t高で決着した。

 国内価格換算想定値は、51.0円/kgになる。

ポリスチレン コロナ禍で厳しい事業環境が継続

2020年7月1日

川下の需要が低迷、7月の値下げ前に買い控えも

 ポリスチレン(PS)は、新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、需要が大幅に減少している。4月の内需は5万1000tと5万tを維持したが、5月の内需は4万3000tと2015年2月以来の低レベルとなった。大型連休による誘導品の稼働日数が低下したことに加え、緊急事態宣言の影響により加工メーカーの操業が落ち込んだことが背景にある。

 用途別に見ても、包装用、工業用、フォームスチレン、雑貨など全ての用途で2桁のマイナスを記録。「巣ごもり消費」の拡大に伴い、食品包装用途など伸びている分野はあるものの、全体をカバーするほどの勢いにはなっていないようだ。製品在庫も、大手メーカーが定修を控え積み増していたこともあり、5月は2.5カ月(4月1.9カ月)と高水準となっている。

 こうした中、コロナ感染が落ち着いてきたことで、5月末に緊急事態宣言、また6月19日には移動制限がそれぞれ解除された。ようやく内需が動き始めることが期待されるが、PSメーカーにとって重荷となるのが、大幅値下げが予定されている7月の価格改定だ。PS価格は原料であるナフサやベンゼンの市況、また為替などの前提条件を加味し四半期ごとに価格の見直しを行っている。

 2Q(4-6月期)にナフサとベンゼンが急落したことから、7月の改定では、

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塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、880ドルで決着

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2020年6月26日

経済活動再開で需要回復、コロナ禍が懸念材料に

 塩ビ樹脂(PVC)の7月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比120ドル高のCFR880ドル/t、中国その他向けが同90ドル高の780ドル/tとどちらも大幅上昇で決着した。台湾大手メーカーも、インド向け

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アジア石化市況 エチレン6週連騰で720ドル/t

2020年6月23日

 ベンゼンは再び反発、スチレンモノマー一段高に

 アジア地域の6月第1週の石化市況では、エチレンは、下値、上値とも20ドル高の720~740ドル/tでの取引となった。4月第4週を底に反転し始め連騰しており、わずか6週間で400ドル上昇したことになる。中国の経済活動活発化に伴い、エチレン需要が増加したことに加え、原油に連動しナフサ価格が上昇基調となったことが背景にある。

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宇部興産 CPLの6月契約価格は前月比110ドル高

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2020年6月19日

 中国経済が活発化、原料価格上昇も押し上げ要因

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、6月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比110ドル高の1090ドル/tで決着した。2カ月連続の上昇となり、3月以来、3カ月ぶりに1000ドル/t台を回復している。

 また、スプレッドも、

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アジア石化市況 エチレン3カ月ぶり700ドル台

2020年6月16日

ベンゼン4週ぶりに反落、SMは上昇傾向を継続

 アジア地域の5月第4週の石化市況では、エチレンは、下値50ドル高、上値40ドル高の700~720ドル/tでの取引となった。700ドル台を記録したのは2月第3週以来、約3カ月ぶりとなる。

 中国の経済活動が活発化してきていることに加え、アジア各国でもロックダウンが解除されつつある。市場ではエチレン在庫を積み上げる動きも見られており、価格が押し上げられている状況だ。スプレッドも

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ウレタンMDI 中国スポット市況持ち直し傾向に

2020年6月11日

大手各社が稼働調整、中国補助策で断熱材需要増

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け厳しい環境が続いているものの、中国政府の景気刺激策もあり足元では市況がやや持ち直している。

 3月末と比べた足元の市況は、モノメリックは

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アジア石化市況 エチレンは前週比120ドル/t高

2020年6月9日

芳香族も上昇基調が継続、SMは600ドル台回復

 アジア地域の5月第3週の石化市況では、エチレンは、下値120ドル高、上値80ドル高の650~680ドル/tでの取引となった。3月第2週以来、10週ぶりに下値が600ドル台を回復している。

 コロナ禍を脱した中国では、経済活動が活発化しつつある。こうした中、アジア地域ではクラッカーの定修が重なったことで、需給バランスのタイト感が一気に強まっている状況だ。

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