PSジャパンは3日、ポリスチレン樹脂「PSJ‐ポリスチレン」全グレードについて、7月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との価格改定交渉に入ったと発表した。改定幅は「キロ19円以上」。
ポリスチレンの主原料であるナフサおよびベンゼンの価格が上昇しており、同社の原料コストを大幅に押し上げている状況にある。こうしたコスト上昇を、全て自助努力で吸収することは極めて困難なことから、今回、価格改定の実施を決めた。
2024年6月4日
2024年6月3日
ユニチカは31日、ポリエステルおよびナイロン製の産業資材用合成繊維(長繊維・短繊維)を7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ポリエステルおよびナイロン短繊維が「20%程度」、ポリエステル高強力糸は「200円/kg」、ポリエステルおよびナイロン モノフィラメントは「20~40%」。
原油価格の上昇による合繊原料の高騰だけでなく、エネルギー、物流、副資材、操業維持のためのコスト上昇に対し、同社は様々な合理化策を推進し、企業努力によるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料価格や諸経費の高騰は自助努力のみで対応できる範囲を大きく超えている。こうした状況下、現在の価格体系では顧客への商品やサービスの提供は困難であることから、価格改定が必要と判断した。
2024年6月3日
2024年5月31日
2024年5月28日
2024年5月28日
2024年5月23日
2024年5月22日
DICは21日、子会社であるDIC北日本ポリマが、フェノール樹脂および尿素メラミン樹脂製品について、6月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「フェノライト」「プライセット」シリーズで、改定幅は製品ごとに個別で設定し、顧客には個別で案内する。
当該製品は2022年3月に価格改定を実施したが、その後も原料価格は高値圏で推移し、今春には原料であるフェノールを中心に上昇が続く。加えて「物流2024年問題」に伴い、配送、付帯作業、保管などのコストや、製造に関わる設備修繕費、労務費などのコストも増加している。
同社は、コスト削減施策を講じ自助努力を続けてきたが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るために、価格改定が避けられないと判断した。
2024年5月21日
2024年5月21日
デンカは20日、「ABS樹脂」、「デンカIP」(耐熱付与材)、「透明樹脂」、「クリアレン」(SBC樹脂)について6月17日納入分より「20円/kg以上」値上げすると発表した。
対象製品は「デンカAS」「デンカABS」「デンカ耐薬ABS(SRシリーズ)」「デンカABSコンパウンド(ガラス繊維強化、摺動、PCアロイなど)」「デンカ耐熱ABS(マレッカ)」「デンカIP」「デンカ透明ABS(TE、CL)」「デンカ透明樹脂(TP、TH、TX各シリーズ)」「クリアレン」。
国産ナフサ価格と各種原材料価格は上昇を続け、ユーティリティコストと物流費についてもコストアップとなる中、継続してコスト削減に取り組むものの、製品の安定供給と事業の維持継続のために価格改定せざるを得ないと判断した。