旭化成 ナイロン66繊維を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年11月30日

 旭化成は29日、ナイロン66繊維「レオナ」の全品種について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の15~20%」。

 ナイロン66繊維の製造において、天然ガス・石炭価格の高騰に伴いエネルギーコストが大幅に上昇している。さらにコンテナ輸送費用を中心とする物流費や副原料、人件費も上昇基調にある。

 こうした中、同社は、可能な限りのコスト削減努力を継続しているものの、自助努力だけで吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後も生産・販売・開発体制を維持し、安定した品質の製品を継続供給するため、今回、値上げを決定した。

積水化学工業 建築設備配管関連製品を値上げ、コスト上昇

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2022年11月28日

 積水化学工業は25日、建築設備配管関連製品について、2023年1月4日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、塩ビライニング鋼管用管端防食継手のLX継手、LX絶縁継手が「15%以上」、耐火プラAD継手付属品の遮音カバー全品種が「20%以上」、熱膨張耐火材 区画貫通テープのフィブロック全品種が「10%以上」。

 建築設備配管製品は、原油・エネルギー価格、輸送費などの高騰や為替の影響により、主材料などの価格が著しく高騰している。同社は、コスト削減や効率化を鋭意推進してきたが、自助努力の限界に達していることから、値上げを決定した。

三井化学 アクリルアマイド値上げ、原料高騰で年明けに

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2022年11月28日

 三井化学は25日、アクリルアマイド(固形換算)を、2023年1月1日出荷分から「20円/kg以上」値上げすると発表した。

 アンモニア価格の高騰を受け、対象製品の原料アクリロニトリルの価格が上昇を継続。原燃料費の上昇も加わり、用役費や物流費も高騰が続いている。こうした中、同社はコスト削減に取り組むものの、自助努力のみのコスト吸収は困難とし、値上げを決めた。同製品の価格改定は2年ぶり。前回は2021年1月に実施した。

DIC 共押出多層フィルムを値上げ、コスト増を転嫁

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2022年11月17日

 DICは16日、共押出多層フィルム「DIFAREN」全銘柄について、12月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)あたり200円」(厚み20㎡換算)。

 長期化するロシア・ウクライナ問題などの影響で、世界各地で電力や燃料などのエネルギー価格が高騰している。また、電力料金の値上げに伴い製造コストが増加し、さらに燃料価格の高騰を受け物流コストも増加している。

 同社は、これらのコスト増加分が、効率化などの自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、今後の事業継続のためには、製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。

トクヤマ 12月1日からクロロメタン類を値上げ

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2022年11月16日

 トクヤマは15日、クロロメタン類(塩化メチル、メチレンクロライド、クロロホルム)について12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はローリーが「35円/kg以上」、ドラム・缶が「42円/kg以上」。

 昨今の原燃料価格の高騰により製造コストが大幅に上昇していることに加え、資材価格の高騰により設備の維持・更新コストも上昇しており、事業採算が大幅に悪化している。同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、値上げを決定した。

 

トクヤマ プリフィードを値上げ、採算是正を図る

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2022年11月16日

 トクヤマは15日、プリフィード(結晶性層状珪酸ナトリウム)について12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「80円/kg以上」。

 原料である珪酸ソーダカレット、カセイソーダの市況は昨年より上昇を続けており、また燃料価格高騰の影響も受け、採算が大幅に悪化している。同社は、国内唯一の結晶性層状珪酸ナトリウムメーカーとして、今後も安定供給を継続していくために、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、値上げを決定した。

アジア石化市況 エチレンは5週ぶりに900ドル割

2022年11月15日

海外品流入で需給緩和、国慶節休暇前で様子見か

 アジア地域の9月第5週の石化市況では、エチレンは前週比35ドル安の880ドル/tで取引された。国慶節休暇を控えていることや、安価な海外品がアジア市場に流入してきていることもあり、5週ぶりに900ドル台を下回っている。ナフサとのスプレッドも

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ダウ日本 ポリウレタン原料を値上げ、採算是正を図る

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2022年11月10日

 ダウ日本は9日、ポリウレタン原料について12月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、ポリオール類(北米・欧州原産品)、ポリウレタンシステム製品(自動車業界向け)とも「20%以上」。

 原油やエネルギー価格、輸送費などが高騰していることに加え、円安の影響も受けており、当該製品のコストが大幅に上昇している。同社は、すでに適正な採算ラインを下回っていることから、自助努力だけでは製品価格を維持することが困難であるため、価格改定を決定した。

 

三菱ケミカルグループ フィルム製品を値上げ、原料価格が高騰

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2022年11月4日

 三菱ケミカルグループは2日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」「ソフトクリア」について、11月21日納品分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 昨今、原油価格をはじめとするエネルギー費用の上昇などを背景に、原材料であるPS樹脂は高騰を続けており、事業収益を大きく圧迫している。同社は、継続的なコスト削減に努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難であると判断した。

 なお、今回の値上げは、6月に表明した値上げ幅「47円/kg以上」に追加するかたちとなる。