三菱ケミカルHDグループは27日、食品包装用ラップフィルム「ダイアラップ」関連製品について、6月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の30%以上」。
海外における社会情勢の緊張の高まりから、原材料価格が騰勢を強めており、加えて電力費、包材費、物流費も一層上昇し、事業収益を大きく圧迫している。
同社グループは、継続的なコスト削減に努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、昨年11月の価格改定に追加する形で、今回、値上げを決定した。
2022年4月28日
2022年4月28日
ENEOSマテリアルは27日、エラストマーおよびラテックス製品について、6月1日納入分から値上げすると発表した。
対象製品と改定幅は、国内は、ESBR、BR、NBR、RB、HSR、PN(粉末NBR)が「20円/kg以上」、SSBR、TR/SISが「25円/kg以上」、IIRが「30円/kg以上」、SB Latexが「30円/kg以上(ドライ換算)」、DNRが「40円以/kg上」、IRが「70円/kg以上」。
海外では、BST ENEOS Elastmer(タイ)のSSBRが「160ドル/t以上」、ENEOS MOL Synthetic Rubber(ハンガリー)のSSBRが「130ユーロ/t以上」となっている。
世界的に金属、油脂、天然ガスなどのコモデティ品の価格上昇が続いており、重合触媒、老化防止剤、乳化剤、変性剤などの原材料、および生産エネルギーコストの上昇が発生している。同社は、コスト増加を吸収しながら対応してきたが、自助努力の範囲を超えていることから、今後も安定的に製品供給を続けるために、値上げせざるを得ないと判断した。
2022年4月28日
2022年4月27日
三菱ケミカルホールディングスグループは26日、ポリビニルアルコール(PVA)製品群について、5月9日出荷分から国内と輸出の取引価格を値上げすると発表した。対象製品はPVA「ゴーセノール」、PVA特殊銘柄「ゴーセネックス」および「ニチゴーGポリマー」、ゴーセネックスZ用架橋剤「セーフリンク」で、改定幅は国内価格が「100円/kg」、輸出価格が「1200ドル/t」または「1100ユーロ/t」。
現在、PVA系樹脂の需給バランスがタイトな状況にあり、対象製品の供給が一層ひっ迫している。さらに、各種コストの上昇により、同社の事業収益は悪化が進んでいる。こうした中、同社は、安定供給を維持するために採算是正が必要であると判断した。なお、対象製品は昨年から断続的に値上げが続いており、今回の値上げは今年に入り3回目となる。
2022年4月27日
ダイセルは25日、各種化学製品について、5月1日出荷分から値上げすると発表した。
対象製品は、アセテート・トウ、酢酸セルロース類、エポキシ製品、カプロラクトン類、ケテン類および誘導品、アミン類、酢酸・無水酢酸および酢酸エステル類、高沸点溶剤類(MMPG、MMPGAC、MB、MBA、他)、グリコールエーテル類、プラスチック加工品類(機能フィルム製品含む)で、改定幅は全製品「10%以上」となっている。
現在、原油、石炭、アスファルトをはじめとするエネルギーコストや、当該製品の製造にかかる原材料価格、物流費など、コスト全般が予想を大幅に上回る水準まで高騰している。こうした中、同社は、全社を挙げて徹底したコストダウンを進めているが、自助努力のみで対応することは困難と判断し、今回、値上げを決定した。
2022年4月26日
2022年4月26日
2022年4月25日
DICは22日、各種可塑剤について5月10日納入分から値上げすると発表した。対象製品と値上げ幅は、ポリエステル系可塑剤が「71円/kg以上」、エポキシ化大豆油(ESBO)が「20円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「65円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤(DOA、DINA)が「60円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「82円/kg以上」、特殊可塑剤が「88円/kg以上」。
可塑剤の主原料である各種酸・グリコール・アルコール類は、原油・ナフサ価格の上昇および需給逼迫を背景に価格改定が発表されている。加えて、ユーティリティ・物流費用も上昇し続けている。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難なことから、今後の事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断した。
2022年4月22日
2022年4月21日
積水化学工業は20日、塩化ビニル(塩ビ)管、ポリエチレン(PE)管、強化プラスチック複合管および関連製品について、5月23日出荷分から値上げすると発表した。
改定幅は、塩ビ管全般が「20%以上」、塩ビ継手・塩ビマス・関連製品が「10%以上」、PE管(ガス、下水用)が「20%以上」、PE継手(ガス、下水用)が「15%以上」、強化プラスチック複合管が「10%以上」となっている。
同社は、塩ビ樹脂メーカーから、原油およびナフサの高騰を背景とする大幅な原材料の値上げ要請を受けた。昨年以降3度目となる製品値上げを年初に実施して間もなく、さらなる値上げは市場への影響が大きいことから交渉を重ねてきたが、製品の安定供給に必要不可欠な調達量を確保するためにやむなく受諾した。またPE管と強化プラスチック複合管についても、同様に原材料価格が高騰している。
同社は、コスト削減や事業効率化を引き続き進めているものの、自助努力で対処できる水準を超えていることから、価格改定の実施を決定した。