クラレ 合わせガラス用中間膜を値上げ、PVBフィルム

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2022年4月5日

 クラレはこのほど、建築・自動車向け合わせガラス用中間膜のポリビニルブチラール(PVB)フィルム「トロシフォル」などについて、4月15日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅は欧州が「sqm0.60ユーロ以上」(厚み0.76mm/30ミル換算)、その他の地域が「sqm0.66米ドル以上」(同)。 

 主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給を維持するために価格改定の実施を決めた。

デンカ スチレン系シートを値上げ、ナフサ上昇に対応

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2022年4月5日

 デンカは4日、スチレン系シートについて、5月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、食品包材用スチレン系シートが「30円/kg以上」、「デンカサーモシートBOPS」が「25円/kg以上」となっている。

 同社は以前から各種の合理化努力を実施しコスト吸収に努めてきたが、国産ナフサ価格および各種原燃料価格が上昇しているため、現行価格では安定供給と事業継続が困難であると判断した。

 

日本エイアンドエル 樹脂製品を値上げ、安定供給を維持

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2022年4月4日

 日本エイアンドエルは1日、ABS系樹脂類(ABS、AES、ASA、AS、ポリマーアロイ)について、今月15日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は各樹脂とも「50円/kg以上」。

 一昨年後半から価格上昇が続いていた原油・国産ナフサ価格は、最近のウクライナ情勢の悪化によりさらに高騰している。これら近年の価格変動は樹脂製品の主原料価格だけでなく、副原料、副資材、ユーティリティコストや物流コストにも影響を及ぼしている。

 こうした中、同社は、自助努力だけでは安定生産、安定供給を続けることは困難であると判断し、今回の値上げを決定した。

 

旭化成 塩化ビニリデン共重合体を値上げ、21日から

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2022年4月4日

 旭化成は1日、塩化ビニリデン共重合体ラテックス「サランラテックス」と塩化ビニリデン共重合体粉末「サランレジン」を4月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、「サランラテックス」が「30円/kg」、「サランレジン」が「60円/kg」。

 同社はこれまでもサランラテックス事業の構造改善を進めてきたが、昨今の原料費や用役費、物流費、包装材料費の高騰は、自助努力で吸収できる範囲を超える状況にあることから、今後も安定供給を継続するため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

クラレ PVB樹脂を国内外で値上げ、安定供給を維持

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2022年4月4日

 クラレは1日、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂「モビタール」を4月15日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「175円/kg以上」、アジアパシフィック、北中南米、中東・アフリカ向けが「1400米ドル/t以上」、欧州向けが「1300ユーロ/t以上」。

 対象製品の主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給を維持するために価格改定の実施を決めた。

KHネオケム 1,3‐ブチレングリコールを値上げ

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2022年4月4日

 KHネオケムは1日、1,3‐ブチレングリコールおよび1,3‐ブチレングリコール‐Pについて、4月25日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「50円/kg」。

 世界情勢の急変を背景として原燃料価格が高騰を続けており、事業環境の急速な悪化が避けられない状況にある。こうした中、同社は、今後も製品の安定供給を維持していくため、値上げせざるを得ないと判断した。

 

ランクセス 防腐剤などのF&F製品を世界的に値上げ

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2022年4月1日

 ランクセスはこのほど、フレーバー&フレグランス(F&F)ビジネスユニットの製品ポートフォリオ全体(防腐剤、安息香酸塩、ベンジル系製品を含む中間体、アロマケミカル、多機能添加剤)について、世界的に価格を引き上げると発表した。今回の価格改定は即時に適用され、個々の製品や地域の価格改定の詳細については、顧客に個別に連絡する。

 ウクライナ紛争による石油・天然ガスの記録的な高騰が、サプライチェーン全体に重大な影響をもたらしている。同社は、ロジスティクスと生産に多大な影響を及ぼす今だかつてない困難に直面していることから、今回の価格改定を決定した。F&Fの製品群は、幅広い消費者向け製品(食品、飲料、化粧品、クリーナー、洗剤、医薬品、動物飼料など)において、主に風味・香り・保存寿命、さらには重要な性能特性を付与する目的で使用されている。

ユニチカ 包装用フィルム製品を追加値上げ、原料が高騰

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2022年4月1日

 ユニチカはこのほど、包装用二軸延伸ナイロンフィルムおよびポリエステルフィルム製品について、4月11日出荷分から追加値上げをすることを決定したと発表した。

 対象製品と改定幅は、ナイロンフィルム「エンブレム」、複層ナイロンバリアフィルム「エンブロン」、ナイロンバリアフィルム「セービックス」が「一連300円(15㎛換算)」、ポリエステルフィルム「エンブレット」、ポリエステルバリアフィルム「セービックス」が「一連300円(12㎛換算)となっている。

 同社は、今年2月に当該製品の値上げを発表したが、ロシアのウクライナへの侵攻を受け、主要原料価格は一層高騰してきている。同社は、継続して様々な合理化・省力化などの徹底したコスト削減に努めているが、自助努力だけでは吸収しきれない状況にあることから、フィルム製品の安定供給を維持するため、追加の値上げ実施を決定した。

テクノUMG 合成樹脂製品を値上げ、安定供給を維持

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2022年4月1日

 テクノUMGは31日、ABS樹脂をはじめ合成樹脂全製品について、4月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「47円/kg以上」。

 原料ならびに副資材価格が急激に上昇している。また、物流費や製造にかかるコストに加え、製造設備を維持更新するための費用も増加が続いている。

 同社は、製品の安定生産を継続するため、これらの価格上昇を受入れてきたが、これらの価格上昇は自助努力の限界を超えていることから、製品の安定供給を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

東レ PPS樹脂を値上げ、原燃料価格や物流費が高騰

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2022年4月1日

 東レは31日、PPS樹脂「トレリナ」について、4月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、コンパウンドグレードが「65円/kg」、ベースポリマーが「110円/kg」。

 PPS樹脂は、極めてタイトな需給バランスにより原燃料価格の上昇が続いている。さらに足元では、緊迫した国際情勢を受けて世界的なエネルギー供給不安が急速に拡大し、原燃料価格および物流費は一段と高騰している。

 同社は、あらゆる角度から継続的なコスト削減と合理化に努めてきたが、自助努力で吸収できる水準を超えていることから、安定した品質での製品供給やさらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制を維持・推進するため、値上げを決定した。