三菱ケミカル PVA製品群を再値上げ、採算是正を図る

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2022年3月7日

 三菱ケミカルは4日、ポリビニルアルコール(PVA)製品群について、今月14日出荷分から国内と輸出の取引価格を値上げすると発表した。対象製品はPVA「ゴーセノール」、PVA特殊銘柄「ゴーセネックス」および「ニチゴーGポリマー」、ゴーセネックスZ用架橋剤「セーフリンク」で、改定幅はいずれの製品も国内価格が「80円/kg」、輸出価格が「700USドル/t」または「650ユーロ/t」。なお同社は2月1日出荷分から対象製品を値上げしており、短期間での再値上となった。

 現在、PVA系樹脂の需給バランスがタイトな状況にあり、対象製品の供給が一層ひっ迫している。さらに、各種コストの上昇により、同社の事業収益は悪化が進んでいる。こうした中、同社は、安定供給を維持するためには採算是正が必要であると判断し、今回の値上げを決定した。

旭化成 ポリエチレン全製品を値上げ、ナフサ高騰で

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2022年3月7日

 旭化成は4日、ポリエチレン全製品について、3月22日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」「クレオレックス」で、改定幅は「21円/kg以上」。

 ナフサ価格の上昇により、第2四半期(4-6月期)以降はさらなるコスト上昇が予想されている。厳しい経営環境の下、同社ではこれまでコストダウンに取り組んできたが、こうしたコスト上昇分を吸収することは極めて困難なことから、価格改定せざるを得ないと判断した。

東洋スチレン PSを値上げ、安定供給と事業継続を図る

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2022年3月4日

 東洋スチレンは3日、ポリスチレン(PS)樹脂およびPS難燃樹脂「トーヨースチロール」について、4月1日納入分から値上げすることを決定し、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GPグレード、HIグレード、特殊グレードが「15円/kg以上」、難燃グレードが「15円/kg以上」(難燃剤分を除く)となっている。

 昨年10月以降、ナフサをはじめとした主原料の騰勢を受け、スチレンモノマー価格が上昇し、加えて製造に関わる原燃料なども上昇を続けている。同社は、継続したコスト低減活動に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続のため、価格改定せざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPP値上げ、原料高で今月から

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2022年3月4日

 プライムポリマーは3日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)とポリプロピレン(PP)を3月22日納入分から「35円/kg以上」値上げすると発表した。

 コロナ禍からの景気回復により原油需要が高まる一方、ロシアによるウクライナへの侵攻を契機に原油価格は大きく上昇。国産ナフサ価格は、原油価格の上昇に加えアジア域内の堅調な需要を背景に、8万円/klを超える水準が見込まれるほか、ユーティリティなどの諸費用も大きく上昇している。

  同社は厳しい環境下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は改定幅の修正もあるとしている。

DIC フェノール樹脂および尿素メラミン樹脂を値上げ

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2022年3月3日

 DICは1日、100%子会社のDIC北日本ポリマがフェノール樹脂および尿素メラミン樹脂製品について、3月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅はフェノール樹脂(固形、溶液)が「20~50円/kg」、尿素メラミン樹脂(溶液)が「15~30円/kg」。

 昨今、原油価格の再上昇が続き、主原料のベンゼン、フェノール類やメタノール、尿素、メラミンなどの価格が高騰。また、新型コロナの感染拡大や環境規制による影響も含め、ユーティリティーや物流コスト、容器価格も上昇し、樹脂原材料を取り巻く環境は一層厳しさが増している。

 こうした中、同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているものの、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げが避けられないと判断した。

デンカ ABS樹脂、デンカIP、クリアレンなど値上げ

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2022年3月3日

 デンカは1日、「ABS樹脂」、「デンカIP」、「透明樹脂」、「クリアレン」について、3月10日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 国産ナフサ価格と各種原材料価格が上昇を続け、ユーティリティコストと物流費もコストアップとなっている。同社は継続してコスト削減に取り組んでいるが、製品の安定供給と事業の維持継続のためには、価格改定せざるを得ない状況と判断した。

DIC PSとスチレン系製品を値上げ、原料高に対応

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2022年3月3日

 DICは2日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、4月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも「17円/kg以上」。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ、ベンゼン、原燃料の価格高騰が進み、PSの原料調達価格と生産コストが上昇している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、原材料価格などの上昇を吸収することは極めて困難な状況にある。今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。

 なお、今後の社会情勢次第では再度価格改定する可能性があるとしている。

トクヤマ イソプロピルアルコールを値上げ、採算是正図る

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2022年3月3日

 トクヤマは2日、イソプロピルアルコール(IPA)について、21日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「35円/kg以上」。

 IPAの主原料となるナフサ価格が高騰しており、また製造設備の維持・更新のコストに加え、物流費も上昇している、同社は、非常に厳しい収益状況が想定されることから、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、値上げの実施を決定した。

PSジャパン ポリスチレンを値上げ、ベンゼン高騰に対応

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2022年3月2日

 PSジャパンは1日、ポリスチレン樹脂「PSJ‐ポリスチレン」全グレードについて、4月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と価格改定の交渉に入ったと発表した。改定幅は「12円/kg以上」。

 原油ならびにポリスチレンの主原料であるナフサ、ベンゼンが騰勢を続け、原料コストが大幅に上昇している。同社は、これらのコスト上昇をすべて自助努力で吸収することは極めて困難な状況にあるため、今回の値上げを決定した。

サンアロマー PPを値上げ、主原料・副原料の高騰に対応

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2022年3月2日

 サンアロマーは1日、ポリプロピレン(PP)全製品の国内販売価格について、今月16日出荷分から「10円/kg以上」値上げすることを決定し顧客と交渉を開始したと発表した。

 コロナ禍で先進国を中心に出口戦略がとられ始め、経済活動の回復が加速する中、原油需要は伸びている。一方ではOPECプラスの増産体制は整わず、さらにウクライナ危機が極限にまで達したことと相まって原油価格の高騰が続く。PPの主原料ナフサの価格も連動して上昇しており、国産ナフサ市価はすでに7万円/klに達している。

 同社は昨年末にナフサ価格6万5000円/klを基準に値上げしたが、さらなる原料価格の高騰が発生し自助努力の限界を超えていることから、事業継続と安定供給のため製品価格への転嫁を決定した。なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した場合は、価格改定幅を変更する場合もあるとしている。

 また同日に、ナフサ見合いの値上げに加え、副原料(タルク、エラストマー、ポリエチレン)の価格上昇に伴う値上げも発表した。実施は4月1日出荷分から。対象品目や改定幅については、副原料の含有率が異なるため品目ごとの対応になる。