東ソー TPUを値上げ、原材料価格の高騰に対応

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2022年1月12日

 東ソーは11日、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)製品を今月24日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、エーテル系製品が「150円/kg以上」、エステル系製品が「60円/kg以上」となっている。

 TPU製品については、経済活動の再開による需要回復が進む中、主要原材料価格は、ひっ迫した需給バランスの継続により高騰の一途をたどっている。同社は、これまで事業採算改善へ向けてあらゆるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料・ユーティリティコスト・物流費の上昇などにより、事業採算は大幅に悪化している。

 こうしたコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難なことから、今後の事業継続と安定供給を維持するために、今回の値上げの実施を決定した。

クボタケミックス 塩ビ管とポリオレフィン管類を値上げ

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2022年1月6日

 クボタケミックスはこのほど、塩化ビニル管およびポリオレフィン管類について2月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、塩ビパイプ類が「30%以上」、ポリオレフィンパイプ類、継手類全般、その他関連製品が「15%以上」となっている。

 同社は2021年に、2度にわたって塩ビ樹脂をはじめとする原材料、物流費などの高騰を背景に製品価格を改定してきた。しかし、その後も、国際的な需給バランスが改善されず原油・ナフサの騰勢が続いていること、加えて国内外の樹脂価格差が拡大していることを理由に国内樹脂メーカー各社は、昨年11月に3度目の樹脂値上げを発表。

 これに対し、同社は、国内経済の回復状況が鈍いことに加え、2度の価格改定から間がない厳しい環境であることから、樹脂原料の値上げ回避に向け交渉を続けてきた。しかし、樹脂の調達に支障が生じ始めたことから、製品の安定供給を優先するため三次値上げを受諾。同社は、その他の素材価格、エネルギーコスト、物流費なども引き続き上昇しており、自助努力でカバーできる範囲を超えていることから、再度の値上げを決定した。

積水化学工業 雨といおよび関連製品値上げ、コスト高に対応

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2021年12月27日

 積水化学工業は24日、「エスロン」雨といおよび関連製品全般について、2022年3月14日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「15%以上」。

 当該製品は、昨今の著しい原料費の高騰に加え、副資材などの値上げも続いている。こうした中、同社はコスト削減や効率化を鋭意推進してきたが、自社で吸収できるレベルを超えており、今後の安定した製品供給とサービスの提供を目的に、今回、値上げすることを決定した。

クレハ 液体カセイソーダを値上げ、原燃料の高騰に対応

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2021年12月27日

 クレハは24日、液体カセイソーダについて、来年1月20日出荷分から固形換算で「20円/kg以上」値上げすると発表した。原燃料の高騰に加え、安定供給体制維持のための製造設備および充填設備の維持・更新費用の増大、輸送費の上昇が継続している。

 一方で、昨年コロナ禍で落ち込んだ需要も足元では回復し、今後も堅調に推移すると見込まれる。こうした状況下、同社はコスト削減にあらゆる努力を行っているが、継続して安定供給を果たすためには価格改定が必要だと判断した。

旭化成 ポリウレタン原料PCD値上げ、原料高に対応

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2021年12月24日

 旭化成は23日、高機能ポリウレタン樹脂原料であるポリカーボネートジオール(PCD)「デュラノール」全品種について、来年1月11日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から10~15%」の値上げとなる。

 同製品主原料の世界的な価格高騰が続く中、同社では合理化での対応に努めてきたが、自社努力による吸収の範囲を上回る状況にあることから、製品の安定供給維持のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

大陽日酸 来年2月から各種シリンダーガスを値上げ

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2021年12月23日

 大陽日酸は21日、各種シリンダーガスについて、2022年2月出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、一般シリンダーガスが「現行価格に対し平均20%」、特殊ガスが「同10~35%以上」、溶解アセチレンガスが「300円/kg以上」となっている。

 各種シリンダーガスについては、昨今の鋼材価格の高騰により容器や容器再検査に関わる付属品の価格が著しく上昇。また、エネルギーコストや電力価格の高騰に加え、溶解アセチレンガスについてはカーバイドメーカーによる原料の大幅な値上げもあり、原材料費などの製造コストも上昇している。さらには、働き方改革関連法対応や燃料費高騰に起因する輸送費上昇、製造設備のメンテナンスコスト上昇も深刻な状況にある。

 こうした中、同社は、充填所の統廃合や配送効率化などあらゆる策を講じてきたものの、これらのコスト上昇が企業努力で吸収できる範囲を超えていることから、今回の値上げを決定した。

DIC エポキシ樹脂など再値上げ、コスト上昇に対応

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2021年12月23日

 DICは22日、電子部品の絶縁材や接着剤、塗料などに使用されるエポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤製品について、2022年1月17日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、エポキシ樹脂ではビスフェノールA型およびビスフェノールF型が「50円/kg以上」、ノボラック型固形・溶液が「40~90円/kg以上」、難燃型が「200円/kg以上」、難燃剤が「200円/kg以上」、ノボラック系硬化剤が「20円/kg以上」、アミン系硬化剤が「40円/kg以上」、その他対象製品が「40円/kg以上」となっている。

 同社は今年3月に同製品の価格改定を実施したが、その後も原料ごとの需給バランスをベースに市況が高騰し、原材料の価格が上昇している。加えて、物流コストなどの高騰が引き続き継続している。同社は、原料価格の上昇を自助努力で吸収することが極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給を図るために値上げが避けられないと判断した。

ジェイ・プラス アジピン酸系可塑剤など来月から値上げ

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2021年12月23日

 ジェイ・プラスは21日、アジピン酸系可塑剤とポリエステル系可塑剤を来年1月17日以降の出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、アジピン酸系可塑剤のDOAとDINAが「57円/kg以上」、D610Aが「44円/kg以上」、ポリエステル系可塑剤が「62円/kg以上」。

 原油・ナフサ価格の高騰、需給ひっ迫を受けた可塑剤原材料価格の上昇に加え、用役費などの諸経費も上昇を続けている。こうした中、同社は今後とも対象製品の安定供給を継続するために、価格改定が必要だと判断した。

三井化学SKCポリウレタン ポリウレタン原料値上げ、鋼材費高騰で

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2021年12月23日

 三井化学SKCポリウレタンは22日、ドラム缶および18リットル缶荷姿品のポリウレタン原料を来年1月1日納入分から「10円/kg」値上げすると発表した。

 対象製品は、トルエンジイソシアネート(TDI)類、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリマーポリオール(POP)類、レジンプレミックス類。

 対象製品の包装用ドラム缶と18リットル缶の調達価格は、年初からの冷延鋼板の国際的な需給ひっ迫による大幅な価格上昇に伴い、かつてない水準となっている。こうした缶価格の高騰は自助努力の範囲を超えていることから、安定供給維持のためには価格改定せざるを得ないと判断した。

三井化学SKC TDI類を再値上げ、コスト高継続に対応

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2021年12月22日

 三井化学SKCポリウレタンは21日、ポリウレタン原料のトルエンジイソシアネート(TDI)類を来年1月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 同製品については、同社はコストダウンや合理化努力を続けているが、10月に実施した値上げ以降も、ナフサなどの主原料価格は想定をはるかに上回るレベルで高騰を続けている。加えて、原料調達先の製造設備停止に伴う代替品調達体制の整備、自然災害発生時の安定供給体制構築などによるコスト増も背景に、非常に厳しい収益状況にある。

 こうしたコスト増は、企業努力の限界を越えるものであり、国内での安定供給を維持・継続するためには、再度の価格改定が必要だと判断した。