トクヤマ クロロメタン類を値上げ、採算是正を図る

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2021年11月25日

 トクヤマは24日、クロロメタン類の国内価格について、2020年1月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。対象製品は、クロロメタン類(塩化メチル、メチレンクロライド、クロロホルム)で、改定幅はローリーが「20円/kg以上」、ドラム・缶が「28円/kg以上」。

 昨今の原燃料価格の高騰により製造コストが大幅に上昇していることに加え、物流費や物流インフラを中心とした設備の維持・更新コストも上昇し、事業採算は大幅に悪化している。同社は、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、価格修正の実施を決定した。

大洋塩ビ 塩化ビニル樹脂を来月値上げ、安定供給を継続

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2021年11月19日

 大洋塩ビはこのほど、塩化ビニル樹脂を12月1日納入分から「43円/kg以上」値上げすると発表した。同製品については、今年に入り原燃料価格高騰を背景に2度の価格改定を行ってきたが、その後も原燃料価格はさらに騰勢を強めている。加えて、近年の生産設備の修繕・維持費用、副資材などの諸経費の高騰が、事業収益を大きく圧迫、自助努力だけでは事業継続に支障をきたしかねない状況にある。

 塩化ビ樹脂の国内需要は、昨秋から新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に払拭され回復基調にある。また、アジアや米国をはじめとした海外需要も堅調に推移、日本を含むアジア域内の需給バランスもひっ迫した基調が継続しており、海外市況は歴史的高値圏で推移している。このような状況下、今後も国内での安定供給を継続するため、再度の価格改定実施を決定した。

クラレ 耐熱性ポリアミド樹脂を値上げ、コスト増に対応

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2021年11月19日

 クラレは18日、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」の国内外向け価格を12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象銘柄と改定幅は、フィラー強化銘柄は、国内「40円/kg」、海外「0.40米ドル/kg」。ガラス繊維強化ハロゲン難燃銘柄は、国内「60円/kg」、海外「0.60米ドル/kg」。ガラス繊維強化ノンハロゲン難燃銘柄は、国内「150円/kg」、海外「1.50米ドル/kg」。

 対象製品の主要原材料や物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給を維持するために価格改定の実施を決めた。

昭和電工 エマルジョン製品を値上げ、原料価格が高騰

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2021年11月19日

 昭和電工は18日、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、エチレン-酢酸ビニル系が「20円/kg」、酢酸ビニル系が「15円/kg」。

 合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」のうち、エチレン‐酢酸ビニル系製品や酢酸ビニル系製品は主にエチレンや酢酸ビニルから製造されるが、これらの主原料であるナフサや酢酸などの価格は、原油市況や需給バランスの乱れなどにより上昇が続き、エチレンや酢酸ビニルの価格も上昇が続いている。

 同社はこれまでも、製造や物流の合理化を進めてコストダウンに努めてきたが、これらの原料高によるコストの上昇は、自助努力のみでの対応が困難であり、製品の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 電子材料用高純度ガスを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年11月19日

 昭和電工は18日、半導体などの電子材料用に使用される高純度ガス全般について、2022年1月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の20%以上」。

 旺盛な半導体需要を背景に、電子材料用高純度ガスの需要も引き続き拡大している。一方、輸送コストの大幅な上昇に加え、原燃料や副資材などの価格高騰などにより製造コストが増加している。

 同社は、これまで生産効率の向上や物流の合理化などによるコストダウンに努めてきたが、今後も製品の安定生産と安定供給を継続するためには、コスト上昇分の一部を製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。

旭化成 液体カセイソーダを値上げ、原燃料・諸経費が高騰

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2021年11月19日

 旭化成は18日、液体カセイソーダを12月1日出荷分から「20円/kg以上」(固形換算)値上げすると発表した。

 昨今の原燃料価格の高騰によるユーティリティコストと物流費用の上昇に加え、製造・貯蔵設備の維持・更新費などのコストも増大しており、同社の事業採算性は大幅に悪化している。

 こうした環境下、同社は徹底した合理化や効率化に懸命に取り組んできたが、自助努力の範囲を大きく超える状況にあることから、今後、国内で安定供給を継続するためには価格改定が不可避と判断した。

住友化学 PEとPPを再値上げ、ナフサ上昇に対応

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2021年11月18日

 住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、11月25日納入分から価格改定を実施するため、需要家との交渉に入ることを決定したと発表した。改定幅はPE、PPとも「25円/kg以上」。

 同社は、7月12日納入分から「10円/kg以上」の価格改定を実施していたが、その後も原油価格は上昇を継続。OPECプラスによる協調減産が継続していることや、コロナワクチンが普及し世界経済が回復に向かう中、原油需要が堅調なことが背景にある。これを受けて、国産ナフサ価格も、前回の値上げ時に想定した水準をさらに超えている状況。

 同社は、このような原料コストの増加は自助努力だけでは吸収し得ないものであることから、安定供給を継続するため価格改定の実施を決定した。なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正をすることもあるとしている。

三菱ケミカル 食品包装用ラップフィルム値上げ、来月から

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2021年11月18日

 三菱ケミカルは17日、食品包装用ラップフィルム「ダイアラップ」関連製品について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の15%以上」。

 原油・ナフサなどの市況高騰により、原料や添加剤の価格が上昇している。加えて、電力費や包材費、物流費といった諸費用の上昇も加わり、事業環境は悪化している状況にある。同社は、継続的なコスト削減に鋭意努力してきたものの、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、今回、価格改定の実施を決定した。

デンカ 特殊混和材の各製品を値上げ、原燃料価格が高騰

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2021年11月18日

 デンカは17日、特殊混和材各製品について、12月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の30%以上」。なお、該当製品については個別に案内をするとしている。

 石炭、天然ガスをはじめとする使用原燃料の大幅な価格高騰が続くとともに、物流費の高騰も重なっている。こうした中、同社は価格転嫁を抑えるためにあらゆるコスト削減に取り組んでいるが、自助努力の範囲を超えていることから、価格改定の実施を決定した。

三井化学 エポキシ樹脂を値上げ、原燃料・鋼材価格上昇で

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2021年11月18日

 三井化学は17日、エポキシ樹脂(EX)を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「23円/kg以上」で、荷姿ドラムの場合はさらに「10円/kg」のプラス。4月に続く今年2度目の値上げ。

 EXの国内販売価格改訂は、主原料のビスフェノールA(BPA)、エピクロロヒドリン(ECH)、カセイソーダの価格変動をベースに需要家との協議の上、実施している。足元では原燃料価格上昇により、ベンゼンは120円/kg、ナフサは6万5000円、C重油は7万5000円/klを超えるレベルで推移。また、冷延鋼板の上昇と国際的なドラム需給ひっ迫に伴い、世界的にドラム缶の価格が大幅に上昇しており、同社調達のドラム缶も安定調達のため、大幅値上げを受けている。

 こうしたコスト上昇やドラム容器高騰は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、安定供給を持続的なものにするためには、価格改定が必要だと判断した。