DIC 共押出多層フィルムを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年3月5日

 DICは4日、共押出多層フィルム「DIFAREN」を今月25日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)あたり300円(厚み20㎛換算)」。

 原油およびナフサ価格は高騰を続け、フィルム製品の原材料価格が上昇している。加えて、物流費、副資材費、設備維持費などのコストも上昇している状況。こうした中、同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用の吸収は極めて困難な状況にあることから、安定供給を維持するためには値上げが避けられないと判断した。

ダウ日本 プロピレン系グリコールエーテル溶剤を値上げ

2021年3月4日

 ダウ・ケミカル日本は3日、プロピレン系グリコールエーテル溶剤について3月8日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg」。

 プロピレングリコール類は原料の高騰が継続している一方で、アジアを含む世界的な需給バランスがタイト化している。同社は、安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。なお、同社がプロピレングリコール類の値上げを発表するのは、昨年10月、今年1月に続き3度目となる。

DIC ポリスチレンを値上げ、4月1日から実施へ

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2021年3月4日

 DICは3日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、4月1日納入分から値上げする、と発表した。対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅はいずれも「6円/kg以上」となっている。同社は、原材料価格の上昇により、1月に「5円/kg以上」、3月に「17円/kg以上」の値上げを実施していた。しかし、国産ナフサ、ベンゼン価格はさらに高騰を続け、PSの原料調達価格も上昇している。

 同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、今回の原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げせざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPPを値上げ、来月から実施

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2021年3月4日

 プライムポリマーは3日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)、ポリプロピレン(PP)について、4月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。同社は先月、「10円/kg以上」の値上げを実施したが、原油価格は、OPECプラスによる協調減産やサウジアラビアの自主減産継続に加え、新型コロナワクチン普及による景気回復への期待を背景に、さらに上昇を続けている。同社製品の主原料である国産ナフサ価格もナフサの需要回復と原油価格の上昇により、今年2Q(4-6月期)の基準価格は4万7000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。

 同社は、厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに取り組むものの、このようなコスト高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため、価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は改定幅の修正もあるとしている。

信越化学工業 シリコーン製品、国内外で10~20%値上げ

2021年3月4日

 信越化学工業は3日、主要製品の1つであるシリコーンの全製品について、4月1日出荷分から国内外で「10~20%」値上げすると発表した。

 シリコーンの主原料である金属ケイ素は、中国の旺盛な需要による供給不足と生産コストの増加などを背景に価格が上昇。また、メタノールや触媒原料の白金についても供給不足などの要因から価格が上昇している。さらに、物流費や副資材などの費用も上昇しており、収益を圧迫する要因となっている。

 こうした中、同社は、製造コストの削減による自助努力だけでは、これらのコスト上昇分を吸収することは困難であることから、今回の値上げを実施せざるを得ないと判断した。

ユニチカ 包装用フィルム製品を値上げ、原料高騰に対応

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2021年3月3日

 ユニチカは2日、包装用2軸延伸ナイロンフィルムおよびポリエステルフィルムについて、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「エンブレム」(ナイロンフィルム:15㎛換算)「エンブロン」(複層ナイロンバリアフィルム:15㎛換算)「セービックス」(ナイロンバリアフィルム:15㎛換算)が「連600円」、「エンブレット」(ポリエステルフィルム:12㎛換算)「セービックス」(ポリエステルバリアフィルム:12㎛換算)「セービックス」(バリアOPPフィルム:20㎛換算)が「連300円」となっている。

 昨今の原油価格の上昇を受け、主要原料の価格高騰が続いている。さらに物流費、ユーティリティー費用なども上昇の一途にある。こうした環境下、同社は様々な合理化と省力化策を推進してきたが、これらのコスト上昇は自助努力による範囲を超えており、安定供給を維持するため今回の値上げを決定した。

KHネオケム 酢酸ブチルなどを値上げ、安定供給を維持

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2021年3月3日

 KHネオケムは2日、酢酸ブチル・酢酸エチルの各製品について今月8日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、「酢酸ブチル」「酢酸ブチル-P」「酢酸ブチル-S」が「20円/kg以上」、「酢酸エチル-N」「酢酸エチル-T」が「25円/kg以上」となっている。

 原油価格の高騰に伴い原料価格が上昇し、また、製品の海外市況も高騰している。製品の安定した供給体制を維持・確保するため、値上げに踏み切らざるを得ないと判断した。

三井化学SKC ポリウレタン原料を値上げ、ナフサ高騰で

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2021年3月3日

 三井化学SKCポリウレタンは2日、ポリウレタン原料のポリプロピレングリコール(PPG)とポリマーポリオール(POP)類について、今月15日出荷分から「30円/kg以上」値上げすると発表した。

 OPECプラスによる協調減産と需要回復を背景に、原油価格が上昇を続ける中、同社の主要製品PPGとPOP類の主原料である国産ナフサ価格も高騰し、足元では4万5000円/klを超えている。また、副原料や用役・物流費も高止まりしている。

 同社では厳しい経済環境下、全社一丸となりあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト高騰は自助努力で吸収できる水準を超えていることから、品質維持と安定供給を継続するためにも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。なお、主原料価格がさらに高騰する場合には、追加改定の可能性もあるとしている。

デンカ ポバールの値上げ、「30円/kg以上」で実施

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2021年3月2日

 デンカはこのほど、ポリビニルアルコール「デンカポバール」の価格を今月1日出荷分から「30円/kg以上」値上げすると発表した。

 酢酸ビニルモノマーなどの各種原材料価格やユーティリティ、物流費などが上昇する中、同社は継続してコスト削減化に努めているが、これらのコスト上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えており、製品の安定供給と事業の維持継続のためには価格改定せざるをえない状況と判断した。

PSジャパン 4月1日からポリスチレンを値上げ

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2021年3月2日

 PSジャパンは1日、ポリスチレン樹脂「PSJ-ポリスチレン」を4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、全グレード「28円/kg以上」となっている。

 原油ならびにポリスチレンの主原料であるナフサ、ベンゼンが騰勢を続け、原料コストが大幅に上昇している状況。こうした中、同社は、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは極めて困難な状況にあることから、今回の値上げの実施を決定した。