三井化学SKC ポリウレタン原料を値上げ、ナフサ高騰で

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2021年3月3日

 三井化学SKCポリウレタンは2日、ポリウレタン原料のポリプロピレングリコール(PPG)とポリマーポリオール(POP)類について、今月15日出荷分から「30円/kg以上」値上げすると発表した。

 OPECプラスによる協調減産と需要回復を背景に、原油価格が上昇を続ける中、同社の主要製品PPGとPOP類の主原料である国産ナフサ価格も高騰し、足元では4万5000円/klを超えている。また、副原料や用役・物流費も高止まりしている。

 同社では厳しい経済環境下、全社一丸となりあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト高騰は自助努力で吸収できる水準を超えていることから、品質維持と安定供給を継続するためにも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。なお、主原料価格がさらに高騰する場合には、追加改定の可能性もあるとしている。

デンカ ポバールの値上げ、「30円/kg以上」で実施

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2021年3月2日

 デンカはこのほど、ポリビニルアルコール「デンカポバール」の価格を今月1日出荷分から「30円/kg以上」値上げすると発表した。

 酢酸ビニルモノマーなどの各種原材料価格やユーティリティ、物流費などが上昇する中、同社は継続してコスト削減化に努めているが、これらのコスト上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えており、製品の安定供給と事業の維持継続のためには価格改定せざるをえない状況と判断した。

PSジャパン 4月1日からポリスチレンを値上げ

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2021年3月2日

 PSジャパンは1日、ポリスチレン樹脂「PSJ-ポリスチレン」を4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、全グレード「28円/kg以上」となっている。

 原油ならびにポリスチレンの主原料であるナフサ、ベンゼンが騰勢を続け、原料コストが大幅に上昇している状況。こうした中、同社は、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは極めて困難な状況にあることから、今回の値上げの実施を決定した。

日本ポリプロ 今月15日からポリプロピレンを値上げ

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2021年3月2日

 日本ポリプロは1日、ポリプロピレン全製品を今月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 同社は今年に入り、2月1日納入分から「10円/kg以上」の値上げを実施していた。しかし、原油価格はOPECプラスによる大幅減産継続、新型コロナウイルスワクチンの普及に伴う世界経済への回復期待もあり、大きく上昇。それに伴い国産ナフサ価格も、原油価格の上昇に加え、タイトな需給状況を背景に、4万5000円/klを超える水準まで達しており、さらに諸費用も増加している。

 こうした厳しい経済環境の下、同社は、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の原料コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であり、値上げを実施せざるを得ないと判断した。なお、前提とした国産ナフサ価格が想定を超ええて上昇する場合は、改定幅を変更する可能性もあるとしている。

日本ポリエチレン PE全製品を値上げ、原料高に対応

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2021年3月2日

 日本ポリエチレンは1日、ポリエチレン全製品を今月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 同社は今年に入り、2月1日納入分から「15円/kg以上」の値上げを実施していた。しかし、原油価格はOPECプラスによる大幅減産継続、新型コロナウイルスワクチンの普及に伴う世界経済への回復期待もあり、大きく上昇。それに伴い国産ナフサ価格も、原油価格の上昇に加え、タイトな需給状況を背景に、4万5000円/klを超える水準まで達しており、さらに諸費用も増加している。

 こうした厳しい経済環境の下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の原料コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であり、値上げせざるを得ないと判断した。

クラレ メタクリル樹脂成形材料を国内外で値上げ

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2021年3月2日

 クラレは1日、メタクリル樹脂成形材料「パラペット」について、今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、輸出が「0.5USドル/kg」。

 現在、メタクリル樹脂成形材料の需給バランスはタイトな状況が継続しており、一方では、対象製品の各種コストの上昇が自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるなど、同社の事業収益は一段と悪化が進んでいる。このような状況下、採算改善により安定供給を維持するために、今回の価格改定の実施を決めた。

JNC 4月1日からオキソ誘導品および酢酸を値上げ

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2021年3月1日

 JNCは26日、オキソ誘導品および酢酸を4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS-12、CS-16、ジエチルケトン(CS-202)、酢酸、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、イソ酪酸イソブチル(IBIB)、酢酸イソプロピル(IPAC)、オクチル酸、DMHで、改定幅は各製品とも「20円/kg以上」となっている。

 国産ナフサの基準価格は、原油価格上昇の影響を受けて、第1四半期(1-3月期)は3万8000円/kl、第2四半期(4-6月期)は4万3000円/klを超える勢い。また、原材料や副原料の海外市況も高騰しているほか、安定生産にかかる修繕費の上昇ならびに人手不足に起因した物流費の上昇による影響も顕著にあらわれている。

 こうした中、同社は、自助努力でコストアップ分を吸収するのは極めて困難な状況であることから、事業継続と安定供給の責務を果たすために、今回は値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 エマルジョン製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年3月1日

 昭和電工は26日、エマルジョン製品「ポリゾール」について、3月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、エチレン-酢酸ビニル系が「25円/kg」、酢酸ビニル系が「20円/kg」。

 「ポリゾール」は、水を媒体に使用し有機溶剤などを含まないため、環境への負荷が低い製品。住宅建材・建築・繊維加工・紙加工など様々な用途で利用されており、日常生活に密接な関係を持っている。昨今、原油市況に連動しナフサや酢酸の価格が上昇傾向となり、エチレン-酢酸ビニル系製品や酢酸ビニル系製品の原料であるエチレンや酢酸ビニルの価格も上昇している。さらに、包装材・副資材・物流費なども値上りを続けている。

 こうした中、同社は、これまで製造や物流の合理化を進めコストダウンに努めてきたが、これらの外部環境の変動によるコストの上昇は自助努力のみでの対応が困難であり、製品の安定供給体制を維持するために、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

ユニチカ PVA系繊維を値上げ、コスト増に対応

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2021年2月26日

 ユニチカは25日、衣料用ポリビニルアルコール(PVA)系繊維(ビニロン繊維)の「紡績糸・織物・編物」(難燃繊維含む)について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10~25%」。

 昨年からのPVA系繊維の原材料価格の上昇、近年の織物・編物の染色加工に使用する染料や薬剤・助剤といった価格の高止まり、さらに物流費などの高騰によるコスト増が、自助努力により吸収できる範囲を超えている。同社は、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。

サン・トックス OPPとCPPの各フィルムを値上げ

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2021年2月22日

 サン・トックスは19日、OPPフィルムとCPPフィルムの全製品を3月22日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は、「500㎡当たり400円(厚み20μ相当品)」。昨今の石油製品価格の上昇は顕著となっている。

 同社は、購入しているポリオレフィン樹脂価格が上昇し、さらに樹脂メーカー各社から原料価格の追加値上げを強く要請されている。加えて、副資材価格、物流費、用役費なども上昇している。こうした中、同社は、生産性改善や営業効率向上といったコストダウンを実施しているが、原料価格の値上などコスト上昇は自助努力の範囲をはるかに超えるもとなっており、フィルム製品の採算是正を図るため今回の値上げを決定した。